石垣市真栄里の旧空港跡地に新築移転した新八重山病院の外来診療が2日、始まった。入り口付近では、病院職員ら約10人が患者を受け付けや各科に案内。一時、総合受付と会計窓口で利用者が混雑したが、外来診療は順調にスタートした。
病院は、混雑を防ぐなどの理由で外来予約を通常の約半分に制限したが、1日の休診日明けということもあり、診療時間の午前8時半~11時まで飛び込みや新規患者は後を絶たず、小児科の利用が目立った。
予約患者は再来受付機で受付表を取り、各科のブロック受付に移動。診療を終えた患者は会計を済ませ、処方箋を受け取り、有料駐車場の精算を総合受付窓口近くの支払機で行った。
各診療科や検査室などはセクション別にA~Pのアルファベットで振り分けられ、日本語、英語で名称を表記している。
一方、病院内に入るレストランとコンビニが開店していないため、12日まで昼時間に合わせ業者が弁当の販売を行う。コンビニは15日開店予定。
息子の診察に訪れた女性(30代)は「小児科の前には、子どもが遊べるスペースもあって助かる。ただ、自動販売機がなくて不便」と感想を話した。
付き添いで来院した女性(70代)は「トイレの案内表示が分かりにくい。受け付け以外で案内する方も、もう少し分かりやすく優しい言葉で接してほしい」と気付いた点を話し、病院までの交通手段として「病院側で無料シャトルバスを出してもらいたい」と要望した。