【与那国】町主催の「戦没者追悼式」は23日正午から、与那国小学校グラウンド東側にある「平和の塔」で遺族や関係者ら多数が参列して行われた。
正午の時報を合図にみ霊の冥福を祈って、1分間の黙とうをささげた。
外間守吉町長は「あの惨禍から69年の歳月が流れた。恒久平和のために先の大戦の悲惨さを語り継がなければならない」と式辞。前西原武三町議会議長が「沖縄戦で多くの犠牲があったことを決して忘れない。平和を築くことが私たちの使命」と追悼の言葉を述べた。
与那国中学校の生徒代表6人が「平和の詩」を朗読。「忘れてはならない傷跡の大きさ深さを 繰り返してはならないみんなで変えてゆこう平和で満たしてゆこうこの島を」と平和を訴えた。
参加した町内の各小中学校の児童生徒が折り鶴を献納。遺族や各団体代表、一般参列者の焼香に続いて、沖縄戦を描いた映画の主題歌「月桃」を全員で歌った。
追悼式には、高齢のためか遺族の不参加が目立った。(田頭政英通信員)