梅雨が明け、夏至南風(カーチバイ)の吹くこの時期に全国の凧作り、凧揚げ名人を招いて開催している本日の石垣島凧揚げ交流会が今年、14回目を数えた▼この地道な交流が15回目の来年に花開き、沖縄では初の日本の凧の会主催2015年全国凧揚げ大会の石垣島開催の決定をみた。毎年の交流会の数倍の規模が予想されるだけに、共催の八重山凧愛好会(金城珍章会長)では、きょうの交流会のみならず来年の歓迎企画に頭をめぐらしている▼伝統の八角やピキダーを揚げ、それに自慢のシャクシメー(糸のぼり)を一斉に走らせる演出や、かつて子どもたちが一心不乱に終日楽しんでいたハナスクナー(凧の持ち糸を離して遊ぶ)を再現してみてはどうかなど夢をふくらませている▼ハナスクナーは、石垣島だけに伝わる凧遊びで、凧を作ってもらえなかった子どもたちも一緒に遊べるのが特徴▼空高く揚がったピキダーの糸に草束を結わえ、風に向かって走り、その勢いのまま草束を放り投げると、後ろに待機した子どもの1人が宙を走るその束に飛びつき捕まえる。捕まえた子が束を握って走り再び放り投げる▼中に束をむしりながら走り、軽くして放り投げる子もいて大事な凧を逃してしまうこともあったがお互い了解済。ケガも付きもの。本日再現試行される。(仲間清隆)
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