勝手に観光協会を名乗り、島々の観光情報を発信し、町おこしにつなげている人たちがいる。選挙でも勝手連はブームで新人応援の成功事例も多い▼沖縄では語呂合わせの3月4日の「サンシンの日」など、さまざまな○○の日が提唱され話題を集めている▼石垣でも八重山凧愛好会(金城珍章会長)が毎月第4日曜日を勝手に「凧あげの日」と提唱し、会員が真栄里公園に集い、凧作りと凧のあげ方の指導をしている。毎回熱心に参加する親子もいて認知度も少し上がったかに見える▼4回目の11月は、来る正月に凧作りや凧あげ大会を計画している学校関係者を対象に簡単凧作り教室を開催したが、応募は一般の方のみで関係者の参加は、タイムリーな、いい企画とのぞきにきた教育委員会の職員が1人だけ。切羽詰まらないと動かない島人の気質はここでもみられた▼空港が郊外に移転し、これまで凧あげ禁止を余儀なくされてきた登野城、平得、真栄里、高田、大浜、磯辺のほか、島の全集落で凧あげができるようになった今こそ、かつて空を覆うほど盛んだった島々の凧あげ習俗を復興させるチャンス▼八重山凧愛好会では、凧あげの日の凧作りはもとより、市教育委員会が続けている(今年は12月8、14、15日に開催される)伝統凧づくり教室への参加を呼び掛けている。(仲間清隆)
勝手に観光協会を名乗り、島々の観光情報を…
大中男子14位と健闘 九州中学駅伝
2013年度第33回男子・第25回女子九州中学校駅伝競走大会が11月30日、鹿児島県指宿市で開催され、県代表として初出場した大浜中学校男子は、1時間4分29秒で、県勢最高位の14位となった。大会には九州各県から男女それぞれ17校が出場。男子は城南(福岡)が1時間1分38秒、女子は時津(長崎)が40分26秒でそれぞれ優勝した。
男子は午前11時10分にスタート。大浜中は1区(4㌔)の島袋太裕(2年)が、トップと12秒差の7位と上々の滑り出しをみせたが、2区以降、九州のレベルに押され徐々に順位を下げ14位でゴールした。
レースを振り返って新城秀人主将(3年)は「九州との力の差を痛感したが、みんな楽しく走れた。筋力アップを図り全国では自己ベストを出したい」と話し、島袋太佑選手(2年)は「目標タイムを出せたのは良かったが、もう少し順位を上げたかった。全国では離されずに食らいつきたい」と抱負を語った。
当山哲郎監督は「(全国へ)希望を持てる大会だった。計算通りに行ったが、まだまだ選手の強化が必要。次の大会はしっかり調整して望む。寒さ対策も十分だった」と自信をみせた。
大浜中は、15日に山口市で開催される全国中学校駅伝競走大会に出場する。
大会結果は次の通り。
【男子】
①城南(福岡)1時間1分38秒②西諫早(長崎)1時間1分55秒⑭大浜(沖縄)1時間4分29秒⑰豊見城(同)1時間6分1秒
【女子】
①時津(長崎)1時間40分26秒②松橋(熊本)40分29秒⑭コザ(沖縄)43分28秒⑮名護(沖縄)43分34秒
【大浜中学校男子】
▽1区4㌔=⑦島袋太佑(2年)12分15秒▽2区3㌔=⑯新城秀人(3年)9分39秒▽3区3㌔=⑰久貝健太(3年)9分49秒▽4区3㌔=⑭田本隆凪(2年)9分51秒▽5区3㌔=⑭大城岳(2年)9分58秒▽6区4㌔=⑫玻座真里陽(3年)12分57秒
毎日駅伝きょう号砲 与那国の5連覇なるか
第39回八重山毎日駅伝競走大会(主催・八重山毎日新聞社、主管・八重山陸上競技協会)が1日午前9時の号砲を合図に、石垣市中央運動公園陸上競技場を発着点に、全16区間76・6㌔の島内東回り一周コースで開催される。
今年は郡内各地域から19チームが出場。前人未到の大会5連覇がかかる与那国をはじめ、前大会見事な逆転劇をみせ、与那国の完全優勝を阻止した新栄町、古豪復活を狙う白保や3位以内を目指す波照間、真栄里など、各地域の選手たちの力走に大きな期待が寄せられている。
今大会は日程を前倒して開催。トップのチームが陸上競技場にゴールするのは午後2時15分ごろとなる見込み。最も距離が長い最終区間(10・3㌔)は、各チームともエースを配置し、白熱したレース展開が予想されている。
海中のごみを回収 マリン組合
八重山マリンレジャー事業協同組合(藤井成児理事長)は11月30日、名蔵湾で「海中清掃によるサンゴ礁保全活動」を実施した。
県サンゴ礁保全再生事業の支援を受けて同組合が3年前から取り組んでいるもので、今回は八重山商工高校の生徒5人と同組合員10数人が参加。
2ダイブで名蔵湾の海中にあるサンゴ礁を清掃し、サンゴにかかっている釣り糸を一つ一つ丁寧に外し、海底に沈んでいる空き缶やペットボトル、タイヤや釣り具などを回収した。
藤井理事長は「海中のごみは漁具や釣り具など地元のものが多く、誰かがとらないとだんだんサンゴに取り込まれて回収できなくなる。他府県からも多くのダイバーが来るので、きれいなサンゴ礁を見てもらえるように取り組んでいきたい」と話した。
安いよ!八重農特産品 きょう最終日
八重山農林高校(本村博之校長)の三大行事の一つ「第11回花と緑のまつり」が11月30日から始まり、初日から多くの地域住民などが詰めかけ、人気の食品製造科によるパン類やチーズケーキのコーナーには開場直後から長蛇の列ができた。最終日の1日は、午前9時30分から午後2時30分まで開かれる。
祭りは、生徒たちの日ごろの学習活動の成果を発表し、生徒や職員、父母の絆を強め、学校と地域との連携を図ることで今後の教育活動の充実強化を図るのが目的。
校内では、市価より安値の野菜や草花の苗、観葉植物、精肉、スモークチキン、ハム、パンなどの販売もあり、商品を買い求める来場者でにぎわった。
また、中庭では生徒たちが創りあげた花のオブジェや装飾が展示され、訪れた親子連れが記念写真を撮っていた。
PTAバザーの牛汁や牛そばコーナー、みずほ会の野菜販売などもあり、市民らが祭りを満喫していた。
給油中に爆発、男性が火傷 あわや大惨事 りゅうせき八重山支店
11月30日午前9時25分ごろ、石垣市美崎町のりゅうせきロジコム八重山物流センター(島袋淳支店長)の構内で、職員がタンクローリーへの給油作業中に給油口付近で出火し、爆発。作業を行っていた36歳の男性1人が、腕や顔面にやけどを負ったが命に別条はない。他への延焼もなかった。爆発が起こった現場の近くにはガソリンや重油、ガスなどを貯蔵するタンクがあり、また、施設周辺にはホテルや石垣港離島ターミナルなどもあり、一歩間違えば大惨事となった。現場には消防、救急車4台、パトカー4台が駆けつけて一時騒然とした。
火災の原因については現在、八重山警察署が調査中。
午前9時すぎ、離島ターミナルやホテル、町役場など人口が密集する市街地中心部で大きな爆発音が起こった。ペットの散歩をしていた市内に住む63歳の男性は事故発生当時「市民会館の西側を歩いていたが、爆発する音が聞こえたので見回した。一歩間違えれば大惨事だ」と事故現場を見つめていた。
また、爆発音で駆けつけた隣接する南の美ら花ホテルミヤヒラを運営する美ら花グループ代表取締役・CEOの宮平康弘氏は「こんな爆発は初めての体験。早期に移転し、住みやすい環境にしてほしい」と話した。
一方、現場の対応にあたった市消防の職員によると「静電気の可能性もある」と指摘した。
事故について、りゅうせき本社総務CSR担当は「ガソリンをタンクローリーに積み込む最中に出火し、社員の初期消火で鎮火した」とし、この影響でガソリンの出荷を停止。その他の油種は出荷を続けていると発表した。
今後の安全対策については「事故対応に追われているので今後検討していきたい」と答えた。
石垣市港湾計画では竹富町役場隣の危険物取り扱い施設は新港地区へ移転することが盛り込まれている。
1万6—8千年前の頭蓋骨復元へ 白保竿根田原洞穴遺跡
南ぬ島石垣空港開港後、初めての一般公開となる白保竿根田原洞穴遺跡の現地説明会(主催・県埋蔵文化センター)が11月30日、新空港内の同所で行われ、40人以上の市民や関係者らが発掘の概要や遺跡の説明を聞いた。同センターでは文化庁の重要遺跡範囲確認調査で10月7日から現地調査を実施。これまでに1万6000—8000年前の層から頭蓋骨の骨片や歯などが発見されており、今後は頭蓋骨の復元作業に取り組み当時、石垣島に住んでいた人の顔を再現していくという。
同遺跡は新石垣空港建設工事に伴う分布調査で発見され、2010年には空港建設工事計画を変更、現在の遺跡約200平方㍍が空港北側の浸透池内にフェンスで囲われて残っている。
現地での発掘調査最終日となるこの日は、一般市民を対象にした説明会を行い、同センターの仲座久宜主任専門員と県立博物館・美術館の藤田祐樹学芸員がこれまでの調査概要や今後の取り組みなどを説明した。
今回の調査では、20個体以上の歯や人骨が見つかっており、そのうち1万6000—8000年前の層から発掘された2、3体分の頭骨は骨片の状態が良いことから、藤田学芸員は「頭蓋骨が復元されているのはこれまで港川人1体だけだったが、今回の結果を基に顔の組み立てを進めていこうと取り組んでいる」と話した。同センターではこの日で発掘調査を終え、12月6日までに埋め戻し作業を行う。
発掘調査の最終日で現地に駆けつけた新潟医療福祉大学の奈良貴史教授は青森県で同年代の遺跡発掘を行っており「更新世の人骨が出るのは最後ではないか。本土では石器などの生活物は出てくるが人骨が出ないため、石垣島の人骨と本土の人骨を比較できるよう、来年こそは青森の調査現場でも出てほしい」と話した。
また、1日午後1時から、市民会館中ホールで講演会も開かれ、これまでの調査結果報告なども行われる。
「この名前、何て読むのだろう?」表彰や受賞が多い…
「この名前、何て読むのだろう?」表彰や受賞が多いこの季節、紙面には多くの人名が載るが、難読な子どもの名前が多々目に付く▼人と違う珍しい名前を付けたがる親の気持ちは今に始まったことではないと思うし、わが子にありったけの知恵を絞って個性的な名を付けてあげるのは親の大事な務め▼普通に読めない、男女の区別が難しい名前に学校の教師たちも随分苦労しているという話や、医療現場などでも読みづらい名前でいろいろな問題が起きているという話も聞く▼最近はアニメ、ゲームのキャラクターからとった当て字など読み方の難しい名前を「キラキラネーム」と呼ぶようで、思いもよらない読み方に「へー」と感心してしまう▼安田生命調査の今年生まれた子どもの名前で最も多いのは、男児が悠真(ゆうま)、陽翔(はると)、蓮(れん)、女児は結菜(ゆいな)、葵(あおい)、結衣(ゆい)で、スケールの大きさや明るさ、人との絆を大切にしたいという思いが込められているのではと分析されている▼名前は親から贈られる最初のプレゼント。「親の自由だ」と言えばそれまでだが、親のエゴだけで付けてほしくないし、子どもの将来のことを考えると心配になるのは考え過ぎだろうか? 私自身も素直に読めない名前であまり大きなことはいえないが…。(辻本順子)
「今日は与那国デー」
▽…19チームが出場した第39回八重山毎日駅伝大会は、大学生のエース2人を欠く与那国チームが苦しみながらも総合優勝。大会5連覇を達成した。くしくもこの日行われていた300歳ソフトボール大会でも与那国チームが優勝。田島政之監督は「優勝旗2本を与那国に持って帰る。今日は与那国デーだな」と上機嫌。
▽…1日は、この時期最大の石垣市健康福祉まつりに加え、八重山毎日駅伝、小学生駅伝など各種イベントも数多く重なった。とくに祭りと駅伝の主会場となった市中央運動公園周辺は、大にぎわい。駐車場が不足し、祭り会場では時折、「路上駐車は禁止です。パトカーが回っています」と注意喚起の放送も。
▽…晴天に恵まれ、にぎやかに開催された八重山毎日駅伝競走大会。地域を代表して走る選手たちに沿道からは熱い声援が送られ、選手たちもそれに応えようと一生懸命にゴールを目指した。その一方で、放し飼いにされた犬がコースに駆け込み、選手を追いかけそうになる珍事も発生。事故などはなかったが、一歩まちがえれば、けが人が出た可能性もある。マナーは守ってもらいたい。
力作80点を展示 初の障がい者美術展
第1回八重山地区障がい者美術展(八重山地区障がい者文化・スポーツ振興会主催)が1日、第33回障がい者週間市民のつどいで初めて開催された。
「輝け才能、今こそあなたの力作に光をあてる時」をテーマに呼びかけたところ、100点の応募があり、市健康福祉センター会議室の会場に80点が並んだ。
協賛企業8社がそれぞれ一押し作品を選んで賞を贈った。
このうち、那覇往復航空券のJTA賞に輝いた伊礼夏夫さん(60)=大浜工房=は赤瓦家屋の水彩画を出展。伊礼さんは、13年前に脳出血で右半身にまひが残る。「趣味にできるのではないか」と今年5月から絵画を始めた。きき手ではない左手で挑戦、初めて描いた絵が評価された。「描いている途中に美術展があると聞いて、1カ月かけて一生懸命取り組んだ。良い還暦記念になった。来年も出展したい」と喜んだ。
ホテル日航八重山賞を受けた金城智子さん(57)の作品は、何枚もの折り紙で作った大きな鶴。「7年くらい前に友達に折り紙を習った。最初は間違えてなかなかできなかったが、今では好きになっている。賞はとってもうれしい」と話した。
表彰式は同日午前9時半から行われた開会式で行われ、同振興会の比嘉玉子会長は「協賛企業には感謝したい。来年も継続したいので会員には出展してほしい」と呼びかけた。
各賞は次の通り。
▽JTA賞=伊礼夏夫▽ANA賞=☆STAR☆、SAKI▽石垣島トラベルセンター賞=仲松幸清▽ホテル日航八重山賞=金城智子▽ANAインターコンチネンタル賞=大浜久義▽モスバーガー賞=AYAKO・M▽ベスト電器賞=むゆる館▽マクドナルド賞=おもと学園
2氏1団体を祝福
26日に豊見城市民会館で開かれた2013年度県文化協会賞授賞式で表彰された功労賞の長田政一さん(82)=石垣市大川=、奨励賞の上地和雄さん(64)=同登野城=、団体賞の石垣市青年団協議会(宮良美香会長)を祝福する祝賀会が1日夜、市内ホテルで開かれた。
長田さんは石垣市文化協会結成当初から会員として現在に至るまで19年間、発展のために尽力。上地さんは2002年に市文化協会の食文化部会を設立し、薬草や郷土料理の発掘、継承に努めた。同協議会は7単位青年会の文化活動や、民具講座の開講、各種行事への参加などが評価された。
石垣市文化協会の石垣久雄会長はそれぞれの功績を紹介し、「今日は一緒に受賞を喜びたい」と激励。中山義隆市長(玉津博克教育長代読)が祝辞を述べた。
長田さんは「今後も会員一同の活躍と協会のさらなる発展を祈っている」、上地さんは「多くの人に支えられ、一人では取れなかった。本当にありがたい」、宮良会長は「受賞は多くの方々の力添えがあったからこそ。今後も力強く活動していきたい」とそれぞれ喜びを語った。
舞台では、長田さんが製作した衣装を石垣在小浜郷友会の会員らが身に着け、「鷲ぬ鳥節」を披露。古謡部会やいしゃなぎら青年会などの余興も繰り広げられ、盛り上がった。
「疑問」を「気づき」に変え、探求活動
子どもと図書館講座(同実行委員会主催)が1日、市立図書館で開かれ、埼玉県立新座高校図書館の宮崎健太郎司書が「子どもの可能性を広げる図書館からの支援」のテーマで講話した。
勤務9年目の宮崎司書は当初、生徒の自分に対する信頼感や有能感を表す「自己効力感」が極端に低いことに気づいたという。
「調べ学習の積み重ねや、成功体験が自己効力感を培い、向上させる」として、疑問に対して探求を促し、気づきや自信につなげる「あなたの『?』を『!』に」をキャッチフレーズに、さまざまな取り組みを行ってきた。
宮崎司書は「生徒の日常的な『?』を『!』に変えてこそ、本当の探求活動。生徒が本音や好奇心をさらけ出せるような普段使いの自由な場を意識していきたい」と述べた。
工夫凝らした創作長寿食11点
第6回創作長寿食料理コンクール(八重山調理師会主催)が1日、健康福祉まつり会場内であり、工夫を凝らした作品11点が出品された。
プロの料理人11人が八重山の食材を使い、材料費300円以内で創作長寿食に挑戦。審査員が3点、来場者が投票で2点をそれぞれ賞に決めた。
金賞(石垣市長賞)に輝いた佐々木ひとみさん(37)の料理は「季節の野菜と創作郷土料理の盛り合わせ」。佐々木さんは「フランス料理と郷土料理を組み合わせたシンプルで、すっきりした料理。丁寧に細かい部分までできたと思う」と初の賞を喜んだ。
根原哲也会長は「今回は初出場や女性の参加が目立った。長寿食という趣旨に合った個性あふれる作品が出た。これを職場でも生かしてもらいたい」とエールを送った。
各賞は次の通り。
▽金賞(石垣市長賞)=佐々木ひとみ(児童養護施設ならさ)▽銀賞(竹富町長賞)=大盛かおり(はいむるぶし)「発酵前菜〜夜の砂浜〜」▽銅賞(県飲食業生活衛生同業組合八重山支部長賞)=仲道武(かりゆし倶楽部ホテル石垣島)「伝統島野菜の新しい可能性」▽特別賞(八重山調理師会長賞)=武藤孝史(南の美ら花ホテルミヤヒラ)、平良博規(かりゆし倶楽部ホテル石垣島)
見直そう!生活習慣 共生社会の実現を
「第24回石垣市健康福祉まつり」と「第33回障がい者週間市民のつどい」(同実行委員会主催)が1日、市健康福祉センターで行われた。市民の健康増進と地域福祉の充実を目的に各体験コーナーが設けられ、訪れた大勢の市民が自分の体のチェックや障がい者や高齢者の疑似体験をしたりし、健康福祉のまちづくりに理解を深めた。
会場には運動体験、健康チェック、健康相談各コーナー、ハンディキャップ、ボランティア体験、各団体の展示、福祉団体のバザーなどのコーナーが設けられたほか、講演会も開かれた。
10分間エアロバイクをこぎ体力を測定した荻堂健太郎さん(37)は、7段階評価の「3」と判定され「もっと上だと思っていたのでショック。来月、石垣島マラソン大会の23㌔に出場するので運動して体重を落としたい」と話した。
血管年齢をチェックするコーナーは、順番待ちの状態になる人気。スタッフは「去年より多くなり関心が高まっている。これを特定検診の受診率アップにつなげたい」と話した。
初めて開催された障がい者による美術展は80点の力作がずらり。来場した子どもたちから「すごい」と驚嘆の声が上がった。
障がい者週間市民のつどいでは、各障がい者団体が活動を紹介。車いすダンスでは、来場者も一緒に踊った。応援に訪れたNPO法人日本車いすダンススポーツ連盟沖縄県支局の久保志津子支局長は「楽しくダンスをしながらリハビリができる。手を上げられるようになったり、姿勢がよくなるので参加してほしい」と呼びかけた。
講演会では「沖縄の発酵と長寿食」「漢方で健康づくり」「命かがやけ、手探り介護から地域おこしへ」をテーマに、稲垣伸弥氏(発酵料理人)、貝沼茂三郎氏(九州大学病院医師)、前泊博美氏(NPO法人いけま福祉支援センター理事長)がそれぞれ話した。
与那国が5連覇 第39回八重山毎日駅伝
第39回八重山毎日駅伝競走大会(主催・八重山毎日新聞社、主管・八重山郡陸上競技協会)は1日、石垣市中央運動公園陸上競技場を発着点に石垣島を東回りに1周する全16区間(前半9・後半7区間)、76・6㌔のコースで行われ、与那国(田島政之監督)が4時間43分35秒で10度目の総合優勝、5連覇を達成した。総合2位は新栄町、3位は波照間だった。前半2位の与那国は後半で1位となり、総合の順位を逆転した。個人では2人が区間新記録を樹立。躍進賞は前回大会から22分27秒縮め、総合17位から11位にアップした小浜が選ばれた。
前半は1区で双葉、石垣、宮良が飛び出したが、白保、登野城、新栄町が中盤からレースをけん引。新栄町は5区の長浜勤が7位から先頭に。一時、順位を一つ落とすが、最終区の川島海斗がトップに再浮上。5位から猛追してきた与那国の田島魁人を振り切った。
後半は与那国、新栄町、平得で先頭を入れ替えながらレースを展開。与那国は終盤の15区で2位に大きく差を広げてアンカーにタスキ。村松稔が新栄町の王滝将弘、平得の下地将平から逃げ切り、そのままゴールに飛び込んだ。
この日は午前9時現在の気温が19・7度。レース終盤の午後1時すぎには23・1度まで上がり、選手には厳しいコンディションとなった。
上位の成績は次の通り。
【総合】
▽優勝=与那国(4時間43分35秒)▽準優勝=新栄町(4時間44分04秒)▽3位=波照間(4時間49分17秒)
【前半】
▽優勝=新栄町(2時間28分04秒)▽準優勝=与那国(2時間28分14秒)▽3位=波照間(2時間29分03秒)
【後半】
▽優勝=与那国(2時間15分21秒)▽準優勝=新栄町(2時間16分00秒)▽3位=平得(2時間16分29秒)
【最優秀選手】
▽男子=田島魁人(与那国)▽女子=東浜リエ(与那国)
【優秀選手】
▽高校男子=田原明宗(与那国)▽同女子=宮島萌(宮良)▽中学男子=川奈優輝(平得)▽同女子=加屋本梨世(白保)▽30代=阿部知史(新栄町)▽40代=島尻勝人(川平)▽50代=竜門久司(与那国)
我を忘れクジラ救出
▽…ビーチに迷い込んだクジラの救出活動を6時間以上にわたって行った石垣シーサイドホテルの高橋謙一さん。干潮時にはクジラの体が半分ほど海面に出ている状態でクジラにタオルを巻き付け、海水をかけ続けていた。水分補給も行わずに介抱を続けていたようで、正午ごろには「口の中もしょっぱくて寒い」とくたくた。クジラが無事沖合に戻ったことに安堵(あんど)していた。
▽…沖縄振興開発金融公庫八重山支店で、想定外の事案に対応する強盗対策訓練が実施された。犯人役の警察官2人が窓口で金を奪って逃走、同支店の職員が通報して犯人が逮捕されるという設定だが、軽トラで支店前に乗り付けた犯人役の警察官が逃走する際、車のエンジンがかからず数秒のタイムロス。職員はこの間にしっかりメモも。これも想定外の事案?
▽…2日に始まった障がい者委託訓練ITビジネス科講座で、県立浦添職業能力開発校の委託を受けたPCワールド。前回訓練のパソコン実習でも講師を務めており、障がい者の雇用創出に向けた支援を積極的に行っている。垣花繁正代表者は「就業支援施設と横の連携を図りながら、受講者の就職に向けてサポートしたい」とやる気十分。
中高齢者のスポーツは?と聞かれると、迷わず…
中高齢者のスポーツは?と聞かれると、迷わず「自転車」と答えている。ジョギングもウオーキングもいいが、体力を使うし、適切な指導を受けていないと逆効果だ▼水泳も魅力的だが、気合を入れないと長く続かない。あれこれ試して行き着いたのが自転車だった。週末になると、カラフルなウエアとヘルメットを着けたロードレーサーが街をさっそうと走っている▼格好いいが、オヤジ世代にはなかなかまねできないし、脚力が追いつかない。自分の体力に合わせてマウンテンバイクでゆっくりと山道を走る。それが楽しい。気軽に走っていても結構な運動量になる▼このため友人らには自転車での健康管理を勧めているが、ある人は「八重山は盗難と事故が多い」と冷ややか。携帯電話を見ながら自転車に乗る若者をよく見かけるし、盗難被害に遭ったという話もよく聞く▼そのような中、12月1日から道路交通法の改正で自転車の右側通行が禁止された。これまで道路路側帯を双方向に行き来できたものが、左側だけになった。違反すれば罰則も▼自転車事故が増えているため、法律を強化したものだが、免許を持たない世代にいかに交通教育をすすめるか、まず基本的な課題。一般住民が自転車マナーを学ぶ機会は少ない。そこは警察や交通安全協会の出番だ。(黒島安隆)
昔懐かしいアンツク並ぶ 博物館で作品展
石垣市立八重山博物館(宮良芳和館長)は、平成25年度博物館体験講座「民具アンツク作り」の受講生の作品展を11月29日から同館で開いている。8日まで。
作品を懐かしそうに見入っていた美里ハルさん(90)は「昔はどの家にもあって玄関に飾ったりしていた。バショウで包んだ豆や麦、豆腐やイモなどを入れて農作業に出掛けた」と話した。
アンツクは石垣実佳さん(67)を講師に11月16、17の2日間開かれた講座で受講生24人がつくった作品。
昔は一般的だったアザナシ(アダンの気根の繊維)を使って作った故・小浜蒲戸さん=白保=のアンツクも展示されている。
時間は午前9時から午後5時まで。
クジラ迷い込む 6時間余に及ぶ救出劇
石垣市川平底地ビーチ付近の浅瀬で2日午前8時ごろ、小型のクジラが迷い込んでいるのが見つかった。発見した石垣シーサイドホテルの宿泊支配人、高橋謙一さん(42)らが数時間に及ぶ救出活動を実施。イルカ&クジラ救援プロジェクト(安田雅弘代表)の協力を得て、同日午後3時すぎに無事沖合に戻すのに成功した。
同プロジェクトによると、このクジラはハクジラ亜目コマッコウ科コマッコウ属に属するコマッコウか、オガワコマッコウで、子どものクジラとみられている。
体長2.5㍍から3㍍で、頭部にサメにかまれた跡があったほか、腹部にサンゴ礁の擦過痕があった。
クジラは高橋さんが出勤前に発見。同僚と3回ほどロープで沖合に引っ張って救出を試みたが、そのたびに浅瀬に戻った。
その後、干潮となり、座礁に近い状態になったため、高橋さんらが宿泊していた水族館関係者のアドバイスを受け、クジラにタオルをかぶせ、数時間にわたって水をかけるなどして乾燥を防いだり、体が横倒しになって窒息しないようにした。
同プロジェクトのメンバーらが正午前にかけつけて応援。潮が満ちてきた午後2時すぎ、クジラの胸びれにタオルとロープを巻き付け、ジェットバイクで沖合に移動させたところ、沖に向かって泳いでいったという。
数時間にわたってクジラを介抱した高橋さんは「こんなことは初めて。クジラのケガが心配だが、無事に群れに戻ってほしい」と感想。安田代表は「サメにかまれ、サンゴで傷ついたケガが気になるので、あすも確認に行きたい」と話した。
大泉上席飛行士に人事院総裁賞 11管石垣航空基地
第11管区海上保安本部石垣航空基地は2日、大泉彰上席飛行士(59)が2013年度人事院総裁賞に決まったと発表した。6月25日に海上保安庁初の航空機無事故飛行通算2万時間を達成したことなどが評価された。石垣航空基地で個人での受賞は初めて。11日、東京の明治記念館で授与式がある。
受賞の知らせに大泉氏は「2万230時間(2日現在)の飛行を改めてかみしめている。厳しい条件下での任務もあったが、事故なく任務を遂行でき、国民のお役に立てたことはうれしい。苦楽をともにした関係者に感謝している。無事故飛行記録を更新し続けたい」と話した。
同賞は国民生活の向上に貢献し、公務の信頼を高めた国家公務員や職域を表彰するもの。