2010年11月以降、労働災害による死者ゼロが続いていた八重山基準監督署管内で8日、プレハブ建築工事現場の足場から作業員が転落して死亡する事故が発生した。
同署によると、昨年の建設業での労災死傷者(死者なし)は7人で、このうち5人が墜落・転落でけがをしている。
同署は、建設業を中心に墜落・転落災害防止対策として、7月の全国安全週間の一環で建設業労働災害防止協会沖縄県支部八重山分会と合同で建設現場をパトロールしたほか、定期的に抜き打ち調査も行っていた。
建設業での労災について同署は「経験年数の浅い若者が事故に巻き込まれる傾向がある」と指摘。「社内で安全教育や点検を徹底してほしい」と注意を喚起している。
同署がまとめた13年の労働災害発生状況によると、休業4日以上の死傷者数は50人(前年比2人減)で、宮古島管内と比べ23人多い。14年も7月末時点で22人(同1人減)と13年とほぼ変わらない。
10年11月の死亡事故では、フォークリフトに載せたパレット上で鉄骨屋根を補修していた男性(当時58)がフォークリフトと鉄骨に挟まれて死亡した。