八重山商工高校商業科観光コースで中国語を学ぶ2年生の大城稜さん(17)と新里諒さん(16)が20日、台湾からクルーズ船で到着した乗客向けに中国語で通訳を行うアルバイトに初めて挑戦した。県ハイヤー・タクシー協会八重山支部(請盛真実支部長)の通訳ガイドとしてアルバイトしたもので、台湾からの利用客に行き先や人数を尋ね、運転手らに「川平湾まで4人です」など伝え、スムーズな配車をサポートした。
同協会が通訳として高校生を雇うのは初の試み。
同コースの生徒たちは7月、学習の一環としてクルーズ船の乗客向けにガイドを行っており、このときに2人の活躍を目にした同支部が、学校側に「ぜひ挑戦してほしい」と働きかけて実現。請盛支部長は「少しでも話せる人がいると助かるし、学生たちの勉強にもなれば」としている。
アルバイトは今月中にさらに2回行う。
大城さんはアルバイトを終えて「感謝の言葉をかけてもらえるのがうれしい。会話が難しくて、英語交じりになってしまう場面も多かった」と感想。
台北から来た張客禎(チャン・クーチェン)さん(22)は「笑顔で親切に助けてくれるのがかっこいい」と話した。