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おいしい給食、楽しいね 学校給食センター

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市立学校給食センター開所後初の給食を登野城小学校の4年生と一緒に楽しむ中山義隆市長(左)ら=7日午後、同校

 新しく学校給食センター(宮良信世所長)が開所してから初めての給食が7日、石垣市内の小中学校に配送され、登野城小学校(浦崎喬校長、児童525人)で中山義隆市長、玉津博克教育長、石垣朝子教育委員長が4年生と一緒に給食を満喫した。

 この日の献立は黒紫米、チキンの照り焼き、地元産マグロの中身汁、牛乳、お祝いとして配られたかるかんの5品。宮良所長によると、チキンの照り焼きは新たに導入したスチームコンベクションオーブンを使用したという。

 これまで各校で保管していたトレーが同センターから配送され、回収まで行うようになったほか、食缶やはし入れなどもすべて新しくなった。さらに食器類が3種類から5種類に増え、この日は戸惑う児童の姿も見られたが、トラブルもなく準備が進められた。

 大濱慎恭(よしやす)君(9)と島袋源己(げんき)君(同)は「チキンが一番おいしかった」と満足げ。「お皿がきれいになったのもうれしい。まだ今後のメニューがはっきりと分からないが、すごく楽しみ」と語った。

 石垣委員長は「とてもおいしかったし、子どもたちの関心事も聞けて良かった」と述べ、同センターの果たす役割について「3食のうちの1食を給食が担っており、食育を考える上で求められるものは大きいと感じた」と語った。

 中山市長は児童らに「これまでできなかったメニューが提供できるようになった。おいしい給食をたくさん食べ、健康で元気な体をつくってほしい」と呼びかけた。


3高校で494人入学 希望と期待を胸に

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八重山商工高校の入学式で、在校生や保護者たちから歓迎を受けた新入生たち=7日午後、同校体育館

 郡内小中高校の入学式が7日から3日間の日程で始まった。県立3高校(八商工定時制含む)では午後2時から各校の体育館で入学式を行い、計494人が希望と期待を胸に高校生活をスタートさせた。8日は八重山特別支援学校を含む小中34校で行われ、1231人が入学する。

 本年度は八重高240人、八重農102人、八商工全日制127人、同定時制に25人がそれぞれ入学した。

 このうち、八重山商工高校(真栄田義功校長)では、午後1時50分から新1年生152人が緊張した面持ちで入場し、在校生や父母から歓迎を受けた。

 式では校歌斉唱の後、真栄田校長が入学許可を行い、「自ら課題意識を持ち、文武両道の精神でバランスの取れた人材に育ってほしい」と式辞。全日制の大屋正敏PTA会長、定時制の上江田盛孝PTA会長が祝辞を述べた。

 全日制と定時制の生徒会長が歓迎の言葉を述べ、新入生を代表して全日制の袴田悠介君が「先輩方が築き上げてきた歴史と校風を守り、常に志を高く持って何事にも挑戦したい」、定時制の岩野樹君が「保護者や先生方のこれまでの支えに感謝。1日1日を丁寧に過ごし、精いっぱい努力する」と誓った。

 引き続き生徒会による歓迎セレモニーがあり、同校郷土芸能部が「鷲ぬ鳥節」を披露し、入学を祝った。

東京書籍版 公民教科書を配布 竹富町教育委員会

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真新しい東京書籍版の公民教科書を手にする生徒ら=7日午後、船浦中学校

 下村博文文部科学相が、地区内で同一教科書の採択を義務付けた教科書無償措置法に違反しているとして、竹富町教育委員会(慶田盛安三教育長)に是正要求を行っている中、町教委は7日、是正要求に応じず東京書籍版の公民教科書46冊を町内全中学校9校に配布した。転入生1人分はすでに注文しており、授業開始までには配布される見通し。町教委では10日に臨時委員会を開いて、是正要求に対する国地方係争処理委員会への審査申し出について協議する。町教委によると、生徒に配布した東京書籍版の教科書は町にゆかりのある篤志家から各学校ごとの必要冊数が寄せられたという。転入生1人分は注文が間に合わなかったが、授業開始までには同様の手続きで配布される。

 このうち、西表島の船浦中学校(砂川芳広校長・生徒35人)では入学式終了後の同日午後2時すぎ、教室で教科書が配布され、3年生12人が真新しい教科書を手に取り、東京書籍版の公民教科書を含む一つ一つの教科書に名前を書いていった。

 是正要求に従わず東京書籍版を配布することは3月の町教育委員会定例会で確認しており、慶田盛教育長は「(配布は)予定通り。2年間同じ教科書でやってきて現場からは良い評価を得ている。政治が介入して教科書を偏向する方が混乱を招く。(町教委は)従来通りのスタンスを崩さずに教科書を使用する」と話した。

 また、文科相の是正要求に対する国地方係争処理委員会への審査の申し出期限が11日に迫っていることから、町教委では10日に同審査や違法確認訴訟の概要などについての勉強会を兼ねた臨時委員会を開き、今後の対応を協議する。

海保の係船料が焦点

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 ▽…消防庁舎取得費として1833万円を追加する一般会計補正予算案を審議した石垣市議会総務財政委員会では、委員から解体費を差し引いた額で取得できないかとの質問があった。国の不動産鑑定結果でしか買えないという答弁に、複数の委員が「(免除されている)海上保安庁の係船料を取るべきだ」と建設部に対応を迫るなど、納得がいかない様子。

 ▽…八重山出身のプロ野球選手で1軍スタートはソフトバンクの嘉弥真新也1人。開幕してまだ12日だが、すでに3試合に登場。昨季以上の登板回数に期待がかかる。2軍スタートとなった千葉ロッテの大嶺祐太、翔太兄弟。祐太は開幕マウンドを務め、初勝利を収めたが、その後2試合はピリッとしない。一方、翔太はリーグで打率、出塁率ともにトップ。どちらも5割を超えて絶好調。この勢いで初の1軍の椅子を勝ち取ってほしい。

石垣市新川出身の茅原南龍氏が主宰する…

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 石垣市新川出身の茅原南龍氏が主宰する茅原書藝曾が創設30周年を迎えた▼去る6日に那覇市で開催された記念式典には、県内外から会員や関係者ら約2500人余が集い、節目を祝った▼茅原氏は、石垣市の消防署に勤務していた時に通信教育で書を始めた。書一本で生きる志を立て27歳で脱サラし、1985年に茅原書藝曾を設立した。幾多の苦難の道のりも成功への道と信ずる日々のたゆまぬ努力で乗り越え、いまや会員6000人を有する全国組織の書藝曾に発展させている▼自らの研さんはもちろん、県内の小学校に出向き指導を通して人材育成にも力を注ぐ。プロの域に達すると、指導者によっては子どもの指導をためらう傾向があるという。茅原氏は違う。小学校での指導では、必ず低学年を入れるよう要望する。校風をつくっていく子どもたちに書の魅力を伝えたい一心からだ▼書の道は、自分自身を磨くために学ぶ。それは心身を鍛え、心のおしゃれの道でもあると説く。会員には、文字を漫然と書くのではなく、文字に息吹を与える事のできる人になれ!と指導する▼再来年には喜寿を迎える。記念して県立博物館・美術館で個展と全会員の作品を展示する計画を立てている。人は何歳になっても成長するものと信じ、「ここからだの人生に」夢を追いかける。(鬚川修)

八重山出身の子も戦場に

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■自衛隊に八重山から580人

 自衛隊石垣出張所の資料によると、1972年の本土復帰以降ことしまでに八重山から自衛隊に入隊したのは累計で約580人に上る。そのうち100人以上は既に採用期間満了や個人的事情などで辞めているとみられるが、毎年10人前後が入隊している。入隊の理由は国を守りたいため、あるいは災害救助のためとか、仕事がなかったからなどさまざまだろうが、その八重山出身の隊員らがもしかしたら戦場に駆り出され、犠牲になる可能性も出てきた。

 それは安倍政権が、戦後の歴代内閣が国会などを通して一貫して「憲法9条のもとでは行使は認められない」として積み重ねてきた憲法解釈を強引に変更し、集団的自衛権の行使容認に強硬に踏み切る構えにあるからだ。

 集団的自衛権とは、アメリカなど密接な関係にある同盟国などが武力攻撃された場合、日本が攻撃を受けていなくても日本が攻撃を受けたものとして実力行使できる権利のこと。

 その権利が容認されると、戦争放棄と戦力不保持を掲げている憲法9条の制約がなくなり、政府がいくら「行使は限定的」と強調しても、政治が必要と決断すれば歯止めがなくなり、どんな戦争にも参加できることになる。

 

 

■自衛隊が直接戦争に参加

 となると自衛隊は、たとえばそれがイラク戦争のように間違った情報に基づくものであっても次々戦争に加担。しかもそれは延べ約5500人の自衛隊員が派遣されたイラク戦争のように後方支援でなく、銃弾が飛び交う戦場に送り出され、当然のことながら負傷だけでなく命を失うこともある。

 それは所属部署にもよるだろうが、一般論で言えば八重山出身の隊員も例外ではない。銃弾や砲弾が飛び交う戦場に駆り出され、自らの命が犠牲になる恐れがあるだけでなく、相手国の軍人を殺すということにもなり、自衛隊員にはそういう恐ろしい殺し合いの覚悟が求められることになる。

 教職員の労組団体である日教組は戦後、「教え子を再び戦場に送るな」をスローガンに平和運動を進めて来た。わが国唯一の地上戦で20万人余の犠牲者を出した沖縄は、今なお基地負担を強いられ、特にそういう思いは強い。

 

■ “積極的戦争主義”に警戒感

 それが脈々と今の「慰霊の日」を中心にした平和学習につながっている。しかしそれを批判する石垣市教育長が出現したように、今やそれが安倍タカ派政権によって危機にひんしている。

 そういう自衛隊が軍隊になり、若い自衛隊員の命が奪われかねない「戦争をしない国」から「戦争する国」に、国の根幹が変わる重要な問題が、憲法改正でなく、解釈変更で容認されるというのは決して許されるべきでない。 「積極的平和主義」と称して特定秘密保護法案を制定し、従来の武器禁輸を撤廃して集団的自衛権行使容認で、“積極的戦争主義”に前のめりになる安倍政権に対し、関係悪化が続く中韓はさらに不信を増幅させ、肝心の米国も表向き歓迎の一方で警戒感を示す。

 なぜ他国を挑発してまで戦争準備を急ぐのか。どのような国にしたいのか明確な説明もないまま安倍首相の危険な主義主張強行を許すべきでない。

来月、石垣市で格闘技イベント 実行委、参加者を募集

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格闘技のマーシャルアーツイベント「BANMIKASE!(バンミカセ)」の開催を発表した同実行委の渡辺直由氏、福里光正氏、宮城孝雄氏(手前から)=8日午前、市健康福祉センター

 格闘技のマーシャルアーツイベント「BANMIKASE!(バンミカセ)」が5月11日午後3時から、大川公民館で開かれる。

 主催するキックボクシングカクトジムの福里光正代表と実行委のメンバーが8日午前、石垣市健康福祉センターで発表した。

 八重山の格闘技熱を盛り上げようと、ボクシングや柔術など格闘技に携わる人が連携して実現した。

 会見で福里代表は「八重山にも格闘ファンが大勢いる。以前から石垣独自の企画をやりたいと考えていた」とあいさつ。

 2年前に石垣島に移住してきた柔術家の渡辺直由氏は「いろんな格闘技が個別にイベントをするのは難しい。今回互いに歩み寄り、開催が決まった」、八重山ボクシングクラブの宮城孝雄代表は「八重山で頑張っている格闘家を盛り上げたい」と話した。

 実行委では、打撃系と総合系の参加者も募集しており、締め切りは20日。詳しくは福里代表(090-6857-6827)。

 チケットは12日から市内のココストアや八重山毎日新聞社で販売する。

現行より2000円引き 肉牛用飼料

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県内で牛専用飼料工場が再稼働したのを記念して飼料価格の支援を発表する砂川博紀理事長(中央)=7日午後、JA会館

 【那覇】JAおきなわ(砂川博紀理事長)は7日午後、那覇市のJA会館で会見し、4月から県内で牛専用飼料工場が再稼働したのに合わせ、JA石垣牛など18銘柄の飼料をトン当たり現行価格より2000円値引きすると発表した。期間は9月30日まで。

 砂川理事長は「肉用牛は宮古、八重山ではサトウキビに並ぶ重要な産業。生産コストの7割を占めるのが餌。県内での牛専用飼料工場の完成を記念して支援していきたい」と方針を説明した。

 県内の牛用飼料の製造は2001年に国内で発生した牛海綿状脳症(BSE)の影響を受け、05年から中断。県外工場での委託製造をせざるを得ない状況になり、輸送コストや鮮度保持などの課題があった。

 JAおきなわは、事態の打開に向けて沖縄食肉価格安定等特別対策事業を活用し、中城湾港の県飼料協業組合内に牛専用飼料工場を建設。今月1日から完成した新工場で9年ぶりに飼料生産を行っている。

 県外で製造した18銘柄の飼料平均価格は、八重山が現行トン当たり約6万9000円。これが県内での製造により、トン当たり1000円のコスト削減、牛専用飼料には1000円の対策費が支援され、実質2000円の値引きとなる。沖縄本島の現行平均価格は八重山より約4000円ほど安い。


復興航空、19日から運休へ 台北石垣線

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19日から運休を予定している復興航空のA320型機=2013年5月23日、南ぬ島石垣空港

 台北-石垣間で週2回の定期便を運航しているトランスアジア航空(復興航空)が19日以降、運休を予定していることが8日分かった。同社東京支社は本紙の取材に対し「国土交通省へまだ申請していないが、19日からの運休を社内で検討中。今後は白紙状態。運休までは通常運航を行う」と答えた。復興航空は同路線を10月25日までの期間限定で、2日に運航を再開したばかりだった。

 台北路線は現在、復興航空と中華航空が水曜日と土曜日の週2回1往復、計8便で運航。

 復興航空の担当者は「中華航空とのマーケティング力の差が出た。搭乗率が悪く、需要がついてこない。八重山の皆さまには大変申し訳ない」と話している。

 同社の突然の運休予定に対し、業界関係者から不満の声が広がっている。

 市内の旅行代理店の男性は「19日以降の予約ができない状況で、突然の運休は旅行会社にとって影響が大きい。島内から台湾へ行く旅行客については中華航空か那覇経由の便への振り替えを含め検討している」と混乱を隠せない。

 観光関連の関係者は「これでは国際線と言えない。他の航空会社を誘致すればいい」と憤った。

 石垣市観光文化スポーツ局の大得英信局長は「事実確認はしていないが、行政としても何らかの対応ができるようにしたい」と話す。

 一方、同路線を運航する中華航空の担当者は「(復興航空が)運休するとは知らなかった。うちは利用客がいるので運休は考えていない」と話した。

ピカピカの1年生歓迎 小中34校で入学式

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大浜小学校の入学式で、アーチをくぐり笑顔で入場する新1年生たち=8日午前、同校体育館

 郡内小中学校の入学式がピークを迎えた8日、県立八重山特別支援学校を含む34校で本年度の入学式が行われ、小学校674人、中学校548人の計1222人が期待に胸を膨らませて校門をくぐった。9日はカトリック学園海星小学校の入学式のほか、郡内のほとんどの幼稚園で入園式がある。

 このうち大浜小学校(佐事安弘校長、児童329人)では、真新しいランドセルを背負った新1年生が保護者に手を引かれて登校。午前9時すぎに男子34人、女子24人の計58人がアーチをくぐり抜け、笑顔で入場した。

 佐事校長は①自分のことは自分で②元気な返事とあいさつ③交通ルールを守る—を呼びかけ、「一生懸命勉強して賢い頭とたくましい体、優しい心をつくりましょう」と式辞。玉津博克教育長(安里行雄学務課長代読)、玻座真敦PTA会長らがあいさつした。

 小濵廉貴児童会長は「分からないことや困ったことがあれば何でも聞いてください。みんなで楽しく頑張っていこう」と歓迎した。

 1年生は「ドキドキドン!1年生」を元気いっぱい披露し、学校生活に胸を躍らせた。

 大浜公民館(次呂久栄重館長)からはノートと鉛筆、大浜老人クラブ(東田正祥会長)から交通安全祈願のストラップが贈られ、新入児童らを喜ばせた。

航空基地庁舎4363万円 石垣市消防本部

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旧第11管区海上保安部石垣航空基地の格納庫=8日午後、旧石垣空港=。消防車両の車庫や屋内訓練場となる

 石垣市消防庁舎の移転先となる旧第11管区海上保安部石垣航空基地庁舎の購入費用が4363万円で確定し、市は8日招集した市議会臨時会に、2014年度一般会計当初予算で確保した取得費用2530万円に1833万円を追加する補正予算案を提出した。9日の本会議で可決される見通しとなり、予定していた6月までの移転に見通しが立った。

 庁舎取得費が確定したことで、施設改修費などを含めた移転事業費は6929万円となる。補正予算案が可決されれば、庁舎購入や施設改修など移転作業が具体化する。

 移転先の敷地は1万平方㍍で、現仮庁舎(2306平方㍍)の4.3倍。急患搬送ヘリポート729平方㍍、ヘリポート誘導路675平方㍍を含めると1万1404平方㍍となる。

 このうち国有地7324平方㍍、県有地2740平方㍍、市有地1340平方㍍で、国・県有地については賃貸契約を結ぶ。ヘリポート関連用地は石垣市、竹富町、与那国町、多良間村で利用に応じて賃借料を負担する予定だ。

 航空基地建築物の総面積は延べ2029平方㍍。庁舎を本部・署の事務所とし、二つの格納庫を救急車や消防車両などの車庫とする。移転後は、消防無線デジタル化に向けた無線工事もスタートする。

 庁舎取得費について市消防が総務財政委員会(平良秀之委員長、委員8人)で行った説明によると、3月28日に国から4363万円の提示があった。当初見込んだ額を上回ったことについて市消防は、双方の不動産鑑定士の見解の違いを挙げた。国が行った庁舎の耐震工事の耐用年数について国の鑑定士は60年、市の鑑定士が50年と見込んだことなどから、評価額に違いが出たという。

 委員からは「解体費用を引いた額で調整できなかったのか」との質問があったが、宇根規光総務課長は「自分たちの出した鑑定結果でしか売買ができないと断られた」と説明した。

 一方、消防庁舎が移転した後の対応として、消防本部は、県営・市営新川団地建て替え(集約化)に伴う余剰地に出張所を計画している。

勉強も運動も

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 ▽…3年目の冠鷲プロジェクトが登野城小のサッカークラブからスタート。2年目の取り組みに、子どもたちは「勉強もスポーツも頑張る」と意欲。開始式前にはすでに着席し、鉛筆片手に学習プリントとにらめっこ。玉津博克教育長の呼びかけにも返事を忘れ、黙々と答えを解く姿に集中力の高さが垣間見えた。

 ▽…新港地区で9日、上屋建築工事の起工式が行われた。10月までに貨物の荷さばき用倉庫が完成する。新港地区では初の港湾建築物となり、港湾機能の一翼を担うことになりそう。同地区では大型クルーズ船が2隻同時に接岸できる岸壁や本港地区と結ぶ橋梁なども計画されており、今回の上屋建築で計画推進に弾みをつけたいところ。

 ▽…春の全国交通安全運動に合わせて西表島で行われたイリオモテヤマネコの交通事故防止キャンペーン。大原駐在も協力し、通行する車両に停止を求めるなど本格的なキャンペーンを展開した。イリオモテヤマネコの事故防止にはスピードを落とす必要があり、スピードが遅ければ重大事故にもつながりにくくなる。西表島ではゆっくり走ることが肝要。

防災冊子、全世帯に配布へ 石垣市

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石垣市が新たに作成した冊子版防災マップ

 石垣市防災危機管理室は24日の「石垣市民防災の日」までに、新たに作成した冊子版防災マップを全世帯に配布する。24日と27日の防災訓練に活用してもらう考え。マップは集落ごとにカット割りし、自宅を確認できるよう工夫。県が昨年3月に発表した最大クラスの津波想定を基に6段階で浸水予測を表示している。同室は「事前に最寄りの避難場所までの避難経路などを家族で話し合い、市民防災訓練を通して検証してもらいたい」と呼びかけている。

 県海岸防災課が昨年3月、将来沖縄で起こりえる最大クラスの津波想定を基に津波浸水予測を発表したのを受け、市は防災マップを作り直した。2012年に作成・配布したマップはA3判の四つ折り両面カラー版だったが、自宅の位置が分かりづらいとの指摘があった。今回のマップはA4判106㌻の詳細版。地図を集落ごとにカット割りし、市街地では前回の2.4倍、市街地外では同3倍の大きさにした。

 津波浸水予測は1㍍未満から20㍍以上まで6段階で色分けして表示。一時避難所や津波避難ビルなどの避難所、海抜表示、避難経路、防災無線の位置などを地図上に落としている。

 マップ作成のほか、市はこれまでに市内53カ所で指定避難所の標識や避難誘導標識を整備、電柱200本に海抜表示を行った。

 訓練は24日に小中学校や保育園、社会福祉施設など、27日は自主防災組織や公民館などを対象に行う。自主防災会は26地区で組織化されており、市消防から貸与されている消防資機材を訓練で活用する予定だ。

校内弁当販売が休止 八重農

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開始から1年余が経過したころの八重山農林高校の校内弁当販売=2013年11月15日午後、同校。再開を望む声も多い

 八重山農林高校(渡久山修校長、生徒293人)の校内弁当販売が4月から休止していることが分かった。販売業者によると、営業環境の変化でこれまでよりも運営が厳しくなると判断したのが撤退を決めた主な理由。生徒たちからは「よく利用していたのでなくなって本当に残念」「雨の日など助かっていたので再開してほしい」など復活を望む声も上がっている。渡久山校長は「今のところ再開の予定はない」とした上で、PTAと生徒、学校の3者で方向性を探る考えを示した。(松井弥恵子記者)

 弁当販売は生徒たちの食生活の乱れをなくし、栄養バランスのいい安価なメニューを提供しようと2012年10月15日にスタート。当初は2業者だったが昨年4月からは1業者で行っていた。

 販売業者は生徒たちから要望のあったパン類を途中から取り入れたり、日替わりで弁当の中身を変えたりと趣向を凝らしながら取り組んでおり、人気も高かった。

 

■営業環境に変化

 販売業者の代表者によると、同校近くにコンビニの建設が予定されていることに加え、今春の新入生の数が102人と少なく、これまでと環境が大きく変わるのが撤退を決めた主な理由。

 また、生徒の要望に応えるために学校側との間で行っていた調整や連携がうまくいかなかったことも要因の一つとしている。

 代表者は「環境の変化などもろもろのことを含めてシミュレーションしてみた結果、赤字になる可能性があり、リスクが高いと判断した」と話している。

 

■肩落とす生徒たち

 良く利用していたという生活科学科3年の喜舎場藍さん(17)は「今では近くの店に行くのも遠いと感じる。続けてほしかった」、白玉愛香さん(同)は「種類も多く、全部おいしかった。なくなって本当に残念」と肩を落とした。

 畜産科3年の金嶺究君(同)は「なくなってがっかり。雨が降った時にすごい助かっていた。復活してほしい」と語った。

 

■学校側「方向性探る」

 1日に就任したばかりの渡久山校長は「今のところ再開の予定はないが、生徒の要望が多いようであれば何らかの形を取っていかないといけないと思う」と述べ、「PTA、生徒、学校の3者で意見を出し合いながら良い方向に持っていけるよう道を探りたい」と語った。

音大でピアノ、首席で卒業 

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今春、尚美学園大学音楽表現学科を首席で卒業し、第15回新人演奏会に出演する玉元玲菜さん。後ろは白石隆生学科長=9日午後、同大学(玉元さん提供)

 石垣市大浜出身の玉元玲菜さん(22)がこのほど、尚美学園大学芸術情報学部音楽表現学科(埼玉県川越市)を首席で卒業し、27日に千代田区のイイノホールで開かれる「第15回新人演奏会」(一般社団法人日本ピアノ調律師協会主催)に出演することになった。

 同演奏会は関東の音楽大学の首席卒業者のみが出ることができ、玉元さんを含めて13人が出演する。玉元さんはリストの「オーベルマンの谷」を演奏するという。

 玉元さんは大浜小学校、大浜中学校、八重山高校をへて、同大学に進学。幼いころから玉元さんを指導している同大学音楽表現学科の斎藤美土ピアノ講師は玉元さんの演奏について「力みがない。どのような曲もふくよかで美しい音を奏で、温かみのある音楽を聴かせてくれる」とたたえ、「聴く人を感動させる演奏家に成長してほしい」と期待している。

 斎藤講師によると、同学科の白石隆生学科長も「感情的ではなく、音楽の構成力がしっかりしている」と褒めていたという。

 玉元さんは「大学を代表し、皆の期待を背負っているので不安もあるが、4年間の集大成として楽しみながら演奏したい」と抱負。将来は音楽の教育者を目指しているといい、「島に帰ってきて、表現することの楽しさを伝えられる人になりたい」と意欲を語った。

 母親の千恵美さん(48)は「首席と聞いた時はびっくりした。自分の決めた道を突き進み、頑張ってほしい」とエールを送った。


パインの出荷始まる JA集出荷場

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3月末から出荷が始まった本年産パインアップル=9日午前、JA集出荷場

 本年産パインアップルの出荷が3月末から石垣市磯辺のJA集出荷場で始まり、職員らが選果機を使ってサイズ分けされた果実の箱詰め作業に追われている。

 出荷されているのは生食用品種の「ボゴール」と「ソフトタッチ」。関東市場を中心に、県内の大型スーパーに送られている。

 JA八重山地区営農振興センターによると、今期のパインの生産計画は約600㌧(前年実績約500㌧)。このうちの約8割を、今回出荷が始まった2品種が占める。

 2品種の出荷は5月をピーク6月末まで。5月下旬から8月初旬にかけては、果実の大きなハワイ種が出荷される。

 JAでは、2品種の出荷がピークを迎える5月17日を「パインデー」として、県内の全JA店舗などで試食などのキャンペーンが予定されている。

6万㌧のクルーズ船寄港 石垣港では最大

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石垣港に寄港したクルーズ船としては最大となる「フォーレンダム」から下船し、島内観光などに繰り出す乗客ら=9日午前、石垣港

 石垣市に寄港したクルーズ船としては最大となるオランダ船籍の「フォーレンダム」(6万1214㌧、全長237.9㍍、乗客定員1440人、乗組員数647人、客室数720室)が9日午前、石垣港にお目見えした。韓国、佐世保、横浜を経由してから寄港したもので、乗客約1250人の多くが下船し、島内観光やグルメ、ショッピングを楽しんだ。

 到着に合わせて、岸壁では市や同協会が歓迎セレモニーを行い、大川の婦人有志でつくるパナ・パナ会が郷土芸能で乗客らを出迎えた。

 漢那政弘副市長は「多くの観光客を連れてきていただき、感謝する。八重山は自然の宝庫で世界有数のサンゴ礁が広がっている。石垣島の風土、食、文化を堪能してほしい」とあいさつ。

 ミス南十字星の東内原真子さんから花束を受け取ったバイジェン・ヨハン船長は「多くのお客さまが下船して観光を楽しんでいる。我々船員も石垣の自然や文化を楽しみたい。また機会があれば、すぐにでも寄港したい」と述べた。

 観光を終えた池田シヅさん(81)=東京都=は「天気も良くて、楽しんだ。食べ物もおいしかった」。海のない群馬県から参加し、川平湾やバンナ公園などを訪れた清水東吉さん(65)、尚子さん(57)夫妻は「自然が豊かでいいところ。海なし県民としては、周囲を海で囲まれてうらやましい。住みたいくらい。親切な人も多かった」と石垣島を満喫したようだ。

 同船は、同日午後5時に基隆に向けて出港した。

「ヤマネコを事故から守ろう」 西表自然保護官事務所

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ドライバーに安全運転の注意喚起を行う警察官と「まーや」、事務所の職員ら=9日午前、後良川ロードパーク前

 【西表】国指定特別天然記念物のイリオモテヤマネコなど野生動物の交通事故防止を図ろうと、環境省西表自然保護管事務所は9日午前、西表島古見の後良川ロードパーク前で啓発キャンペーンを実施。通行する車両のドライバーにチラシを配り、速度を落とした安全運転を呼びかけた。

 同キャンペーンは、春の交通安全運動に合わせ、今回初めて行われた。この日は同事務所のマスコットキャラクター「まーや」や大原駐在所も協力。通りがかる車両1台1台を止め、同事務所の職員が「集落内は30㌔、県道は40㌔で」「安全運転でお願いします」と運転手に話しかけ、ストップロードキルのチラシを配布した。

 同島では、昨年、交通事故でヤマネコ6頭が輪禍に遭い、過去最悪を記録。今年はすでに2頭が交通事故で死んでいる。

 同事務所の福田真自然保護官は「交通安全運動と連動する初めての取り組みだが今後も事故ゼロを目指して、小さい取り組みを数多く積み重ねていきたい」と話した。

 また「事故は通称・北岸地域で多発し、大半が夜間に発生している。午後8時から11時に集中しており、この時間帯に気をつけてもらうだけでも大分、事故が減ると思う」と述べ、ドライバーに注意を呼びかけた。

 10日は、午後4時過ぎから美原・野原崎付近で同キャンペーンを実施する。

「世界2位」

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 ▽…第14回ベスト&トラベル大賞の受賞報告に訪れた八重山ダイビング協会の園田真会長は「世界2位」を強調した。国内と海外は部門が分かれているが、得票数を比べると、石垣島は海外部門でモルディブを抜いて2位。部門が一緒のときは3位が定席だったが、壁を突破した。名蔵湾で新たなサンゴ群落がみつかっており、今後1位になる可能性も大。

 ▽…3市町の新型インフルエンザ等対策行動計画がまとまった。発症した場合、周囲への感染を防ぐため自宅療養が必要だが、ウイルスを郡内に入れないよう、水際で防ぐことも大切。しかし、人口5万人に対し郡外からやってくる観光客は年間100万人に達する勢い。感染者が出た場合、離島や観光地でウイルスが拡散する恐れも。どうやって防ぐかが課題だ。

 ▽…収穫が始まったパインアップルのボゴールとソフトタッチの目ぞろえ会で生産農家らは、果実を見ながら両品種の収穫適期の熟度などを確認した。実際に出荷前の果実をカットして味も確かめたが、出始めとあって「旬の味」にはまだまだ。農家によると本来の味になるのは今月末ごろから。JA地区パイン生産部会では、旬を迎えた段階で「味の保証」を宣言し、八重山産パインの旬をPRする予定だ。

地区内で同一教科書の採択を義務付けた…

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 地区内で同一教科書の採択を義務付けた教科書無償措置法に違反しているとして下村博文文部科学相から是正要求を受ける中、竹富町教育委員会は7日、町内全中学校9校の3年生に、篤志家から寄せられた東京書籍版の公民教科書を配布した▼「現場で混乱を生じていない。政治が介入して教科書を変更する方が混乱を招く」(慶田盛安三教育長)というのが是正要求に従わない理由だ▼その「是正要求」に対する国地方係争処理委員会への審査申し出の期限が11日に迫っている。町教委は10日、非公式で勉強会を開き、対応を話し合った。11日午前、会見を開き、結果を公表する▼国が地方自治体に直接、是正要求を出すのは今回が初めてのケース。それだけに、前例がなく情報が不足する中、町教委は是正しない場合、不服申し立てをした場合、しなかった場合にどうなるのか、法律の専門家を交え、論議したようだ▼だが、そもそも教科書の無償措置法に違反するというならば、地区内で同一教科書が使用されていない現状は石垣市も与那国町も同じ。3市町それぞれに是正要求を出し、同一教科書の使用を求めるべきだっただろう▼それをせず、教育現場で何ら混乱も起きていない竹富町のみに是正要求を行うのは、国の地方への介入にほかならない。(下野宏一)

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