Image may be NSFW.
Clik here to view.
約50㌶という広大な面積を有する石垣空港跡地について石垣市は来年3月までに、利用計画をまとめることにしている。すでに跡地で業務を行っている市消防本部、建設地が決まっている県立八重山病院を組み込みながら、2012年3月策定の基本計画で示した四つの機能別エリアで施設配置などを具体化させ、実現に向けた課題も整理する。跡地全体の利用について市は、地権者から土地の一部の提供を受け、道路や公園など公共施設を整備する土地区画整理事業の導入を想定しており、15年度以降、利用計画に基づき事業化に向けた取り組みを開始する予定だ。
市は7月18日付で、市街地の整備改善などを専門的に行う国土交通省所管の独立行政法人都市再生機構(UR)に利用計画策定業務を委託した。
利用計画の実現には跡地全体の9割を所有する国・県の協力が不可欠。市は計画策定の段階から国・県との調整についてもURの支援を受ける。
基本計画は跡地を▽歴史文化▽産業振興▽市民サービス(県立八重山病院の移転、福祉施設の整備など)▽居住—の四つにゾーニング。利用計画の検討では、すでに消防本部や八重山病院に加え、医療連携を目的に県立病院近くへの移転を希望している民間医療機関の意向や動向も踏まえるという。
漢那政弘副市長は「利用計画では、事業主体や施設規模など基本計画の内容を詰めていくことになる。国、県が9割の土地を持っているので地権者が少なく、(利用計画が事業化できれば)市街化の速度は速まると思う。旧空港跡地は石垣市発展の起爆剤になる」と話している。
旧空港跡地の面積は49.77㌶。内訳は国有地31.66㌶(63.6%)、県有地15.23㌶(30.6%)、市有地1.03㌶(2.1%)、私有地1.85㌶(3.7%)となっている。