石垣市が1997年に外航クルーズ船の受け入れを開始して以降で最大級となる7万7000㌧のクルーズ船が3日午前、寄港した。寄港したのは「サン・プリンセス号」(バミューダ船籍、全長261㍍、乗客定員2022人、乗組員900人、客室975室)。10月までに7回の寄港を予定している。
今回の寄港は、世界最大のクルーズ船会社プリンセスクルーズが、日本発着クルーズ商品の一つとして実施。神戸港を拠点に名瀬、那覇、石垣、台湾の花蓮、韓国の釜山を周遊。乗客の約9割が日本人。
7回の寄港のうち、4回は、スタークルーズ社のクルーズ船と寄港時間帯が重なることから、竹富島沖に停泊し、乗客は別の船で上陸する。次回の寄港は11日の予定。
この日は1354人の乗客が下船し、八重山観光を満喫した。
市は同港の岸壁で歓迎セレモニーを行い、八重山高校カラーガード部が演舞を披露したほか、ミス八重山が同船の船長らに花束を贈った。
漢那政弘副市長は「石垣港に最大級のサン・プリンセス号を受け入れできて喜んでいる。石垣島の自然や文化に触れ、楽しんでほしい」とあいさつ。
アンドリュー・フラウド船長は「安全に初入港できてうれしい。今後の入港でも、乗客が石垣島観光を満喫することに期待している」と述べた。
サン・プリンセス号は同日夜に花蓮向けに出港した。