千葉ロッテマリーンズの大嶺祐太投手が20日、QVCマリンフィールドで行われたオリックス・バファローズ戦で今季6度目の先発マウンドに上がり、初勝利を手にした。祖父、武弘さん(75)は石垣市八島町の自宅で知人とともにテレビ中継で祐太投手の投球を見守り、「この1勝は宝物」と目に涙を浮かべた。
祐太投手は五回を投げ終え、勝ち投手の権利を保持したままマウンドを唐川侑己投手に譲り、チームも得点を重ねながら終盤へ。テレビの前では、相手のアウトカウントが増えるたびに「よーし」と声が上がり、乾杯が繰り返された。
九回には翔太選手が二塁の守備に入り、「よっしゃー」と歓声。
最終回の三つ目のアウトがコールされると全員が立ち上がり、手をつないで「ばんざーい」と喜びを表現した。
この日は武弘さんの母の命日。武弘さんは「今日は祐太が投げる。見守ってください」と仏壇に手を合わせたという。
武弘さんは「最初から今までの投げ方と違い、いい感じに見えた。(翔太選手も同じ試合でグラウンドに立ち)最高の一日だった」としみじみと語った。