新しい石垣市立学校給食センター(宮良信世所長)が供用開始してから15日で1週間が経過した。新しい調理器具の導入でこれまでにはなかったメニューを提供しており、児童生徒からは「おいしい」との声が上がっている。一方、始まったばかりで慣れない職員が多いうえに人手も不足していることから、さまざまな作業に遅れが生じるなどの課題が浮上。同センターでは近いうちに職員を増やし、不足している部署に配置して改善していく考えだ。
開所して初めての給食では、新たに導入したスチームコンベクションオーブンを使ったグリルチキンを提供。これまでになかったグラタン(9日)などのメニューも配送され、市内の児童生徒らを喜ばせている。
一方、人員不足で配送や洗浄、残飯処理などさまざまな作業に遅れが出ているという。
同センターは事務関係職員4人、栄養教諭2人、ボイラー技士1人、調理員と運転士24人の計31人で運営。旧センターの約3倍の大きさになり、配送車が4台から5台に増えたにもかかわらず人数は変わっておらず、人手不足の状態が続いている。
宮良所長によると、汚染区域と非汚染区域のゾーニングで衛生的には良くなったが、職員が容易に協力し合うことができず、思いのほか時間をロスしているという。
宮良所長は「供用開始して間もなく、職員も慣れない部分が多い。配送や回収の人数を調整するなど毎日試行錯誤しながら取り組んでいる。良い方向を探っていきたい」と話している。