【那覇】市町村単位での教科書採択が可能になる改正教科書無償措置法が16日、一部施行されたのを受け、県教育委員会(宮城奈々委員長、委員6人)は5月下旬にも竹富町を八重山採択地区から分離する見通しとなった。
県教委は7日、各市町村教委に採択地区見直しについての調査票を送付して5月2日までの回答を求めている。同21日開催予定の定例会ではこれらの回答を踏まえ、採択地区の再編を協議するとみられる。
諸見里明県教育長は16日午後の定例会で、竹教委の慶田盛安三教育長から「現行の採択地区協議会から離脱したい。慎重に議論した上での結論」との電話連絡があったことを報告した。
委員からは「竹富町の意向を尊重しなければいけない」との意見があり、宮城委員長は「竹富町の分離について検討しつつ、全市町村の調査の結果を踏まえて、対応の方向性を皆さんで考えていきたい」と述べた。
県内には、採択地区と教育行政区が一致しない自治体が6カ所ある。次の通り。
▽国頭教育事務所管内の伊是名村と伊平屋村=島尻採択地区▽中頭教育事務所管内の恩納村=北部採択地区▽那覇教育事務所管内の久米島町と北大東村、南大東村=島尻採択地区。