開会中の12月定例竹富町議会(新博文議長)は11日、2日目の一般質問を行い、那根操、山盛力、東迎一博、渡久山康秀の4氏が登壇した。西表製糖工場建設工事の遅れに伴う対応で、山盛氏は西表島のサトウキビを小浜、波照間製糖工場へ搬送するよう求めたのに対し、川満栄長町長は搬送する方向で県や両工場との協議を担当課に指示したことを明らかにした。
小浜・波照間に搬送した場合、生産者に支払われるサトウキビに係る甘味資源作物交付金の取り扱いについて関係機関と調整する必要があるという。
川満町長は「県の糖業農産課や波照間・小浜製糖工場、関係機関を網羅して協議していくことで実現可能だと思う。関係機関と調整するように指示している」と答弁。
山盛氏は「一日も早く操業できるように工事関係者には正月休みを返上して工事を進めるように要請してほしい」と工期短縮を要望した。
東迎氏と渡久山氏は干ばつ対策についてただし、宮良用和水道課長は、新年度で地下水の活用を町簡易水道基本計画に盛り込むほか、浦内川からの取水と併せて原水調整池の設置も視野に検討する考えを示した。
浦内川からの取水について宮良課長は「送水管を設置してすぐに撤去するのではなく、年次的に更新して長期間使えるようにしたい」と答弁し、原水調整池の設置も視野に検討していく考えを示した。
渡久山氏がただした子ども医療費助成制度の活用状況について與那覇忠健康づくり課長は、2013年度で有資格者598人が延べ2051件、386万円の利用があったことを説明し、「来年度からの自動償還制度の導入に向けて準備を進めている」と手続きの簡素化を図る考えを示した。