空気の熱膨張を利用して駆動するスターリングエンジンを使い、速さなどを競う第18回スターリングテクノラリー全国大会(スターリングテクノラリー技術会主催)が8日、埼玉県で開かれ、八重山商工高校の宮良善幹君(機械電気科機械コース3年)がミニ速度クラス(MS)で2位(1.47秒)に入賞した。同クラスには一般や大学生の出場もあり、優勝したものつくり大学との差は0.1秒だった。
MSは8.8㍍のコースを走行し、最初の1周の速度を競う。
宮良君は10月に石垣市で行われた県大会で3位(1.75秒)となり、全国大会に向けてマシンの改良を重ねた結果、タイムを0.28秒縮めた。
宮良君は「先生や仲間たちの協力のおかげでマシンの性能を上げることができた。理工学部のある大学に進学し、次こそはものつくり大学に勝ちたい」と話した。
宙返り耐久クラス(MD)には山城安順君(同3年)が出場。大会の3日前にマシンが壊れて調整が間に合わず11位だった。
同校機械コースの波照間英伴教諭は「2人とも常に自分で考え、議論を交わしながら互いの技術を出し合って取り組んできた。MSのマシンも2人で作り上げたと言ってもいい。将来が楽しみだ」と話した。