携帯電話などを使い牛の分娩(ぶんべん)などを監視するシステム「モバイル牛温恵」の説明会(JA八重山地区畜産振興センター主催)が14日午後、大浜公民館で開かれ、畜産農家や関係者ら約20人が説明を受けた。
同システムは、親牛を温度センサーで監視し、分娩の約24時間前後や1次破水時、発情の兆候などを基地局を経由して携帯電話やパソコンにメールで送信するシステム。
同システムを活用することで、これまで生産者が目視で行ってきた24時間態勢の監視作業が不要となるほか、分娩事故や発情の見逃しが減り、農家の経済的な損失を軽減できるメリットがある。
地区JAでは、次年度に行政の補助事業を活用し、同システムの導入を検討しており、参加した畜産農家は「分娩時などに夜中、見回りすることもなくなるので助かる」と話し、導入に興味を示した。
説明会では、同システム機器を製造販売する㈱リモートの宇都宮茂夫社長がシステムの概要や効果、導入メリットなどを説明した。