第39回竹富町史編集委員会(石垣久雄委員長、委員18人)が7日、竹富町教育委員会であり、2019年度と21年度に分冊での発刊を予定していた島々編シリーズ「西表島編」を、一冊にまとめて20年度の発刊に向けて作業を進めることを確認した。これに伴い、18年度から22年度までの5年間の発刊計画の見直しも行った。
06年に第1回の部会が開催された西表島編は当初、ほかの島々と同様、一冊にまとめる予定だったが、13年に「伝統的集落編」「開拓集落編」の2冊に分けることが提案され、承認された経緯がある。
しかし、進捗(しんちょく)が遅れているため委員から前回、「一冊にまとめてはどうか」との提案を受け、一冊にすることを決定した。
西表島編専門部会(石垣金星部会長)は、前回の指摘を受けて作成した構成と執筆者の一覧表などを提示。石垣部会長によると、1回目の原稿締め切りを来年3月末、最終締め切りを同7月末に設定し、同8月から編集作業に入る計画。
19年度の発刊を予定していたが、現段階で大半の原稿が出されていない現状があり、委員からは「本当に発刊できるのか」「頑張りますという精神論では無理だと思う。延ばす方が現実的」「本当にタイムリミット。予算も絡んでくることで単なるわれわれだけの問題ではない」など厳しい指摘が相次ぎ、1年延長して20年度の発刊を目指すことになった。
島々編を含む竹富町史の全体計画の見直しについても指摘があり、来年度の編集委で事務局の社会文化課が全体像を提案することになった。
竹富町に関する新聞資料をまとめる「竹富町史第11巻 資料編 新聞集成Ⅶ」と黒島編の進捗状況、郷友会編、自然編ビジュアル版など今年度の発刊予定分ついても話し合った。