台湾の新聞がこのほど、竹富島と石垣島を大々的に紹介する特集記事を掲載し、八重山の観光PRに期待がかかっている。特集は「台湾から50分ほどで行ける八重山とのつながりは、今後も絶えることがないだろう」と、台湾と八重山の地理的な近さを強調し、八重山独特の風物をボリュームたっぷりに伝えている。
台湾の日刊紙「リンゴ日報(蘋果日報)」が5月31日付と4日付の別刷りで竹富島に3ページ、石垣島に1ページをそれぞれ費やして紹介している。
5月31日付の竹富島特集は、同島の伝統的な集落や水牛車で奏でられる三線の音色など、ゆったりとした島の風情を紹介。古代中国の詩人、陶淵明が理想の世界として表現した「桃源郷」になぞらえ、「海洋版『桃花源記』のようで印象深い」と伝えている。
八重山の黒糖と泡盛、ラー油は「沖縄3好(沖縄の三つの良い物)」の見出しとともに写真入りで紹介している。
石垣市台北駐在員の小笹俊太郎さん(38)は「1週間のうちに2回も八重山が大きく扱われ、驚いている。新聞は台湾の食堂やコンビニで売られているので、多くの人の目に触れていると思う」と記事の効果に期待。「八重山の人たちには、台湾の観光客へのおもてなしをお願いしたい」と呼びかけた。