石垣市内に不発弾保管庫を整備するため、建設場所の検討を進めていた県は6日までに、石垣市と連携して屋良部崎の市有地に決めた。一周道路の北方の山側。
県防災危機管理課によると、近く設計業務を発注し、年度内に着工、来年7月ごろの完成を予定している。これにより、火薬類取締法の保安基準を満たした保管庫で厳重に管理することが可能になる。
市は現在、公共施設敷地内の簡易な建物で8個の不発弾を保管しているが、盗難や事故など安全確保の面から早急に改善する必要があるとして、2011年度から県に要望していた。
今後、開発が予定されている旧石垣空港は、旧海軍飛行場の跡地だったことから、磁気探査事業で不発弾の発見が増えることも想定される。
このため、県は13年度当初予算で4625万円の事業費を確保。数カ所の候補地から検討した結果、屋良部半島の市有地を借用して建設することになった。
同地は大崎牧場から600㍍、崎枝小中学校から2500㍍離れている。周囲に住宅がなく、同法の制限距離の条件を満たしている。住民の同意も得ているという。
約1200平方㍍の市有地をフェンスで囲み、その中に21平方㍍の保管庫を建設する。