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住民にとっては寝耳に水のニュースだった。

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 住民にとっては寝耳に水のニュースだった。与那国島へのミサイル部隊配備計画である。防衛省が配備を検討しているという情報もなく、2023年度予算案に将来的な同部隊配備に向けた用地取得費が計上されたと報道されて初めて知ることになったからだ▼昨年12月25日付本紙によれば、住民の一部は「町のことが勝手に決められている。これはいくら何でも民主主義じゃない」「電子部隊だけでなくミサイル部隊までとは。どんどん基地が広がっていく」などと怒りや不安を口にした。当然だろう▼予算案の内容が公表された同23日の夕、与那国町が急きょ議員に通知して同日夜に「懇談会」なる集まりを持ち、電子部隊やミサイル部隊の配備について説明があった。あまりにも急。議員10人のうち3人しか出席しなかったようだ▼「なぜ慌てた状態での説明会になったのかがわからない。大々的な基地拡大は初耳」と首をかしげ、「住民をないがしろにして勝手に決めていいのか」と憤る声が挙がるのも、これまた当然だ▼防衛省は常々、自衛隊配備の際しては地元の理解と協力を得て進めたいと言っていたのではないか▼予算案は今月23日召集の通常国会で審議される。立場はどうであれ、説明を求め、そして意見を言おう。議論はそれからだ。(比嘉盛友)


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