10月11、12日に糸満市農村改善センターで開かれた第54回沖縄県児童・生徒科学作品展(県理科教育協会など主催)で、真喜良小学校6年の田渕鈴夏さん(12)の「名蔵アンパル干潟の生物と環境についての研究Ⅳ」と、石垣第二中学校パソコン部(根原陽菜さんら5人)の「石垣島淡水域の水質とそこに生息する生物調査」が最優秀賞に輝いた。
田渕さんの作品は全国児童才能開発コンテスト(才能開発教育財団主催)、根原さんらの作品は日本学生科学賞(読売新聞社主催)に出展される。
田渕さんの研究は名蔵アンパルに流れ込む水系の赤土と無機塩類の流入状況や宮良川との比較、アンパルに生息する生き物の状況などを調査したもの。研究は小学3年から行っており、今年で3年目。
根原さんらは8月6、7の2日間、轟川や荒川、名蔵川などの淡水域11カ所で水質や生き物の状況を調査した。
田渕さんは「地区では優良賞だったので,まさか県展で最優秀賞が取れるとは思わなかった」と喜び、「今後も目の前にあることをとことん調べ、実験を通して課題を明らかにしたい」と意欲的。
根原さんは「見た目がきれいでも数値は思った以上に汚い所もあり、驚いた。雨が降った後の水質調査も今後はしてみたい」、大江ひかるさんは「見つけたのは目に見える生き物だけだったが、もっと小さい生き物も調べてみたい」とそれぞれ語った。
共同研究した他のメンバーは濵盛玲寧、玉城沙菜、仲村虹海さん。