石垣市の中山義隆市長は15日の記者懇談会で、新八重山食肉センターの供用開始以降の課題となる肉用牛の供給体制について、肥育農家への支援策を講じる考えを示した。補正予算で対応するという。
中山市長は「肥育農家には増頭をお願いしている。飼料代や牛舎の増築などのコストを軽減できるような支援策についてJAと話し合いをしている」と述べた。農家からは牛舎増築への支援を求める声が多いという。
中山市長はまた、子牛を生産する畜産農家に対しても「今は子牛の値段が高いので、リスクを負ってまで肥育に移管するのは難しい。肥育にかかる2年間の費用をどうするか、対応を考えたい」と述べた。
20日にオープンする新食肉センターについては「八重山の畜産を支える大きな基盤。県内トップ、九州でもトップクラスの食肉センターになる。海外出荷もできる機能を備えているが、まずは島内供給を充実させたい」と述べた。
新食肉センターは20日午後5時から現地で落成式、同7時からホテル日航八重山で祝賀会を行う。