石垣市は19日までに第6次行政改革大綱(2010―15年度)を見直した。現在、昼食時間に行っている窓口業務について終業時以降に延長が可能かどうか調査した上で15年度に判断するとしたほか、簡易水道を上水道に統合する16年度までに、上水道より安く設定されている簡易水道の料金を引き上げることを明記した。一課に集中するイベントを民間団体などに移管できないかどうか、15年度までに一定の方向性をつける方針だ。
現在、昼食時間に窓口業務を行っているのは住民票などを扱う市民生活課のほか、納税課、健康保険課、児童家庭課、介護長寿課など。時間延長にはフレックスタイム制の導入が前提となることから職員の配置、勤務体制、対応可能業務の検討や関係課との調整などが必要になる。
このため試験的な運用を通して市民の利用率、取り扱い業務の設定、正規の業務時間への影響などを調査し、総合的に判断する。
水道料金の見直しは17年度以降も国庫補助制度が受けられるよう水道事業を統合することに伴うもの。簡易水道料金は一般用基本料金で上水道より330円安く設定されていることから、上水道に合わせて改定する。
イベントの見直しは、13年度の組織改革で観光文化スポーツ局スポーツ交流課(10人)のイベント交流班(5人)に集中したことで職員の負担が大きくなっているため浮上した。
同班は石垣島トライアスロン大会、南の島の星まつり(8月)、石垣島マラソン(1月)、プロ野球キャンプ受け入れ(2月)を担当。それぞれ半年程度の準備期間を要することから、複数のイベントの準備を同時進行で行っており、職員の心身への影響が出ないか懸念される状況にあるという。このため、事務局を民間団体や他部署などに移管できないか検討を進める。
このほか、職員の人事評価制度の導入について15年度を目標に掲げた。これにより公平・公正な評価を行い、昇給・昇格・賞与・異動に反映させる考え。
庁舎内に設置している市民意見箱について、15年度内に市民意見への対応などをホームページなどで公表する予定だ。