平得大俣地域への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票条例の制定を求める直接請求に向けた署名運動の期間が残り1週間となった24日、石垣市住民投票を求める会の金城龍太郎代表らが登野城の事務所で会見し、同日午後2時現在で7010筆に達したと発表した。目標は1万筆。金城代表は「少しずつ市民に署名活動が浸透していると実感している。最後の1週間を盛り上げていきたい」と決意を新たにした。今後、街頭での署名時間を拡大するなど取り組みを強化する。
同会によると、一日ごとに追加集計される署名数は日に日に伸びている。一日の平均署名数は、集計を開始した7日から14日までの間で261筆だったが、15日から23日までは407筆。
同会は、これまでに1部10筆の署名簿を約2200部配布。30日までに回収し、12月5日に市選挙管理委員会への提出を予定しているため、「署名簿提出から本請求、条例制定を円滑に進めていくため、できる限り早めの署名簿提出を」と呼び掛けている。
20代を中心に約20人で構成する若者事務局のメンバーの一人、宮良央さん(28)=白保=は「僕たちの活動を通して、平得大俣に関して若い人がものを言いやすい雰囲気になっている。風が吹いている感じがする。島の未来のためにしている活動が理解されていることがうれしいし、楽しい」と手応えを感じている様子。
伊良皆高虎さん(28)=於茂登=も「多くの方から頑張ってねと応援の言葉をいただく。これまで連絡をとっていなかった友人や知人からも連絡が来るので、期待されているのかなと実感している」と振り返り、「残り1週間も頑張りたい」と力を込めた。
金城代表は「平得大俣に関して島の意思を示すこと、署名運動を通してたくさんの人に考えるきっかけをつくることを目的に署名運動を展開している。この問題を島全体で考えたいので、なるべく多くの賛同をいただきたい」と協力を求めた。
署名は島内の店舗など21カ所で可能。タウンプラザかねひで石垣店での街頭署名は26日から30日まで毎日午前11時~午後1時、午後4時~同6時の間に実施。登野城の事務所は午前9時から午後10時まで受け付ける。