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交通事故 過去最悪に イリオモテヤマネコ

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交通事故で死んだイリオモテヤマネコのオスの幼獣(西表野生生物保護センター提供)

 5日午後6時40分ごろ西表島西部の干立近くの県道で、交通事故死したイリオモテヤマネコのオスの幼獣が発見された。今年に入り交通事故は8件目で、過去最悪だった2016年の7件を上回った。去る11月27日に西表野生生物保護センターと竹富町がヤマネコの交通事故に対する非常事態宣言(4回目)を発令した直後の事故で、関係機関では、目撃情報の多い地点を中心にアンダーパスの清掃や、運転者の視認性を高めるための路肩の草刈りなどを行い、交通事故の再発防止を図る方針。目撃時の連絡と法定速度を守った運転も呼び掛けている。

 事故死したヤマネコはオスの幼獣(体重1540㌘、全長64・8㌢)で、外傷や骨折などは確認されなかった。

 西表自然保護官事務所によると、5日午後6時40分ごろ、白浜在住者が勤務先の上原から帰宅途中に発見。連絡を受けたヤマネコパトロールの関係者が確認、記録した。

 回収した個体は、専門家による詳しい死因究明のための病理検査、寄生虫検査などを実施するため、鹿児島大学共同獣医学部獣医学科に移送される予定。

 ヤマネコの交通事故は、記録が残る1978年以降87件目で、うち81件で死んでいる。ことしは事故8件、6頭が死んでおり、7件、7頭が死んだ2016年を上回り、過去最多となった。

 今年は、今回の事故を含め西部地区での事故が5件と多発。大見謝、サキンダの2件を含めほとんどが西部・北西部での事故。

 同保護センターでは、ヤマネコを目撃した場合、早めの連絡を求めているほか▽出没多発場所に注意▽行動が活発化する夕暮れや夜明けの時間に注意▽速度(法定速度の順守)に注意▽事故の連絡—を呼び掛けている。

 傷病および死んだ個体発見時の連絡は、西表野生生物保護センター(85ー5581)。夜間はヤマネコ緊急ダイヤル兼用、事故やけがは24時間受け付けている。


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