石垣空港ターミナル(株)は、第6期(2013年4月1日~14年3月末)の営業成績で8億5777万円の総売上高を記録した。販売費や一般管理費などを差し引いた営業利益で2億1538万円を計上、税引き後の純利益1億5096万円を確保した。石垣市商工会館ホールで24日開かれた株主総会で報告、終了後に発表した。
南ぬ島石垣空港の開港以降、1年間を通した初の営業成績は開港効果などによる観光客数の増加などにより順調な滑り出しとなった。
既存航空会社に加えLCCなどの路線増で乗降客数が増えたことから、航空会社の事務所賃料、施設使用料など固定した収入に加え、売り上げが基本額を超えた場合に歩合制となる飲食・物販・サービスのテナント料が伸びた。総売上高は当初計画の19%増となった。
株主総会終了後、中山義隆市長は「直行便の増加などにより入域客数が増え、これに各店舗が商品構成に工夫を凝らして売り上げを伸ばしてくれた。これをしっかりと維持できるようにしたい」と述べ、石垣泰生代表取締役専務も「各店舗が創意工夫を凝らして販売しており、想定した計画を上回っている」とした。
今期については、消費税が免税とならないほか、不動産取得税の支出も加わることから、5000万円程度の純利益を計画する。
一方、6期は出発手荷物用ベルトコンベアの設置費用として5250万円を投資した。
総会では任期満了に伴い、取締役を選出。その後の取締役会で、空席となっていた代表取締役社長に中山市長を選出した。中山市長は市長選出馬のため、今年1月23日に退任していた。このほか新たに取締役に就任したのは高嶺良晴氏(石垣市観光交流協会会長)と内間康貴氏(日本トランスオーシャン航空取締役)、監査役に宮国勝浩氏。