石垣市(中山義隆市長)は本年度から、ふるさと納税への寄付者特典の魅力を高めようと、30万円以上の納税寄付者に石垣島スパイスマーケット(ISM、平良静男代表)が販売する「石垣島のタカラモノ便」を贈ることを15日、発表した。年4回にわたってパインやマンゴー、石垣牛など石垣島を代表する産品をセットで届けるもので、同日午後、庁議室で会見した嘉数博仁企画部長は「高額寄付者への特典として満足度を高めることが可能になる」と期待を寄せた。
市では2008年度から、1万円以上のふるさと納税寄付者は本人が選択できる形で特産品を配布していたが、パンフレットに記載していた特産品のうち、製造中止となった商品もあった。
このため、配布する特産品の内容をリニューアルするとともに、寄付者の満足度や寄付金額を決める判断材料にしてもらおうと「1万円以上」「3万円以上」「30万円以上」の金額別特典を設定した。
30万円以上の高額寄付者にはISMが「石垣島から全国のお客さまに直接届ける島の宝箱」として販売している「石垣島のタカラモノ便」を採用。6月から年4回、その時々の旬に合わせた特産品セットを送付する。特産品代、送料は市が負担する。
嘉数部長は「より多くの人にふるさと納税寄付をしていただけるような魅力あるまちづくりを進めていきたい」と話し、平良代表も「特産品だけでなく、インターネットに載らないような各種イベントの開催状況など石垣島ならではの情報も届けていきたい」と意気込みを話した。
市によると、13年度のふるさと納税寄付者は210件、918万円でそのうち30万円以上は7件。本年度は15日現在で34件、180万円の寄付が寄せられており、そのうち30万円以上の高額寄付者は申し込み5件、納入済み3件となっている。