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【与那国】11月11日に与那国島北側の六畳ビーチ沖合約50㍍で座礁したミヤギ産業(株)(宮城哲榮代表取締役社長)=那覇市=所有の貨物船・協栄丸(278㌧)は、座礁から約1カ月が経過した9日現在、しけで撤去が困難となっている。座礁で、同島への物資運搬は現在、フェリー与那国が担っているが1社だけでは限界があり、与那国町では、同社と協力して、沖縄本島の船会社に那覇~石垣~与那国間のチャーター船が運航できないか打診している。
同社によると、現場は強い北風が吹き波が高く、二次被害の可能性があることから撤去作業ができない状況。
船体から燃料などの油は抜いてあり、撤去作業は波が穏やかになる春以降になる見通し。また、協栄丸は貨物船として輸送費に軽減措置が取られているが、フェリーは貨客船として軽減措置の対象外となり、物資の輸送費が高騰。「以前に比べ運送費が3倍以上になる商品もある」と町民が困惑。町では、軽減措置との差額の補助についても検討している。同町の外間守吉町長は「町民の生活にも直接影響してくるので、少しでも早く問題の解決に取り組んでいきたい」と述べた。
協栄丸は今年11月11日午前7時30分ごろ、石垣島へ向けて航行中に同所で座礁。石垣航空基地のヘリが出動し、乗組員7人全員を救助。けが人などはなかった。事故原因については、海上保安部が乗組員一人一人から事情を聴いて調査中。