任期満了に伴い、9月に行われる予定の石垣市議会議員選挙(定数22)は現職、新人、元職合わせて30人前後が立候補する見通しだ。3日までの本紙取材に対し、新人と元職の計8人が出馬の意思を示した。他にも複数の名前が挙がっていることから今後、増えてくる可能性が高い。現職は2人が勇退を決めている。現在の与野党勢力は中山義隆市長を支える与党が13人、対する野党は7人、中立2人となっており、市議選の結果でどう変わるのか注目される。
現職22人のうち、勇退を決めているのは野党の大浜哲夫氏(69、7期)=石垣=と池城孝氏(67、5期)=同=。残り20人の現職は、一部に流動的な要素もあるが、現段階では続投を狙う見込み。
現職以外で出馬を予定しているのは現段階で自営業の新垣重雄(66)=石垣=、会社役員の今村重治(60)=大川=、会社代表の黒島孫昇(60)=真栄里=、農業の崎枝純夫(59)=石垣=、会社代表の後上里厚司(48)=大川=、会社代表の友寄永三(53)=平得=、会社員の長山家康(26)=登野城=、NPO法人代表の福島英光(55)=大浜=の8氏。
元職の今村氏を除く7氏が新人。与党系は今村、黒島、友寄、長山の4氏、野党系は新垣、崎枝、福島の3氏、中立は後上里の1氏。
8氏以外に名前の挙がっている人物や関係者は取材に「検討している」「女性候補の擁立を調整している」などと答えた。
市議会与党側は、前々回の市長選で中山義隆氏が圧勝した勢いを受け、新人が当選するなどして安定多数を確保しており、最低限でも現有勢力の13人を維持したいところ。一方、市長選で大敗して以降、劣勢が続いている野党側は、新たな人材の輩出で市政奪還の足がかりをつかみたいところだ。
一方、現職は与党から▽大石行英(63)▽知念辰憲(59)▽仲間均(64)▽伊良皆高信(54)▽上門孝子(63)▽仲嶺忠師(45)▽平良秀之(44)▽石垣亨(51)▽内野篤(46)▽砥板芳行(44)▽我喜屋隆次(37)▽箕底用一(33)▽東内原とも子(57)、野党系から▽小底嗣洋(64)▽石垣三雄(65)▽宮良操(58)▽前津究(42)▽長浜信夫(58)の、中立系から▽松川秀盛(66)▽石垣涼子(42)の各氏が立候補する見込み。
現職の任期は9月27日まで。前回選挙は34人で争われた。