南ぬ島石垣空港の東側には青い海とサンゴ礁に囲まれた白保海岸が広がり、空港4階の展望デッキでは利用客がその眺めを楽しんでいる。その景色の中に1匹の“ウミガメ”がひょっこりと姿を現し、ちょっとした話題に。“生息場所”は空港から約1㌔離れた海の中だ。
埼玉県川口市から観光で訪れ、展望デッキで機体を眺めていた佐々木正伸君(9)は「川平湾のグラスボートから見えたウミガメにそっくり。石垣を離れる前にまた再会できた」と興奮気味。
父親の伸孝さん(44)は「“亀”の後ろに続く岩が、仲間を引き連れているみたいですね」と笑顔で語った。
同空港内で働く女性(36)は「(このような岩があることに)気付かなかった。空港の隠れスポットになれば利用客の楽しみも増えるのでは」と話す。
漁師歴60年の新里昌俊さん(72)=石垣市白保=は「地元では『亀石』と呼ばれる有名な岩。名前の由来は分からないが、昔から目印のようになっている。自然に亀の形になるのは珍しい」と説明した。
しらほサンゴ村の上村真仁さんは「この岩の付近ではアーサがよく採れるので目印のようになっていると思う。この岩をきっかけに多くの人が白保の海を知ってほしい」と期待している。