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八重高学校寮が完成 旧施設より広々

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4月上旬に完成した八重山高校の新学校寮=19日午後、石垣市登野城

 八重山高校(本成浩校長)の学校寮が4月上旬に完成し、男子20人、女子30人の計50人(定員は30人ずつの60人)が生活を始めている。5月中には落成式典も行う計画。生徒からは「お風呂が増えて使いやすい」「洗濯環境が前より良くなった」など喜びの声が上がっている。

 同校によると、20日ごろから旧学校寮の解体準備が予定されていることから、完成まもない12、13日には引っ越し作業を行ったという。

 県土木建築部施設建築課によると、新学校寮は延べ床面積935平方㍍(旧学校寮703平方㍍)で、鉄筋コンクリート造りの3階建て。

 校内にあった旧学校寮は、2階の女子部屋の洗濯物が外部から見えてしまうことや、男子部屋が少なく、偏りがあることなどが問題点として挙がっていた。

 新学校寮は八重山警察署南側の市有地に移転してプライバシーの問題を解消したほか、男女15部屋(2人部屋)ずつを均等に配置した。

 また、エアコンも設置され、熱中症対策にも万全を期している。

 2年生の南風原世奈さん(17)=与那国中出身=は「清潔感があり、お風呂がこれまでの4室から10室に増えて使いやすくなった。洗濯物も外に干せるようになり、うれしい」と話す一方、「収納が一つもないのがちょっと不便です」と不満を漏らした。

 1週間ほど旧学校寮で寮生活を送ったという1年生の仲盛聡美さん(15)=浦添市立浦西中出身=は「以前は夜中や朝方に洗濯機を回している人もいたが、今は階ごとに洗濯機が男女別で置かれ、すぐできるようになった。大きな声で話すと近所迷惑になるので、その点が気になっている」と話した。


与那国の陸自拠点で起工式 防衛省

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くす玉を割って造成工事の起工を祝った式典=19日午後4時20分ごろ、町離島振興総合センター

 【与那国】防衛省の与那国島への陸上自衛隊沿岸監視部隊の配備に向けた造成工事の起工式が19日午後、与那国町離島振興センターで開かれ、小野寺五典防衛大臣が出席したのをはじめ、着工に理解、協力した町民や防衛協会、島外の関係者など約50人が招待された。県内への自衛隊配備は1972年に本島に配備されて以来、復帰後初めて。小野寺防衛大臣が「歴史的な機会に立ち合うことができ感無量」とあいさつした。会場入り口では配備に反対する住民ら約70人がバリケードをつくり大臣の乗った車両の進入を阻止するなど、警備と一時対峙(たいじ)し、式典開始が約30分遅れた。

 配備が計画されている沿岸監視部隊は150人規模。付近を航行する艦船や航空機の動向をレーダーで監視する役割を担う。2015年度末までに配備する予定。

 配備地の南牧場の町有地は、すでに町と同省間で賃貸契約が済んでおり、起工式を機に敷地造成や隊舎建設などが一気に加速する見通し。

 式典は午後3時半から約50分を予定していたが、施設入り口を反対住民ら約70人が取り囲み、「着工反対」「大臣は帰れ」と抗議、腕を組んでバリケードをつくり、小野寺大臣や関係者の車両の進入を阻止するなど警備とにらみ合い、一時緊張する場面もみられた。

 この影響で式典は約30分遅れで始まり、約20分で終了。最後に小野寺大臣や外間守吉与那国町長らがくす玉を割った。

 式典で小野寺大臣は「国民の生命、財産、国土などを守るうえで、最西端の与那国に配備される部隊の担う役割は大きい」と、同町への部隊配備の意義を強調。「今後も地元関係者とコミュニケーションを図り、施設工事が進むことを祈願する」と述べた。

 元防衛大臣政務官で衆議院議員の左藤章氏や沖縄防衛局の武田博史局長もあいさつした。外間町長は「これまでなかなか進めることができなかったインフラ整備を防衛省の基地周辺整備事業を活用してできることは、新たな島づくりのきっかけになる」と、着工を歓迎した。

1人でもいる限り

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 ▽…石垣市母子寡婦福祉会の定期総会では、4年目を迎えた自立支援事業の「生活つなぎ資金」の利用者が年々増えている上、滞納者も出始め、運営に苦慮している状況を仲座初枝会長が説明。「もうやめたら」という役員もいるが、仲座会長は「必要としている人が1人でもいる限り続けたい」と話す。この事業の存続は利用者一人一人の意識にかかっている。

 ▽…日台漁業取り決めで合意したマグロはえ縄漁のルールが今月から適用された。地元ではクロマグロのシーズンが到来。20日に最初の1匹が水揚げされ、漁港は活気づいた。今回、八重山から対象海域に2隻が出漁。このうちの1隻のすぐ近くに台湾漁船が数隻。船長は「ルールを決めても現状が変わるかは分からない。国が地元の声に耳を傾けないと日台漁業者の溝を深めるだけ」と怒りをにじませた。

 ▽…新たな食肉加工施設が完成した八重山食肉センター。観光客の増加で食肉への需要が高まる中、課題は供給体制の確立となっている。セリ価格も高値で推移し、新加工施設の完成で急成長が見込まれる郡内畜産業だが、人の往来が増加すると、伝染性の病気が持ち込まれるリスクも増加しかねない。一瞬で壊滅的な被害が生じる口蹄(こうてい)疫の侵入防止には最大の注意が必要だ。

「津波や地震が起きた時の緊急避難場所って…

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 「津波や地震が起きた時の緊急避難場所って知ってる?」と友人に聞くと「あれ、どこだっけ」との答え。自身を含め即座に答えられる人は少ないのでは▼東日本大震災から3年、石垣市でも防災計画の見直しや防災マップの配布、防災や減災をテーマに講演会も開かれ意識は高まっているようにも思われるがどうだろうか▼離島の八重山は大規模災害が起きると物流などライフラインが寸断され孤立してしまう。ある調査では県内で水や食料の備蓄量が目標値に達しているのは4町村で、自主防災組織の整備はあまり進んでないようだ▼高齢者や障がいのある人の避難を手助けする計画を策定しているのは24市町村と策定率は全国最下位。お年寄りが多い八重山はこの計画も急ぐべきだし、子どもたちの防災教育も急務▼また東日本大震災被災者の命の明暗を分けた判断や体験から学び生かせる教訓も多いと思う。避難所での女性たちの切実な声で着替えや授乳、トイレなどプライバシーが守られずに困ったという。女性や障がい者、介護や子育てをする人の声も防災計画に入れてほしい▼24日は、かつて八重山を襲った明和大津波犠牲者の慰霊祭と石垣市民防災の日。いつ襲うかも知れない災害、専門家は「正しい知識が防災力となる」という。防災マップにも目を通し意識を高めたい。(辻本順子)

モズクつるつるおいしいね JAゆらてぃく市場

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「もずくの日」のイベントでモズク流しを楽しむ子どもたち=20日午後、JAファーマーズマーケットゆらてぃく市場前

 「もずくの日」の20日、JAファーマーズマーケットゆらてぃく市場(幸喜英信店長)は同店前でモズク流しやモズクを使った料理の無料試食会を行った。

 地元産モズクの消費拡大を目的に八重山漁協の協力を得て開いたもので、同店では初めての取り組み。この日のために小浜島近海で育ったモズク約50㌔を用意した。

 モズク流しには、買い物客や子どもたちが参加。「流しそうめん」のように目の前を通り過ぎていくモズクをすくい上げ、好みのタレで堪能した。

 幸喜店長は「初めての取り組み。モズクを使った料理も好評で、モズクとパインが意外に合うという発見もあった。来年も漁協の協力を得て取り組みたい」と話した。

フランス生まれの球技 「ペタンク」大会

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ロープで作ったサークルから木製のビュット(目標球)をめがけて投球する第2回大会優勝チームの前津拓郎リーダー=20日午前、真栄里公園

 フランス生まれの球技ペタンクの第2回大会(総合型スポーツクラブ・歩きニスト主催)が20日午前、真栄里公園で行われ、3人一組の6チームが出場し、わきあいあいとゲームを楽しんだ。

 野球をしようと真栄里公園を訪れた大浜中学校と石垣第二中学校の生徒12人が、その場で同クラブ事務局の太田久雄さんらに声を掛けられ参加。

 中学生同士の対戦が行われ、前津拓郎リーダー(大浜中1年)、熊谷将太君(同)、島袋林斗君(同)が初出場で優勝した。

 前津リーダーは「チームワークがよかった。一回1点取ったら守りに入る作戦通りできた。チャンピオンとして次も出たい」とコメントした。

 また、初めて体験したペタンクを「ボールが思っていた以上に重かった。球と球が当たった感触が楽しかった」と感想を話した。

 ペタンクは「テラン」と呼ばれるコートで行われる。基点となるロープで作ったサークルをコートに置き、まず木製のビュット(目標球)を投げて目標を設定する。その目標に向かって金属製のブール(ボール)を投げ合い、相手より近づけることで得点を競うスポーツ。

新食肉センターが完成 処理能力、大幅に向上

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本格的な操業が始まる新食肉加工施設=写真はいずれも20日午後、同施設

 昨年7月から建設工事が進められてきた(株)八重山食肉センター(代表取締役・中山義隆石垣市長)の新食肉加工施設落成式が20日午後、同施設で行われた。同施設は処理能力が大幅に向上、オンライン方式を採用したことにより一貫した食肉加工が可能となった。21日から本格的に供用される。

 旧施設は1974年に整備された後増改築を繰り返し、老朽化が進んでいた。建築当初は豚のと畜が主流だったため、牛の処理能力に限界もあった。

 新施設の整備には財団法人県畜産振興基金公社の離島畜産活性化整備事業を導入し、総事業費約24億7600万円。旧施設に隣接する市有地9070平方㍍で整備。建築面積3340平方㍍で鉄骨造2階建て。洗車場や車両消毒槽、排水処理施設も備えている。

 大動物(牛・馬)、小動物(豚・ヤギ・イノブタ)のと畜解体処理や部分肉処理の施設を整備し、オンライン解体方式を採用。処理能力は1日当たり大動物20頭、小動物50頭。旧施設の使用も継続し、ヤギや病畜牛などの処理に活用する。

 落成式では真栄里公民館伝統芸能保存会が獅子舞を披露した後、テープカット。中山市長は「ハサップ(HACAPP)対応施設が完備されることとなり、地域経済、畜産振興を図る上で大きな成果が期待される」とあいさつ。

 この後、関係者を対象にした内覧会があり、処理過程ごとに区画分けされた真新しい施設を視察した。

 式典前の内覧会ではJA石垣牛肥育部会が牛汁を無料でふるまい、大勢の家族連れでにぎわった。

 同日夜には市内ホテルで記念祝賀会があり、工事に携わった15社に感謝状を贈った。

津波の地割れの下にさらに津波石? 石垣島北部

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静岡大学理学部と同大学防災総合センターが行っている掘削調査で見つかった明和の大津波以前の津波によって運ばれたとみられる石(右下)。上部には明和の大津波時に起きたとみられる地割れの痕跡もある=19日午後、石垣市北部の牧場

 石垣島北部地区で行われている掘削調査で、明和の大津波によるものとみられる地割れの真下に、それ以前の津波で運ばれたとみられる石が見つかった。真下の石にはカキの殻が付着しており、掘削調査を行っている静岡大学理学部と同大学防災総合センターの研究グループではカキの殻のサンプルを持ち帰って年代などを詳しく調べることにしている。明和の大津波の痕跡とそれ以前の津波の痕跡が一つの断面で確認できれば、明和の大津波以前の津波に関する研究に大きな成果をもたらすことになりそうだ。

 掘削調査は18日から20日まで行い、深さ約2㍍の溝を3本掘り、津波の堆積物などを調べた。

 明和の大津波によるものとみられる地割れとそれ以前の津波で運ばれたとみられる石が見つかったのは長さ約140㍍の溝。石は、露出している部分だけを見ると、直径約2㍍。地割れは、3本の溝で合わせて3、4カ所で確認できたという。

 同センターの北村晃寿教授は「調査によって地層の年代や津波がどこまで遡上(そじょう)したかが分かる。堆積している海岸の砂などを調べることで、より精度の高い結果が得られる」と研究の意義を説明している。

 安藤雅孝客員教授は「今回見つかった石はおそらく約2000年前の津波で運ばれてきたものではないか。地割れも見つかり、明和の大津波時にはここも結構揺れたと思われる」との見方を示した。

 同センターは昨年11月、琉球大学理学部や台湾の中央研究院と共同で同様の調査を実施。

 安藤客員教授は「これだけ長い距離を掘らせてもらえるのは通常は考えられない。本当にありがたい」と述べ、地元側の協力によって今回の調査結果が得られたことを強調。同牧場の借地人の男性(52)は「牧場を借りている間は協力していきたい」と話した。


漁場狭まり選択肢なし 日台漁業取り決め

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石垣島北方で漁を終えて帰港した第一海幸丸と田中博幸船長=20日午前、八重山漁協港内

 日台漁業取り決めで、石垣島北方の三角水域内の一部で日本と台湾の双方の漁業者が、投げ縄と揚げ縄の時間をずらして操業することで合意した「マグロはえ縄漁の操業ルール」が今月から適用された。八重山漁協のマグロはえ縄漁船2隻が17日、同水域付近で操業。このうち第一海幸丸(田中博幸船長)は、自船のはえ縄が台湾漁船のはえ縄と絡まり、約6時間対処に追われた。大きなトラブルはなかったが田中船長(47)は「3隻の台湾漁船がすぐ近くで漁をしていて自分のはえ縄が切られないかと心配だった」と不安を訴えていた。

 確認されたルールでは、台湾と日本の双方で投げ縄と揚げ縄の時間と縄を入れる場所のすみ分けを行う。

 台湾漁船は午前0時から投げ縄を行い、午前7時から8時の間に揚げ縄を始める。日本漁船は午前7時から8時の間にはえ縄を入れ、午後2時から揚げるなど双方で操業の時間を設定した。

 八重山漁協市場販売課の与那嶺幸広課長は「日台漁業取り決めで漁場が狭まり、漁師の選択肢がなくなった」と話す。

 田中船長は「(漁業取り決めは)国同士が決めたが、台湾漁船がどんな行動を取るのか分からない。漁の制限は漁獲量の低下につながる。地元漁業者が被害を受けていることを分かってほしい」と実情を訴えた。

 この日、クロマグロを水揚げした日野洋平船長(35)は「国はもっと現場の声を聞いてほしい。(漁業取り決めを)白紙撤回し、自分たちの漁場を取り戻したい」と力を込めた。地元漁師からは豊富な漁場へのルール化で漁が制限され、漁獲量低下の不安と国への不満を押し殺しながら出漁している。

 日台漁業取り決めをめぐっては、1月24日の第3回日台漁業委員会でマグロはえ縄漁の操業ルールに合意。今月から適用が開始された。

 マグロはえ縄漁は、八重山が16日、台湾側が20日から始まり、ともに7月まで続く。

市の条例に注目

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 ▽…市内の危険家屋に指定されているなかで、半分は空き家となっているが、残りの半分は住居者がいる家だ。空き家近くに住む近隣住民は「空き家対策よりも人が住んでいる家を優先すべきだ。何らかの理由があって引っ越しできないと思う」との声も。また、空き家の所有者は「取り壊し費用がかかる。そんな簡単なものではない」と表情は暗い。市の条例がどのように策定されるか注目。

 ▽…郡内3市町を視察した日本維新の会の国会議員団沖縄プロジェクトチームの一行。主に西表島近海で外国人名義の土地がある周辺の住民や尖閣諸島近海で漁を行う漁業者とも意見交換を行ったという。外資系企業が所有する土地が今後、どのような推移をたどるのか、住民の不安をじかに聞いたようで、今回の視察が議員活動にどのように生かされるのか。

 ▽…登野城漁港で仕留められた体長約3㍍のオオメジロザメ。陸に揚げられた後、解体された。おなかには16匹の子ザメ。複雑な心境だが、肉食傾向の強い雑食性。イタチザメなどと並ぶ危険なサメで狭い場所や浅瀬にも入り込み、気性も荒いため、襲われる可能性は最も高い種類。そんなどう猛なサメがうろつく漁港で泳いでいる子どもたちを見かけたら、確実に注意してほしい。

デイゴの花開く時期は、あらゆる生物の産卵期…

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 デイゴの花開く時期は、あらゆる生物の産卵期。ミーバイやクチナジなどよく釣れる。クロマグロ漁もシーズンに入るころだ▼一度見ると忘れられないのがウミガメの産卵だろう。今年はまだ八重山での報告例はないが、本島北部や屋久島で産卵が確認されており、6~7月をピークに10月ごろまで産卵期を迎える▼八重山ではアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの種類順で産卵するのが一般的。以前はアカウミガメの上陸産卵が最も多かったが、近年はアオウミガメが主流らしい▼研究者によるとアオウミガメは目撃例も増え、生息頭数そのものが増加傾向にあるという。その理由は食用、はく製用として捕らなくなったため。かつてウミガメのはく製は、新築祝いの贈りものとして重宝された▼ウミガメは明かりを嫌うと言われるが、読谷村の米軍基地内の海浜での産卵例もあり、車のライトなど動く明かりを特に警戒するという話もある。さらに産卵の上陸を妨げるのがハブクラゲなどの防止ネットらしい▼産卵期を迎え、気をつけなければならないのが海浜への車の進入だ。夏場のレジャーシーズンは、浜に四輪駆動車を乗り付ける光景をよく見る。卵からふ化した稚ガメが、車のわだちで海にたどり着けなくなるケースも。人が数十㍍歩くだけで、生物の環境もがらりと変わる。(黒島安隆)

巨大オオメジロザメを退治 登野城漁港内

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登野城漁港に揚げられた体長約3㍍のオオメジロザメ=21日午前、登野城漁港

 登野城漁港で21日午前、体長約3㍍の巨大なオオメジロザメが揚がった。20日午後7時ごろ、同漁港内で出漁準備中の船に近づいてきたところを玉城徳彦さん(31)らがモリで仕留めた。徳彦さんによると、2~3カ月前からサメが目撃されていたという。

 徳彦さんは「1人では無理だった。父とおいっ子、高江洲のジローおじーに手伝ってもらい、どうにか仕留めた」と苦闘ぶりを話した。

 おいの西表貴斗君(平真小5年)は「大きくてびっくりした」とサメの巨体に驚いた様子。

 また徳彦さんの父、光将さん(66)と貴斗君は20日に漁港で釣りをしていた際に、仕留めた以外にもサメを目撃。貴斗君は「4㍍ぐらいだった。すぐ近くまで来ていた」と話した。

 同日、同漁港で遊泳する子どもたちの姿があったようで、玉城友美さん(36)は「中学生らが泳いでいる。本当に怖いので泳がないでほしい」と訴えた。石垣市水産課の平良守弘課長は「漁港内にはサメが多く入ってきており、とても危険。ゴールデンウイークに向けて家族連れの観光客も増えるので、漁港内での遊泳は慎んでもらいたい」と注意を呼びかけた。

維新の会国会議員5氏が視察

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 防衛施設周辺や国境の離島などの土地取得を制限する「国家安全保障土地取引規制法案」を衆院に提出している日本維新の会の国会議員団沖縄プロジェクトチームの議員5氏は19~21日の日程で郡内3市町を視察した。すでに亡くなった外国人が所有者となっている外離島(西表)の土地について、21日午後、南ぬ島石垣空港で会見した衆議の坂口直人氏は「実態がどのように動いているのか明確には分からなかった」と述べ、法務上の登記と現地の実態が乖離(かいり)している状況を問題視した。

 視察団は坂口氏のほか、衆議の中丸啓、中田宏、杉田水脈、参議の儀間光男の5氏。一行は19、20日に石垣入りし、西表島近海のウ離島や外離島、内離島、与那国島の自衛隊基地予定地などを視察。関係者と意見交換を行った。

 国境離島の中でも、外国人名義で登記されている外離島や静岡県の不動産業者が売りに出している西表島近海のウ離島が問題視されている。

 会見で坂口氏は「地元の人々も今後の不動産取引を不安に思っている面もあり、しっかりと働きかけ、スピードを重視して取り組みたい」と意気込みを話した。

 中田氏は「今回の視察の結果を端的にいうと、分からなかった。法案とは別にもう一度国は区分処理の実態などを根本的に把握するためにも地籍調査を行う必要があるのではないか」と述べ、現地の実態を把握する必要性を強調した。

 また、同法案の成立に向けて坂口氏は「安保上の対策として法案を検討してもらっているが、何らかの規制ができるように早期の法案成立を図りたい」と話し、中田氏は「対案を政府が出してくるのを待っている状況だが、動きが遅い」と述べた。

13年度観光客658万人 新石垣開港効果など要因

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昨年3月7日に開港した南ぬ島石垣空港。LCCの就航も重なり、県内入域観光客数を押し上げる要因となった(資料写真)

 【那覇】県文化観光スポーツ部(湧川盛順部長)が21日発表した2013年度の入域観光客数は、南ぬ島石垣空港開港効果や景況感の上向きによる国内旅行の需要拡大などで、前年比11.1%増の658万300人となり、過去最高を更新した。初の600万人台到達で前年比で65万5600人の増加。過去最高だった08年度の593万4300人を大きく上回った。14年度は福岡-石垣路線の運航期間拡大をはじめ航空路線の拡充などで沖縄への旅行需要は継続するとみられている。

 入域観光客の内訳は、国内客が7.4%(41万900人)増の595万3100人、外国客が64.0%(24万4700人)増の62万7200人とそれぞれ過去最高を記録。国内客のこれまでの過去最高は07年度の570万3500人、外国客は12年度の38万2500人だった。

 八重山関連では、3月の南ぬ島石垣空港の開港により、羽田-石垣路線の提供座席数の倍増や、中部-石垣路線が通年運航となり、石垣島や周辺離島への旅行が人気を集めた。

 14年度入域観光客数大幅増の要因は①円安による国内客の国内旅行需要へのシフトと外国客の訪日旅行需要の拡大②国内・海外路線の拡充③官民一体の国内外のプロモーション活動④沖縄本島への台風接近の減⑤格安航空会社の路線就航による誘客効果の継続などが挙げられている。

 国内客は東京方面が7.0%増の296万9000人、関西が15.3%増の118万2000人、福岡が2.4%増の71万3800人、名古屋が5.6%増の47万9300人など。

 外国客は台湾が夏季に台北-那覇、台北-石垣路線の拡充などで70.1%増の25万4000人、韓国が118.2%増の9万8400人、香港が64.4%増の9万2400人、中国が16.6%増の6万8700人だった。

味もよく豊作! 昨年並みの収穫量

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収穫されたばかりの養殖モズクを一斗缶に詰めるモズク業者=21日午後、八重山漁協構内

 

 1日から始まった養殖モズクの収穫が最盛期を迎えている。21日、八重山漁協構内には収穫されたばかりの養殖モズクが朝から大量に運び込まれ、業者が選別後、一斗缶に生詰めや塩詰め作業に追われていた。

 モズクは天然と養殖の2種類があるが、水揚げされるモズクのほとんどが養殖。漁業者は早朝6時に出港し、竹富島や小浜島近海にある養殖場でモズクを収穫。1日約5㌧、多いときには水揚げが10㌧以上にもなるという。

 八重山漁協が昨年のシーズン(2~5月)中に扱ったモズクの量は208.604㌧。1㌔当たりの単価は120円で、今シーズンも昨年並みの実績を見込んでいる。

 八重山漁協モズク養殖部会の砂川政信部会長(42)は「今年は水温も低く、日照も十分だったので味もよく豊作。昨年と同じくらいの収穫量を目指したい。ハーリーまでには収穫を終わらせたい」と意気込んだ。

 収穫作業は4月から5月末まで行われる予定。

 


新空港アクセス道路 立体交差設置の再考を

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アクセス道路への立体交差設置を求めた前花館長(右)=21日午後、八重山土木事務所

 宮良公民館(前花雄二館長)は21日、八重山土木事務所に市街地と南ぬ島石垣空港を結ぶアクセス道路への立体交差の設置を求めたほか、航空各社に対し、集落の上空を飛行する航空機のエンジン音の軽減に向け集落の上空を飛行しないコースへの統一化を求めた。

 このうち同事務所では前花館長が添石清包所長に要請を行った。

 アクセス道路は、宮良集落の北側で計画されているが、地域行事の拠点となる仲嵩御嶽に行くためにアクセス道路を横断しなければならないほか、空港への交通量が増えることで、交通事故が起こりかねない、としている。前花館長は「各種行事だけでなく、住民の生活の場でもあり、安心安全な地域づくりのためにも立体交差の道路をお願いしたい」と要請。

 添石所長は「すでに設計も終わり、住民説明会でも予算的、物理的に難しいと伝えているが、何かできないか考えたい」と述べるにとどめた。

 また、航空各社に対し、航空機の進入、離陸コースが各社まちまちのルートで飛行していることから宮良小学校では授業の中断や騒音の苦情が公民館に寄せられており、集落上空を避ける飛行コースの統一化を検討してほしいと要請した。

 このほか、中山義隆市長に対し、宮良小学校の北東側にある市道カキナマ線の道路幅員の拡張と、周辺の水質保全対策事業(耕土流出防止型)の早急な取り組みを要請した。

空き家12軒と増加 倒壊や防犯上から危険

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 石垣市内で近年、空き家の環境が悪化し、危険家屋に指定されるケースが増加している。石垣市防災危機管理室(慶田城用允室長)によると今月19日時点、市内にある危険家屋は24軒で、このうち12軒を空き家が占めていることが分かった。倒壊の危険性とともに、防犯や衛生的な面からも対策が求められているが、空き家の所有者らは「取り壊したくても費用が掛かるので難しい」と、経済的理由で放置しているのが現状。市の部課長級職員で組織する老朽危険家屋対策検討委員会(会長・漢那政弘副市長、20人)の事務局を務める同管理室では「建物の適正管理に関する条例や制度の策定に向け、委員会で検討する」と対策に乗り出す考え。今後は個人の所有物に対し、行政がどこまで介入できるかが課題となる。

 同検討委は2012年7月6日に、老朽化が進む建物の倒壊などの事故や犯罪、火災の防止などを目的に設置された。これまでに対象家屋の所有者や管理者の協力を得て、当事者による4件の取り壊しが完了している。

 市内にある空き家では、台風襲来時にトタンや瓦が強風で飛散。09年6月には、桃林寺西通り沿いの空き家で火災が発生。木造瓦ぶき1棟が全焼したケースがあり、適切な対処が求められている。

 これに対し空き家を管理する男性は本紙の取材に「今年の台風時期までには何とかしたい」と述べた。

 別の男性は「取り壊しに費用がかかるのでどうしようもない。近隣住民に迷惑をかけているのは承知している」と語った。

 市消防予防課では「危険家屋の状況把握と台風時の見回りで対応。市の火災予防条例に基づき、空き地および空き家の管理者に管理徹底を再度呼びかけたい」と説明した。

 同管理室によると「危険家屋の半分は空き家のほか、人が住んでいる建物もある。行政指導や強制的に取り壊すことはできないが、制度の策定を急ぎ、早急に対処したい」としている。

消えたシュガー道路?

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 ▽…小浜・細崎地区で行われた竹富町の町政懇談会。懇談会前には公民館役員の案内で町役場課長級職員らが島内を視察した。中でもNHKの朝ドラ「ちゅらさん」で一躍有名になった通称「シュガー道路」は地元から拡幅の要望が挙がっているが、道路両脇はすべて牧草地で、サトウキビ畑は姿を消しており、「名称変更が必要では?」との声も。

 ▽…石垣市新川の井戸「ナータジーカー」が復活し、水くみ上げ式が行われた。ポンプから勢いよく出てきた水は透明度が高く、嫌な匂いなどもなかった。手や足を洗うには十分なようだ。飲み水として利用できるかどうかはまだ検査はしていないが、昔は飲み水として使われていただけに、飲料可能となれば災害時に役立ちそう。

 ▽…6月に沖縄市で開かれる第25回沖縄民踊フェスティバルを前に、普及講習会を開いた石垣市民踊愛好会。講師の仲本興真さんは開催当初から毎年欠かさず参加している同愛好会を「遠い八重山ほど学ぼうという意欲を感じる。参加自体が県全体の刺激になっている」と称賛。仲本さんのことを“民踊の神様”と慕う愛好会のメンバーらは褒められて一層張り切り、民踊を満喫していた。

新年度がスタートして早や3週間あまり。…

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 新年度がスタートして早や3週間あまり。穀物を潤す恵みの雨が降る時季とされる二十四節気のひとつ「穀雨」が過ぎ、那覇の街は小雨が降ったかと思うと青空が広がる天気が続いている▼県庁周辺やモノレールの車内ではスーツを身に着けた新社会人の姿が目立つ。先日、那覇支局が入居するビル内で研修中と思われる集団と出会った。どの顔も生き生きとし、さらりとあいさつする。気持ちよく「おつかれさん」と返すとはじける笑顔がいい▼新社会人は大きな夢が膨らむスタートでもある。輝くフレッシュマンたちの入社で各社は新鮮な気持ちに満ちているだろう。心に誓った初心を忘れず、常に出会いを大切にして若者らしくチャレンジ精神でその期待に応えてほしい▼一方、新年度は新1年生にとって学業の始まりでもある。多くの子どもたちが希望に胸を膨らませ登校していると思う。子ども同士、先生との出会いは一生を決めることになるかもしれない旅の始まり。いつまでも心に残る素晴らしい出会いがあることを願う▼月末からはゴールデンウイークが始まる。心身のリフレッシュには最高の大型連休。海や山、旅行という手もあるだろう▼日ごろ仕事にかまけて子どもと疎遠になりがちの父親にとっては、親子の触れ合い対話を深める有意義な休日にしたい。(鬚川修)

自衛隊支配の島になるのか

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■住民の反対無視し強行

 防衛省は19日、小野寺五典防衛相らも出席し与那国で陸上自衛隊沿岸監視部隊配備に向けた施設建設工事の起工式を行った。同問題では住民同士が対立する火種は小さな島に持ち込むべきではないと5、6年前に町が誘致要請した当初から防衛省や町側に強く求めてきたが、住民の反対や当日の阻止行動も無視して見切り発車で強行した。

 これにより自衛隊は、多くの郡民の予想を超えて八重山の離島にまで配備され、日本最西端の国境の町は、いよいよ16年3月までの配備に向けて工事が動きだす。同時にこれは石垣市や宮古島への自衛隊配備拡大の布石となるものだ。石垣市民も人ごとではない。

 ここで不思議なのは、なぜ県が広大な米軍基地を日米両政府から押し付けられた上でなおかつ、このように離島にまで自衛隊配備を認めるなど沖縄を基地だらけにして“軍事要塞(ようさい)化”するのを容認するのかということだ。

 悲惨な沖縄戦で20万人余の犠牲者を出した沖縄は、原爆投下の広島や長崎も同様、戦争に結び付く基地問題にはどの都道府県よりもアレルギーが強く“特別な思い”がある。それが今の辺野古に続く戦後の長い反基地運動だ。それは八重山も同様で、沖縄にこれ以上の基地負担を許すべきでない。

 

■反対運動継続へ

 与那国への自衛隊配備は、陸自側の組織防衛への実績づくりと、選挙で与那国防衛協会の支持を取り付け、さらに町の最重要課題である過疎対策や産業振興など地域活性化に結果を出せない失政の付けを自衛隊にすり替える町長の思惑が合致した結果といえる。

 そのために防衛省側は駐屯地建設予定地の損失補償も、当初の2倍以上の2億4000万円に引き上げるなど、税金の使い方に問題ありの配備のためにはなりふり構わずの強硬姿勢だ。

 起工式で激しい阻止行動を行った与那国改革会議など反対住民は、今後も住民投票や町長リコールなどを視野に反対運動を継続するという。実際に工事が進む中どう運動を展開するのか。

 

■対立で活性化望めるか

 外間町長や誘致派が言うように、確かに自衛隊施設や関連施設工事でその期間一時的に島はうるおい活性化するだろう。しかしその中身は自衛隊利権を狙った少数の誘致派を中心にしたいびつなものとなり、果たして自衛隊の恩典が町民全体に行き渡るかどうか。

 さらに人口増となる150人の隊員とその家族の影響力は、一方で1500人の過疎の島では町長選や議員選を左右するなど大きく、町長が言う「自衛隊と共存」どころか、むしろ「自衛隊に支配される島」になりかねない。

 しかも配備計画は隊員数などくるくる変わり、そのうちミサイルも配備されるのではなどの疑念も解けない。

 住民一丸でも難しい島の自立が、禍根を残す形で起工式は強行された。このように反対住民を排除し近隣諸国も刺激して得た自衛隊による地域活性化を町長はじめ誘致派の皆さんは、それをよしとして喜べるものだろうか。

 対立からは真の島の豊かさや活性化は望めない。自衛隊が配備されて様変わりする島に嫌気を感じ、むしろ島を離れる人が相次ぐことを懸念する。

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