【与那国】県の離島地区情報通信基盤整備推進事業で与那国波照間間と与那国多良間間に敷設する海底光ケーブル整備工事のうち、陸上部分の工事が着工することになり、その地鎮祭が11日、祖納地区のNTT与那国局敷地内で行われた。工事は本島南部周辺離島を含めて実施し、16年度に終わる予定。
与那国多良間間は約200㌔で、ケーブル陸揚げ地は祖納、与那国波照間間は約110㌔で比川が陸揚げ地なる。本年度は比川祖納間で陸上部分の光ケーブルを敷設することになっており、年明けに着工する。
同事業は先島地区と久米島などの本島南部周辺離島に海底ケーブルを敷設して情報通信基盤を高度化するもので、2013年度から整備を推進。本島から宮古、石垣、西表、波照間に至る既設ルートに対して、今回新設するルートは糸満米須から多良間、与那国、波照間というルートで整備する。
地鎮祭で外間守吉町長は「光ケーブルで瞬時に世界につながる。島の住民にとって通信格差の是正は大きい。通信網の発展は著しく、その恩恵はありがたい」とあいさつした。(田頭政英通信員)