自衛隊基地建設の民意を問う住民投票条例の制定に向けた臨時議会が、17日午後2時から開かれる。野党系町議3氏が10月29日に議会の招集を外間守吉町長に請求していた。当初、招集に消極的な見解を示していた外間守吉町長は「地方自治法にのっとっての措置だから私としてはその措置をしたまで」と、淡々と述べた。招集を請求した田里千代基氏は「議論を交わし、しっかりと民意を示していけるようにしたい」と話した。
住民投票条例案は、2012年9月に住民の直接請求を経て議会提案されたが、賛成2、反対3の賛成少数で否決された経緯がある。だが、今回は改選後初議会となった今年9月定例会で与党の糸数健一氏が議長に就任したことで議会勢力が与党2、野党3の野党多数に逆転。条例案が提案されれば可決される公算が大きくなっている。
提案される条例案は、投票権を中学生以上とし、自衛隊配備について町による住民説明会での詳細な情報提供を求める。
外間町長は当初、「一度、議会で否決されたものを再び議論するのは町長の立場としてはいかがなものかと思う」とし、議会主導での招集を促していたが、与党議員らとの話し合いで町長が招集することを決めた。
住民投票の条例が制定された場合について、外間町長は「現状では何ともいえない」と話した。