県は24日、感染力が強いとして懸念されているウイルスのデルタ株(インド型)が那覇保健所管内で1件、中部保健所管内で1件の合わせて2件発生したと発表した。県内で初めての確認となった。
那覇市の30代男性は、6月20日に那覇空港のPCR検査で新型コロナの陽性が判明。東京から来た人との接触があったという。宿泊療養施設に入所していたが、デルタ株の疑いがあることから入院した。
中部の30代男性は、6月17日に医療機関の検査で新型コロナの感染を確認した。
2人の検体を県衛生環境研究所で検査したところ、6月24日にデルタ株が判明した。
現在、2人は医療機関に入院中で接触者などについての詳細は調査中となっている。
デルタ株は、これまで全国の13自治体で発生しており、153人の陽性が確認されている。
沖縄は14番目の自治体となった。
糸数公医療技監は「警戒を強め、今まで通り3密回避やマスク着用、手指消毒をしてほしい。県外からの人と会うのもひとつのリスクとなる。いま一度、引き締めて感染対策をしてほしい」と呼び掛けた。