▽…石垣市母子寡婦福祉会の定期総会では、4年目を迎えた自立支援事業の「生活つなぎ資金」の利用者が年々増えている上、滞納者も出始め、運営に苦慮している状況を仲座初枝会長が説明。「もうやめたら」という役員もいるが、仲座会長は「必要としている人が1人でもいる限り続けたい」と話す。この事業の存続は利用者一人一人の意識にかかっている。
▽…日台漁業取り決めで合意したマグロはえ縄漁のルールが今月から適用された。地元ではクロマグロのシーズンが到来。20日に最初の1匹が水揚げされ、漁港は活気づいた。今回、八重山から対象海域に2隻が出漁。このうちの1隻のすぐ近くに台湾漁船が数隻。船長は「ルールを決めても現状が変わるかは分からない。国が地元の声に耳を傾けないと日台漁業者の溝を深めるだけ」と怒りをにじませた。
▽…新たな食肉加工施設が完成した八重山食肉センター。観光客の増加で食肉への需要が高まる中、課題は供給体制の確立となっている。セリ価格も高値で推移し、新加工施設の完成で急成長が見込まれる郡内畜産業だが、人の往来が増加すると、伝染性の病気が持ち込まれるリスクも増加しかねない。一瞬で壊滅的な被害が生じる口蹄(こうてい)疫の侵入防止には最大の注意が必要だ。