翁長雄志氏の急逝に伴う県知事選(30日投開票)は13日、告示され、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=と、「オール沖縄勢力」が推す衆院議員の玉城デニー氏(58)による事実上の一騎打ちとなる見通しだ。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非が最大の争点。石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画については両氏の考えに若干の違いがある。八重山でも両陣営の後援会が選挙戦に向けた準備を進めている。
辺野古移設をめぐっては佐喜真氏が「政府が県外に移すよう努力すればいいが、われわれには限界がある」と反対しない考え。玉城氏は「翁長知事の遺志を継ぎ、辺野古新基地建設阻止を貫徹する」と明言している。
陸自配備について佐喜真氏は「一定の防衛力の配備は必要だと考えるが、地元の理解を十分に得た上で進めていくべきだ」、玉城氏は「住民合意もなく、地域に分断を持ち込むような自衛隊強行配備を認めない」としている。
佐喜真氏とセット戦を展開する県議補選立候補予定者、会社代表の大浜一郎氏(56)=自民公認=の後援会(池間義則会長)は10日、旧空港前給油所向かいの店舗に事務所を開設した。知事選告示日の出陣式を午前8時から、個人演説会を22日午後5時半からアートホテル石垣島で行う。選対本部長は中山義隆市長が務める。
玉城氏を支援するひやみかちうまんちゅの会石垣・竹富支部(支部長・次呂久成崇県議)は、字登野城の元市長選選対事務所に拠点を構える。告示日の出発式は午前9時から。大川公民館で18日に行う総決起大会は開始時刻を調整中。選対本部長には次呂久県議が就く。与那国町にも与那国支部を置く。