総勢57人が立候補した3市町の議会議員選挙が終わったと思ったら、きょう13日は県知事選挙が告示される。翁長雄志知事の急逝に伴い2カ月前倒しされた▼前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)と衆議院議員の玉城デニー氏(58)の事実上の一騎打ちと目されているが、このほかに4氏が立候補を予定。史上最多で30日投開票まで17日間の選挙戦が展開されそうだ▼知事選の最大の争点は米軍普天間飛行場の辺野古移設の是非。佐喜真氏は「普天間の返還や危険性除去が最重要」として建設への明言はない。玉城氏は「翁長知事の遺志を継ぎ、あらゆる手段を行使し、建設を阻止する」と明確に反対を打ち出している。115万余の有権者がどう判断し、一票を投じるのか。沖縄の将来を決める大事な選挙だ▼一方、21日には石垣市区(欠員1)の県議会議員補欠選挙が告示され、2人が立候補を表明している。投開票日は知事選と同じ30日だ▼選挙権が20歳以上から18歳以上に引き下げられ、高校3年生の中には初めて選挙権を得た生徒もいる。その生徒たちにとって今月は地方選から県知事選まで生活に密着した選挙に関わる濃密な月となろう▼市町議選の経験を県議補選、知事選に生かしてほしい。候補者の政策をしっかり見定め、自分の考えで投票しよう。(下野宏一)
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