石垣市商工会は、インターネットを通じて不特定多数の投資家から資金を調達するクラウド・ファンディングの「石垣島ファンド」を構築することにしており、希望事業者を募っている。県内の商工団体で、この制度を利用するのは初めてとなる。
ファンド運営会社のミュージックセキュリティーズ㈱(小松真実代表取締役、本社東京)と共同で設立し、来年3月までに島内事業者3社程度を選定したい考え。実現性や継続性などの事業性、石垣島への貢献や事業への情熱などの共感性を基準とする。
同ファンドでは同社が事業者と投資家を仲介し、ウェブ上で対象事業を紹介、約7万人の会員投資家から資金を募る。
同社によると、「事業を応援したい」「仕組みに共感した」との動機で投資を始めるケースが圧倒的に多いため、事業者にとっては継続的に応援するファンをつくり、新事業にチャレンジしやすくなるという。事業者は事業の収益に応じて投資家に配分するため、負担も軽くなるという。
市商工会の平田睦事務局長は「石垣島ファンドを通して継続的なファンがふえるような関係につなげていきたい」と話している。
商工会は、八重山の産業まつりのブースでも同制度を紹介している。