第28回世界食料デー沖縄大会(同実行委員会主催)の八重山大会が10日夜、石垣市健康福祉センター視聴覚室で開かれ、日本国際飢餓対策機構・ボリビア他民族国駐在スタッフの小西小百合さんが現地の様子を報告した。 「世界食料デー」は世界の食料問題を考える日として国際連合が10月16日に制定。毎年県内各地で大会が開かれ、八重山大会は今年で23回目。
小西さんは、ボリビアのアサワニ地区やリオカイネ地区での活動を報告した。
それによると、ボリビアは南米の中でも最も貧しい国で、5歳以下の死亡率はアサワニで15%、リオカイネで7%。貧困のため、学校に通えない子どもも多いという。
また、同機構では子どもたちを支援するため、里親コーディネートや若者の人材育成、衛生・学習支援に取り組んでおり、この日の報告では大阪の女子中学生グループが里親として寄付を募り、ボリビアの子どもたちの学習用具購入などを支援している事例を紹介した。
小西さんは「わが子のために何でもしたいと思う心を少しでも分けてほしい」と話した。現地報告の前にはアロハ・オリ・フラのフラやゴスペルも披露された。