「第4回八重山すまむに(方言)を話す大会」(石垣市文化協会主催)が22日午後、市民会館中ホールで開かれ、6人の参加者がそれぞれの土地に伝わる昔話や体験談などを方言で披露した。
審査の結果、東大浜剛さん(51)=石垣=が優秀賞に輝いた。東大浜さんは9月20日に宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれる県大会に派遣される。
会場には大勢の市民が訪れ、各地域特有の方言の奥深さや面白さを味わっていた。
大会は古里の言葉への関心を高め、地域文化の継承発展に寄与するのが目的。
東大浜さんは、昨年12月に亡くなった母親が生前から話していた「むにばすきかー(方言を忘れたら) まりじまばしきん(生まれ島を忘れる) まりじまばしきかー(生まれ島を忘れたら) うやばしきん(親を忘れる)」を胸に、どうしたらスマムニを継承していけるか考え、さまざまな取り組みを展開。
今年4月からはインターネットにブログ「スマムニ広め隊」を開設し、スマムニの金言やとぅばらーまの歌詞の解説を書いている。
大会ではこれらの活動をスマムニで紹介し、「うぬすまむにゆ(この方言を) むーるし(みんなで) まーずん(一緒に) あったらさーしー(大事にして) けいしょうーしーいからー(継承していきましょうね)」と呼びかけた。
優秀賞以外の結果は次の通り。
▽優良賞=慶田花悠矢、宮良長久、宮良政順、金城賢、宇江城正晴