Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all articles
Browse latest Browse all 17251

島の物づくり国内外発信 島材ヤラブの椅子製作

$
0
0

コラボレーションで「YARABOO(ヤラブー)」を作った工芸・彫刻家の都築康孝さん(右)と、デザイナー・版画家の池城安武さん(左)=28日午前、市民会館大ホール棟2階奥の「シマノバ」

 工芸・彫刻家の都築康孝さん(40)=石垣市新川=と、デザイナー・版画家の池城安武さん(38)=同=がコラボレーションし、豚をかたどった島材ヤラブ製の椅子「YARABOO(ヤラブー)」を製作した。市民会館に常設されている文化活動交流場「シマノバ」初の企画作品。運営する一般社団法人ブルーオーシャン(岡田智博代表)が28日、発表した。29日から市民会館大ホール棟2階奥のシマノバ展示スペースで常設展示し、国内外への出展や受注販売を通して島の物づくりのブランドを発信する。

 コラボ作品は、ブルーオーシャンが▽島のものづくりのブランド力発信▽異分野の作家同士の協業や伝統と創造性の融合などによる新しい作品作り―を推進する目的で両氏に依頼して実現した。

 「YARABOO」は全長82㌢、高さ39㌢で、赤のクッションを雌、青のクッションを雄とする2パターンある。都築さんが豚の立体を彫刻し、池城さんが石垣牛皮のクッションに八重山の雨をイメージしたオリジナルの水玉柄「ティダアミ(八重山方言で天気雨、太陽の雨)」を刷り込み、背面部に取り付けたもの。 岡田代表は「素材、創意、手間を含むため極めて高価な品となったが、石垣島の物づくりブランドや作家自身の創造力を示す作品」として作品の可能性に期待する。

 都築さんは「モデルとなった豚は黒豚だが、作品は着色せずヤラブの美しい木目を出した。クッションがあることでよりかわいく仕上がった。僕だけでは作れなかった作品」、池城さんは「ティダアミが椅子に生かされている。都築さんと共に作品作りに携わることができてうれしい」と笑顔を見せた。 

 1体の販売価格は60万円で、雌雄あわせた価格は100万円。シマノバが販売窓口となり、ネット受注(http://i-cul.net/)も行っている。問い合わせは(050-5438-3927)。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 17251

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>