ことし5月7日に創立30周年を迎えた石垣市障がい児通所支援事業所ひまわり(那根元施設長、0~18歳37人在籍)は23日、30周年記念式典と祝賀会(唐眞佑子実行委員長)を健康福祉センター検診ホールで開いた。在籍者や家族、卒園生など143人が出席し、30年間の歩みを振り返るとともに施設の継続、発展を願った
ひまわりは、障害がある市内の0~18歳を対象に保育、療育、支援を行う市社会福祉協議会運営の施設。
1978年に結成した「ひまわりグループ親の会」が障害児保育制度の実施を市に要請し、88年に同会運営の「母子通園施設ひまわり」として当時の岡崎会館で開園。90年に「市心身障害児通園施設ひまわり」として実施主体を市に移管した。
施設は午前に生活リズムや集団行動に関する発達支援、午後に放課後デイサービスなどを行っており、これまでに約100人が卒園した。
記念式典で那根会長は「艱難(かんなん)辛苦を乗り越えた先人の30年間の足跡、地域社会や関係機関の思いやりと愛情に深く感謝し、これからも時代のニーズに即した福祉サービスの拡充と施設のさらなる発展を目指し精進したい」と決意を新たにした。
祝賀会「30歳を祝う会」では、在籍生らが壇上で元気いっぱいのダンスを披露したほか、松井翔さん(32)=大浜=、多良間吏彩さん(22)=白保=、仲盛雄二(34)=宜野湾市=さんが卒業生を代表し、在籍時の思い出や近況を語った。
松井さんは「仕事を始め、失敗したこともあったが、聞き取れなかった時は聞き返すなど、働きながら学んだ。夢は、家を建てて自分の部屋をシアタールームにすること」と笑顔を見せた。
他の卒業生や関係者のメッセージビデオもあった。最後は参加者全員で踊って締めくくった。
式典では唐眞実行委員長や、立ち上げ時から検診や養育相談など協力を続けてきた東京大学の日暮眞名誉教授、中山義隆市長(漢那政弘副市長代読)もあいさつした。