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与那国町 「町民軽視」と議会批判 2日連続で議長決まらず

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 【与那国】開会中の9月定例与那国町議会は1日、初日に続いて議長選挙を行ったが決まらなかった。町議会事務局によると、この日は6回の無記名投票と同数得票者によるくじ引きを行ったが連続して辞退。開会から2日連続で議長が決まらない異常事態に町民の間では「町民軽視」と議会批判が拡大している。今後の見通しについて与野党関係者ともに「平行線が続く」と見方を示した。町議会は2日午前10時から開会して引き続き議長選を実施する。

 議長と副議長の空席で議会運営が止まっている町議会は、9月28日の開会に続いて本会議は2日連続で議長選に入った。

 この日は1回目の無記名投票で与党の嵩西茂則氏と野党系の與那覇英作氏がそれぞれ5票ずつで地方自治法による「くじ引き」となり、與那覇氏に決まったが辞退。2回目は嵩西氏と野党の崎元俊男氏が同数でくじ引きにより嵩西氏が辞退。3回目以降は与党の前西原武三氏と野党の田里千代基氏の5票ずつの同数が続き、くじ引きで決定しても両者は辞退を続けた。

 議長選は午前10時の開会から昼休憩をはさんで午後5時の閉会まで継続して行われ、初日の8回を含めて計14回の投票が行われている。

 9月の町議会議員改選後、与野党の議会勢力は5対5の同数となり、与野党とも今後の議会運営で採決に加わらない議長を相手側から出してもらい、多数を獲得したい考えで、互いに譲らず膠着(こうちゃく)状態となっている。

 こうした議会の動きに町民の30代女性は「町民を代表する議員なのに辞退するのは議員の責任を辞退しているのと一緒だ」話し、50代の女性は「議員を増やしてこんな議会運営は意味がない」と憤った。


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