石垣市出身でプロサイクルロードレーサーの新城幸也(29)が5日に開幕する自転車レースの世界最高峰「ツール・ド・フランス2014」に出場することが決まった。所属するチームヨーロッパカーが6月30日、出場選手を正式発表した。
新城は2009年のツール・ド・フランスに初出場して以来、10、12、13年大会に挑み、今回で5度目。過去4回はいずれも完走を果たしている。
ツール・ド・フランスは今回で101回の伝統を誇る大会で、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャと同様に実施期間、走行距離が長く、グランツール(三大ツール)と呼ばれるステージレース。
新城にとって7度目のグランツールとなる同大会は5日に開幕し、27日にフランス、パリのシャンゼリゼでゴールを迎える。
新城はTeamユキヤ通信で「今シーズンはツール・ド・フランスを念頭に置いたレーススケジュールでチームから早い時期に出場を示唆されていた。今回で5度目の出場となるので、ベテランとしてチームを支える存在になることが自分の仕事だと思っている。のびのびと自由にという走りはなかなかできなくなるが、チームからの信頼に応えられるよう、今までの経験を生かしたツールにしたい」とコメントした。
父、貞美さんは出場決定に「(出場決定が)待ち遠しかった。チームにもいい選手がたくさんいる。その中で9人に選ばれたことをうれしく思う。チームの中でも中堅の年代、これまで培った力と頭脳を発揮してほしい。チームのためにアシストで貢献したり、得意なステージでは好機で自分のためにいい仕事をしてほしい」と期待を寄せた。