石垣市副市長に漢那政弘氏(66)を再任する人事案件が12日、12月定例石垣市議会(知念辰憲議長)の最終本会議で中山義隆市長から上程され、議長を除く21人のうち与党10人と中立1人の賛成多数で同意された。漢那氏は同日夕、中山市長から辞令を受け、第3代副市長に就任。10月1日以降、空席となっていた副市長ポストが埋まった。任期は同日から4年間。
懸案の副市長人事案が可決されたことについて中山市長は取材に「ようやく空席を埋めることができてホッとしている。不在の間、停滞していた業務をスピード感をもって進めてもらいたい。漢那氏には難産の末、選んでもらったことを自覚し、さらにパワーアップして頑張ってもらいたい」と述べ、新庁舎建設や旧空港跡利用などの重要案件での手腕発揮に期待した。
辞令交付式や就任式で漢那副市長は「改めて責任の大きさを感じている。南ぬ島石垣空港の開港以降、石垣市は歴史上、新しいステージに入っている。一方で産業振興、社会基盤整備など課題も山積している。これらの課題に丁寧に対応、解決し、皆さんとともに日本一幸せあふれるまちづくりに頑張りたい」と抱負を述べた。
漢那政弘(かんな・まさひろ)。1948年4月25日生まれ。石垣市石垣出身。鹿児島大学工学部建築学科卒。71年8月、琉球政府建設局土木建築部建築課採用。県土木建築部長を経て09年3月に定年退職。10年10月から14年9月末まで第2代石垣市副市長。