熊本県多良木町の農場で飼育していた鶏から鳥インフルエンザが確認されたのを受け、八重山家畜保健衛生所(多嘉良功所長)は14日、500羽以上を飼養する6戸の養鶏場で立ち入り検査、100羽以上の養鶏場11カ所でリーフレット配布を実施するなど、情報提供を行った。多嘉良所長は「早急に関係機関との連絡会議を開き、情報の共有化を図りたい」と話し、警戒を強めていく考えを示した。
県は同日午前、緊急対策会議を県庁で開き、4段階の警戒水準のうち、関係機関と養鶏農家に対し情報提供の強化と発生時の迅速な報告態勢を構築するレベル「フェーズ2」を発令した。
会議に出席した多嘉良所長によると、飼育数の多い養鶏場に対しては、異常があるかないかの確認と防鳥ネットの設置、農場内の消毒を徹底していくことを確認した。
八重山家保によると、昨年12月末現在、郡内の養鶏場は53戸で4万9164羽(石垣市4万8540羽、竹富町489羽、与那国町135羽)が飼育されている。
多嘉良所長は「管内の養鶏場では毎月1回、検査を行っているので問題はない。今回の鳥インフルは鳥から人に感染する可能性はなく、八重山の鶏肉や鶏卵への影響はないので安心してほしい」と呼びかけている。