2018年度沖縄離島体験交流促進事業の町長提言発表会が7日午後、竹富町議会議場で行われ、上原(14人)、大原(7人)の小学5年生計21人が西表島の将来について「動物と人間が安心して過ごせる病院」「海中道路と星空パーク」「島の魅力を最大限に生かした遊園地」などをテーマにした夢のある提言を行った。与那国町でも比川小の児童が行った。
上原小は7月に石垣市伊原間、大原小は11月に宮古伊良部島で、それぞれ他の離島児童と交流を図った。
上原小Aグループの児童は、人と動物の診察室や診療科が同じフロアにある病院を提案、地下には生き物と触れ合うスペースも。地元の食材を使った飲食コーナーやカンムリワシなど固有種の観察フロアも設け、入場料や売上金を自然保護に活用するという内容。
Bグループは、雄大な星空を生かした天文台や星空カフェ建設を提案。発表者は「海中道路を通ることでイリオモテヤマネコの交通事故を減らし、海の生き物や景色を楽しむことができる」と自信を見せた。
大原小が紹介した遊園地には、ロープウェイで森や滝など自然を楽しんだり、ピナイサーラの滝にジェットコースターを造ったりと、子どもならではのアイディアが詰まっていた。
西大舛髙旬町長は「できるだけ皆さんの思いに応えられるよう、竹富町だからこそできる町づくりをしたい。素晴らしい提言をありがとう」と感謝した。
同事業(離島版)は2015年に始まり、県内離島の児童が講演や農漁業、民泊を体験することで自分の島と向き合い、魅力を再発見することでふるさとへの誇りを育み、将来の「UJターン」につなげる目的で実施されている。