石垣海上保安部(赤津洋一部長)と石垣市消防本部(大工嘉広消防長)は16日午後、市中央運動公園プールで本年度第1回合同訓練を行い、消防士8人が海保の潜水士から泳ぎの指導を受けた。
合同訓練は双方が得意分野とする技術を提供しあうことで、事故発生時にスムーズな連係を図るのが目的。「救助技術に係る相互協
力に関する覚書」を締結した2008年から年に3~5回行われている。
この日の訓練は、海難救助中に波にのまれ、シュノーケルのマスクやフィン、ボンベのレギュレーターが外れるアクシデントが発生したとの想定で行われた。消防士らは苦しそうな表情をみせながらも懸命に救助訓練に取り組んでいた。
市消防の黒島智幸訓練係長は「これから本格的なマリンレジャーシーズンを迎える。水難が発生した際、海保と消防がそれぞれの得意分野を生かし、1人でも多くの人命救助に努めたい」と話した。