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蛍が身を焦がす ヤエヤマボタル

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静かな山の斜面で静かに光るヤエヤマボタル=2日午後7時40分ごろ

 「鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」

 木々が芽吹き若葉色に染まった山肌で、今年もヤエヤマボタルの恋の季節が訪れている。

 小さな体から想像以上に明るい光を発するヤエヤマボタル。オスとメスが光を頼りに出会うため、この時季から5月末ごろまで、日没とともに数十分の短い時間だけ毎晩、光り舞う。 

 2日は、前日の雨の影響で山は湿気を帯び気温も高く、ホタルにとってはよい条件。

 午後6時半ごろ、小鳥たちは鳴き声を潜め、リュウキュウコノハズクや、アイフィンガーガエルの鳴き声が薄暗くなった森に響き、午後7時20分ごろ一つ目が光り始めると次々と下草のシダの間から小さな光が浮き上がり、点滅しながら膝位の高さを斜面にそって飛び始め、午後8時ごろには辺りは再び闇に包まれた。

 足元では落ち葉や朽木が発光菌類に縁取られ微かに白く浮かび上がっていた。


浜下り楽しむ 郡内各地で潮干狩り

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サニズで潮干狩りを楽しんだ家族連れ=2日午後、名蔵湾

 旧暦3月3日に当たる2日は沖縄の伝統行事、浜下り(サニズ)。郡内各地では多くの家族連れが潮の引いた海岸に繰り出し、潮干狩りを楽しんだ。

 この日は午後から晴れ間も広がり、石垣市伊原間で25度を超える夏日となり、広大な干潟が出現する名蔵湾には多くの家族連れがバケツやくま手を持って潮干狩りに繰り出した。

 春休みを利用して南城市から石垣島の祖父母宅を訪れた馬天小学校4年の玉城優姫さんは「いろんな貝がたくさん捕れた」と笑顔をみせた。

 妹と一緒にハリセンボンを捕まえた小波本七彩さん(八重山商工高校2年)は「貝は去年より減ったけど、まさか魚が捕れるとは思わなかった」と驚いていた。

アカハチの遺徳しのぶ 大浜公民館が慰霊祭

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「アカハチの歌」を合唱して遺徳をしのぶ児童ら=2日午前、赤蜂慰霊碑前 

 大浜村の英雄・オヤケアカハチの遺徳をしのぶ「赤蜂慰霊祭」(大浜公民館主催)が2日午前、崎原公園内の赤蜂慰霊碑前で開催され、公民館役員や児童ら約100人が参列した。

 アカハチは厳しい年貢の取り立てのあった15世紀の琉球王府時代、農民が楽しみにしていた収穫祭のイリキヤ・アマリの祭祀(さいし)を王府が禁止したことに反旗を翻したとされ、大浜村では農民救済の英雄として慕われている。

 慰霊祭では、全員で合掌した後、次呂久栄重館長が「地域発展につなげていくためにも、アカハチの遺志を受けつぎ、その偉業を後世に伝えていこう」とあいさつ。大浜老人クラブ長寿会の東田正祥会長は「小学生や保育園の皆さんにはアカハチのように力持ちで勇気があり、決断力のある大人に成長してほしい」と願った。

 地域史に詳しい廣田辰雄さんがアカハチが反旗を翻した理由や時代背景、伝承について紹介。最後に、全員で「アカハチの歌」を合唱した。

 大浜小児童会長の小濵廉貴君(6年)は「僕もオヤケアカハチのようになれるよう、勉強やスポーツを頑張りたい」と話した。

 慰霊碑は1953年に建立された。浜下りの時期に生涯を終えたとされることから、毎年旧暦の3月3日に慰霊祭を開いている。

 公民館は19日午後5時から、アカハチ銅像前で第12回アカハチ祭りを予定している。

中山市長、九州市長会理事就任へ

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九州市長会理事候補に中山義隆市長(左端)らを選任した県市長会定期総会=2日、那覇市の自治会館

 

 【那覇】県内11市で組織する県市長会(会長・翁長雄志那覇市長)は2日午後、那覇市内で本年度の定期総会を開き、中山義隆石垣市長を九州市長会の理事候補者として選任した。5月に鹿児島で開かれる九州市長会の総会で承認を受け、26・27年度の理事に就任する。

 中山市長は「九州全体の問題を議論する場で、沖縄の実情をしっかり訴えたい。石垣のこともPRしていきたい」と述べた。

 総会では、全国市長会理事としてうるま市長、評議員に名護市長、宜野湾市長、豊見城市長、九州市長会理事に中山市長と宮古島市長を候補者としてそれぞれ選任した。

 九州市長会総会には▽福祉施策の充実強化▽国民健康保険制度の抜本的改革▽就学・就園支援制度の充実—など5項目の議案を提出することを確認した。

 

「誤った印象与えた」「自衛隊理解の第一歩」

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石垣港を出港する海上自衛隊練習艦隊の練習艦「かしま」=2日午前9時すぎ

 3月31日から石垣港に寄港していた海上自衛隊練習艦隊(湯浅秀樹司令官、乗組員829人)の4隻が2日午前、出港した。入港と同様、歓迎行事実行委員長の我喜屋隆石垣市商工会長らが見送った。今回の自衛艦入港に際しては、市商工会や市観光交流協会(宮平康弘会長)の地元経済団体が初めて八重山防衛協会(三木巌会長)などと実行委を組織して歓迎したことをめぐり、波紋が広がった。

 宮平会長名で歓迎レセプションのチケット購入依頼の文書が3月14日付で送られてきた会員の1人は「観光と両立しえない石垣市への自衛隊配備の布石だ」と抗議。別の会員は「どうやって決まったのか分からない」と首をかしげた。

 平和憲法を守る八重山連絡協議会(渡辺賢一会長)は「経済団体の政治的な行動」と反発、「自衛隊配備に賛成意見があることも十分承知しているが、石垣市から補助金を受けている団体として中立性を逸脱している」と実行委からの脱退を申し入れた。

 防衛協会の依頼を受け、実行委員長職を引き受けた我喜屋会長は「いったん引き受けた以上、最後までやろうと決めた。自衛隊配備の誘致とは関係ない」と後戻りはできなかったと明かし、「今後は、商工会有志でやるなど、十分気を付けていきたい」と述べた。

 宮平会長は「訪れるお客さんを出迎え、おもてなしをするのが観光交流協会の務め。会員には理解をしてもらいたい」と述べ、他意はなかったとの認識を強調。今後の対応については「その都度考えたい」と述べるにとどめた。

 これについて渡辺会長は「全国では全市民挙げて大歓迎されたとの印象を与えた。そうとらえられては困る」と指摘。観光協会の会員の1人も「クルーズ船と同じ扱いと思ってくれれば…。あまり騒いでほしくない」と言葉少なに語り、協会が自衛隊歓迎ととらえられるのを懸念した。

 一方、三木会長は、経済団体が加わった歓迎実行委について「市民挙げて入港を歓迎し、日本を背負って立つ若い隊員を激励したことはいいことだった」と高く評価した。

 自衛隊配備が具体化した場合にスムーズに進めるための布石ではないかとの指摘については「自衛隊を知らないで観念的に自衛隊が戦争につながるというのはおかしい。戦後68年間の自衛隊の歴史をみてほしい。観光の島に自衛隊はいらないとも言っているが、逆に自衛隊がいるから人命救助などで安心できるという人もいる。私は(自衛隊配備を)やれと言っている。今回は自衛隊を知る第一歩となったのではないか」と話した。

台北—石垣路線が再開 10月末まで週2回の計画

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台北—石垣路線の再開で石垣島を訪れた台湾からの観光客=2日午後、南ぬ島石垣空港

 昨年11月から運休していた台北—石垣路線が2日から再開され、チャイナエアラインとトランスアジア航空の初便が同日午後、桃園国際空港から南ぬ島石垣空港に到着した。両便合わせて173人が来島。石垣市観光文化スポーツ局によると、チャイナはプログラムチャーター便として、トランスアジアは定期便として水・土曜日に運航し、10月末まで1日2往復4便を計画する。大得英信局長は「課題となっている冬場の観光を充実させ、シーズンを通した国際線の運航を目指したい」と話した。

 機材は、チャイナがB737型機(158人乗り)、トランスがA320型機(140人乗り)。この日は115人。58人が搭乗し、石垣島を訪れた。大半がホテルと連携したツアー客となっている。定期便を利用して南ぬ島空港から出国した乗客は6人だった。

 チャイナ機で、家族5人で初めて訪れた台北市在住の白介人さん(パイ・チェレン=31)は「(石垣島は)台湾から近いのでツアーを利用してきた。子どもたちと一緒に海のレジャーや日本食を楽しみたい。冬場もこの路線が運航すれば必ず来たい」と笑顔で話した。

 石垣市観光交流協会の高嶺良晴副会長は「再開はうれしいが、シーズンを通した誘客を実現しないといけない。そのためには、冬場の観光を充実させ、民宿を含めた宿泊施設と協力関係を築き、海外に発信したい」と意気込んだ。

 大得局長は「地元の人々も台湾路線を利用しないといけない。冬場の観光対策は現在ないが、本年度に台北市内に台湾事務所を設置するので情報発信を強化し、通年型の観光客誘致に取り組みたい」と話した。

 昨年4月から11月までの運航で両社は約7000人を石垣島に運んだ。

なにげない場所に

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 ▽…俳句結社阿吽(あうん)俳句会が故・肥田埜(ひだの)勝美氏の句碑を訪ね、同氏が当時石垣島を訪れた際に詠んだ俳句に触れた。同氏は現代日本俳壇の重鎮として全国に名をはせ、2006年4月2日に俳句を愛する人々に惜しまれながら死去。関係者は「句碑を知る人が数少ない。碑の存在が風化しないよう、若い世代に引き継ぎたい」。なにげない場所にもキラリと光る思い出はある。

 ▽…石垣市の2014年度一般会計当初予算は、過去最高の230億円台となっている。一括交付金事業が当初予算から計上されるようになった13年度から当初予算規模が拡大する一方、完全執行に課題も。市議会3月定例会では3月補正の執行残に厳しい指摘が相次いだ。14年度は執行体制の強化が求められそう。

 ▽…ダイブ&トラベル大賞のベストダイビング国内エリア部門で石垣島が14年連続1位を獲得。美しいサンゴ礁や熱帯魚、豊富な生態系などが多くのダイバーを魅了している。その一方で、海へ続く海岸や防風林には漂着ごみ、不法投棄のごみなどが捨てられている。ダイビングだけでなく、美しいまちとしてもナンバーワンを目指してはどうだろうか。

南米チリ沖で2日未明、発生したマグニチュ…

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 南米チリ沖で2日未明、発生したマグニチュード(M)8.2の巨大地震は、太平洋を挟み約1万7000㌔離れた日本へも影響を及ぼし、北海道から関東にかけた太平洋沿岸の広い範囲で最大60㌢の津波を観測した▼国内では今回、津波被害はなかったものの、岩手県や宮城県など3年前の東日本大震災の被災地にも津波が到達。当時の惨状を思い起こすことによる住民への心理的な影響が心配だ▼気象庁は一時、八重山地方にも20㌢から1㍍の津波が到達する可能性があると発表し、心配された。結果的に津波は到達せず、心配で終わったが、郡民も津波への警戒を再認識する機会になったことだろう▼郡内3市町には、防災無線が整備され、緊急時には無線を使って行政区域内の住民や観光客らに一斉に情報を伝達するシステムが整っている▼今回の地震への対応をみると、竹富町が2日と3日、石垣市が2日夕方、2回にわたり防災無線を通して住民らに注意喚起したのに対し、与那国町は「注意報が出ていない状態で放送すると余計な混乱を招く」として見送った▼今回の対応は自治体での判断が3パターンに分かれた格好だが、それぞれで今回の対応を検証し、次回以降に備えてほしい。必要な情報は伝え、それを住民が判断することが必要だろう。(下野宏一)。


福元姉妹、木伏が優勝 沖縄剛柔流空手道

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沖縄剛柔流空手道協会選手権大会で優勝など上位に入賞した拳秀館上地空手道場の選手ら=3月29日、県立武道館(拳秀館上地空手道場提供)

 2014沖縄剛柔流空手道協会選手権大会(同協会主催)が3月29日、県立武道館で開催され、拳秀館上地空手道場(上地拳王館長)の目仲立汰(平真小3年)が小学校3年男子形で優勝し、3連覇を達成した。同5年女子で福元円花(白保小)、同2年男子で木伏森蔵(吉原小)、同女子で福元虹七(白保小)も優勝を飾った。

 また同6年女子で黒島彩友(海星小)、同1年女子で平田あみ(登野城小)は準優勝した。

 大会には約170人が出場した。

 結果は次の通り。

 ▽幼児男子=③木伏旭陽(わかば幼)▽小学校1年女子=②平田あみ(登野城小)▽同2年男子=①木伏森蔵(吉原小)▽同2年女子=①福元虹七(白保小)▽同3年男子=①目仲立汰(平真小)▽同4年男子=③吉原壮史(新川小)▽同4年男子=③平田彬樹(登野城小)▽同5年女子=①福元円花(白保小)▽同6年女子=②黒島彩友(海星小)▽一般女子=③深石美穂

雄大、プロデビュー 「経験積み、上狙う」

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宇都宮クリテリウムに出場し、プロデビューを果たした新城雄大=3月23日、栃木県宇都宮清原工業団地内(M-wave/YukioMaeda提供)

 プロサイクルロードレースチーム「那須ブラーゼン」に加入した新城雄大(八重農出身)が3月23日、国内最高峰のJBCFロードレースシリーズ「J PRO TOUR」(全日本実業団自転車競技連盟主催)の開幕戦でプロデビューを果たした。初戦の宇都宮クリテリウムは栃木県宇都宮清原工業団地内の2・7㌔を周回する総距離67・50㌔で争われ、新城はトップと5秒差の37位。レースには120人が出走し、93人が完走した。新城は「(プロの)レースを学べた。経験を積めば上を狙える」と手応えを感じたようだ。

 レース前には心拍数が150と高校時代の1・5倍に跳ね上がり、「かなり緊張」。

 スタートから密集でのレースとなり、直角に曲がるコーナリングの技術やポジショニングなどで経験の違いを味わい、早速プロの洗礼を受けたルーキー。

 チームからは「ベテラン選手のそばに位置取りし、アタックがあったらついていき、好機とみたら行け」と指示を受けていたが、カーブで後方に下がるなど、新城は「チームの作戦には参加できなかった」と悔いた。

 卒業後、約1カ月の練習で1日130㌔から230㌔を走り込んで臨んだが、「ついていくのが精いっぱいだった」と力不足を痛感した。

 次戦は13日に岐阜県伊吹山で行われるヒルクライム。新城は「上りは得意ではないが、チームの作戦通りに動きたい」と意気込みを語った。

 結果は次の通り。

 ▽37位=新城雄大(那須ブラーゼン)1時間26分21秒

建設場所の変更を検討 石垣市

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建物が解体され、更地にする作業が行われている県家畜保健所跡地の市有地=3日午後

 福祉避難所兼ふれあい交流施設の建設地について石垣市は、当初予定していた八重山農林高校向かいの県家畜保健所敷地から、おおかわ幼稚園西側の県八重山農村青少年教育センター敷地(市有地)への変更を検討しており、建物の撤去について県と調整を進めている。

 同センターは調理、土壌検査などを目的に国庫補助を受けて整備されたが、目的が異なる施設にも行える可能性もある。このため、県が建物を撤去しても補助金の返還につながらないかどうか確認作業をしている。同センターに隣接する幼稚園用地と大川公民館用地が市有地となっているため、市は将来の一体的な利用を検討している。

 一方、家保跡地の市有地について漢那政弘副市長は3日、「同施設が同センターで建設することが決まれば、検討委員会を立ち上げ、各課の意見も聞きながら跡地利用を検討していきたい」と話した。

石垣島が14年連続1位 ベストダイビング国内エリア

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さまざまな種類のサンゴが生息する名蔵湾(八重山ダイビング協会提供写真)

 マリンダイビングフェア2014実行委員会は2日、第14回「ダイブ&トラベル大賞2014」のベストダイビング国内エリア部門のランキングを発表し、石垣島が14年連続1位に輝いた。ベストダイビングサービス国内部門では西表島のダイビングチームうなりざき西表(大島佐喜子代表)が3位にランクインした。

 同大賞は、マリン関係月刊誌の読者を対象に、国内外のダイビングとリゾートに関する順位を人気投票で決定するランキング企画。石垣島は2000年の第1回から同部門の首位をキープしている。今回は1134票を獲得し、2位の沖縄本島に443票差をつけた。

 八重山ダイビング協会の園田真会長は「マンタなどに巡り合える確率が高いことやアクセスの良さ、各ダイビングショップの努力がポイントになったと思う。名蔵湾にも豊富なサンゴが見つかり新たなダイビングスポットになる。新規の客層だけでなく、リピーターにも楽しんでもらえる」と話した。

 大島代表は「お客さまのことを思って取り組んできたことが評価されてうれしい。これからも初心を忘れず、ダイバーを迎えたい」と喜んだ。

 同フェアは4日から6日まで池袋サンシャインコンベンションセンターで開かれる。

 八重山関係でこのほかにランクインしたのは次の通り。

 ▽ベストダイビング国内エリア=⑥西表島⑭与那国島28波照間島

 ▽ベストダイビングサービス国内=⑨さうすぽいんと(石垣島)⑯ダイビングチームうなりざき石垣店(同)24ゆいマーレ(同)27シーフレンズ(同)

 ▽ベストダイビングガイド=23富岡長裕(石垣島、カマンタダイビングクラブ)

 ▽ベストダイビング宿泊施設=⑬ヴィラうなりざき(西表島)⑰ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(石垣島)

 ▽ベストビーチ=⑧川平湾(石垣島)⑨ニシハマビーチ(波照間島)

 ▽これから行きたいエリア=⑮石垣島⑲与那国島22西表島

初の230億円台 石垣市14年度一般会計当初予算

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 石垣市の2014年度一般会計当初予算は初めて230億円台となる230億1951万円となった。前年度当初比から0・5%(1億1856万円)の増。13年度から一括交付金事業(沖縄振興特別推進交付金事業)が当初予算に計上されたため、大幅に伸びている。前年度予算では一括交付金事業を含む29件14億9437万円が執行できずに繰り越したため、議会から14年度予算の完全執行を求められている。

 歳入のうち、市税や使用料などの自主財源は57億6248万円(前年度当初比3%増)。根幹をなす市税は44億8927万円(同1.9%増)で固定資産税の増収を見込む。自主財源比率は25.0%で、市税の伸びなどにより、0.6ポイント改善した。

 依存財源は172億5703万円(同0.3%減)で、ウエートの大きい地方交付税は72億794万円(同1.4%増)。

 歳出は人件費や扶助費などの義務的経費は129億1408万円(同2.1%増)。扶助費は生活保護受給者の増加などで前年度から2億1624万円(3.6%)も伸びた。

 建設事業などにあてる投資的経費は20億6677万円(同38.6%減)。給食センターなど箱物整備の終了に伴って減少した。

 主な新規事業は発達支援システム事業、新火葬場建設事業、大型定置網整備事業、登野城小学校校舎新増改築事業などがある。新火葬場、登野城小学校改築では設計などを行う。

 一括交付金事業は63件11億6212万円、特別会計などを含めると68件12億1577万円を予定。新規では尖閣諸島自然環境基礎調査事業、観光地受け入れ基盤強化事業、野生動植物保全種・保全地域指定検討事業、VERAアクセス道路整備事業、道路網計画策定事業などを計画する。

評価は国境越える

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 ▽…人形劇団「デフ・パペットシアターひとみ」の石垣公演が6月に開かれる。健常者と聴覚障がい者がともに舞台を作り上げる同劇団の作品は手話通訳が必要なこともあり、セリフを少なめに人形の動きと演出を主体に表現しているという。聴覚障がい者が参加しているからこその視覚的な表現は、言語の違う海外でも評価を得ているという。

 ▽…世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」で竹富島のコンドイビーチが2位、波照間島のニシ浜ビーチが4位に選ばれ、「世界のベストビーチ2014」を受賞。ランキングを始めた昨年、コンドイビーチが初のトップ10入りし、6位。今年は順位を大きく上げ、八重山の海の素晴らしさを証明してくれた。そして、次の「口コミ勝負」はすでに始まっている。

新港地区の名称がようやく「南(ぱい)ぬ浜町」…

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 新港地区の名称がようやく「南(ぱい)ぬ浜町」に決まった。昨年12月市議会に提案されたが、漢字の方言読みに議会からクレームが付き継続審議となっていたのが、“難産”の末先月27日の3月議会最終本会議で、ようやく可決されたのだ▼そこであらためて思い出したのが27年前の竹富町の「南(ぱい)ぬ島まつり」のこと。同まつり名称に当時竹富町担当記者だった筆者の作品が採用された。しかし「ぱいぬ島」は当時あまりなじみがなかったため、やはり議会で「おかしな名前」と異論が出たのだ▼名前を付けるのは容易なようで難しく、トラブルも多い。かつてわが子を「悪魔」と名付けて役所に拒否され大騒動になった事件もあった▼それだけに今回の議会の危惧は、祭り名称などと違い正式な地名だけに、全国区でない読み方で郵便物などに間違いが生じないかなどという懸念は、良く理解できる▼しかし「ぱいぬ島」も今や新空港の名称になるまで大衆化し、「美(ちゅ)ら海水族館」は同じく漢字の方言読みだが、全国メジャー級の有名な名称になった▼石垣市5番目の新しい町「南(ぱい)ぬ浜町」も今後、星まつりや人工ビーチ、クルーズ船バースなどを中心にまちづくりを進め、美ら海水族館のような全国区の観光商業エリアに育て上げたい。(上地義男)


八重山伝統舞踊保持者の追加認定を

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■民謡は18人で保持者団体組織

 先日、沖縄県指定無形文化財八重山伝統舞踊の保持者、山森喜代子師匠がお亡くなりになられた。

 八重山伝統舞踊の継承発展に尽力され、喜扇会を組織し、子弟の育成にも大きな功績を残された。ご冥福をお祈りしたい。

 さて、八重山の伝統舞踊や古典音楽界は、地元新聞社や一部県紙の後押しもあり、活況を呈している。八重山古典民謡は1983年、沖縄県無形文化財に指定され、大濵安伴、玉代勢長傳両氏が保持者として認定された。 八重山伝統舞踊は2004年に森田吉子、山森キヨ、本盛ヒテ、宇根雪子の4氏が保持者に認定された。

 大濵、玉代勢長傳両氏は保持者団体として八重山古典民謡保存会を結成され、その後、追加認定を加え、現在18人で構成されている。保持団体名も一方の会派の名称と紛らわしいとして現在は、八重山古典民謡保持者協会(玉代勢長傳会長)と変更している。協会では発表会も数回行っている。

 

■舞踊は流派間の確執で閉鎖的?

 一方、八重山伝統舞踊は保持団体も結成されていない。追加認定も10年間ない。県指定の芸能関係で保持者団体がないのは、八重山伝統舞踊だけである。

 なぜ、保持者団体が結成されないか。理由は明確ではないが、会派や流派間の思惑や確執でもあるのだろうか。

 琉舞をはじめ各保持者団体が日頃の研究成果を発表したり、養成講座などを通して研さんを積んでいるのに対し、八重山伝統舞踊界は流派や会派間の交流も少なく、閉鎖的で切磋琢磨(せっさたくま)ができないとの不満や弊害が若い舞踊家や地謡、芸能研究者等から指摘されている。

 同じ流派間でも合同研修会などがないため、型に対する共通認識や差異等の確認もなく、そのため「手」の違いも見受けられる。これでは何のための指定かという懸念の声が聞かれるのも当然であろう。

 舞踊人口が増え、組織が肥大化していくなか、型を維持していくことは難しく、重要な課題である。型だけではなく小道具、衣装など問題は山積しているはずだ。そのためにも、合同研修や養成講座が必要であることは論をまたないであろう。

 

■組織化と追加認定で継承発展を

 八重山伝統舞踊保持者に認定された師匠たちも90歳前後の高齢の域に達した方々である。その次世代を担う高弟たちも、80歳近い年齢である。前回の認定を受けなかった他の流派や会派の主宰者たちも同じ年代である。その師匠たちをどうするか。沖縄県教育委員会や文化財審議会、それに、保持者たちは早急に検討し追加認定をすべきである。

 そして、保持者団体を組織し研修会や発表会を通して八重山伝統舞踊の継承発展に努めるべきであろう。保持者団体の養成講座や発表会等には県の補助という利点もある。そういう利点も考えるべきである。

 追加認定については、情実にとらわれない慎重さが求められる。かつて八重山古典民謡や琉舞の保持者認定をめぐって流派間の確執があり、県議会に要請したり、押し掛けるなど激しく対立した。八重山伝統舞踊の追加認定ではそのような醜態を演じないよう願いたい。

デフ・パペ、6月に公演 劇団がPR「気軽に手話に触れて」

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川満栄長竹富町長を表敬し、後援を依頼したデフ・パペットシアターひとみ2014石垣公演の実行委員ら=4日午後、町長室

 耳の不自由な人と聞こえる人が協働して舞台をつくる人形劇団「デフ・パペットシアターひとみ」の2014石垣公演(主催・公益財団法人現代人形劇センター、共催・デフ・パペ実行委員会など4団体)が6月22日午後2時から石垣市民会館大ホールで開催される。石垣公演は08年に続いて11回目。

 同劇団は「ひょっこりひょうたん島」でおなじみの「人形劇団ひとみ座」を母体に80年に設立。石垣公演では同劇団30周年記念作品「森と夜の世界の果てへの旅」が披露される。

 石垣公演に向けて4日午前、川満栄長竹富町長を訪ねた仲原国彦実行委員長は手話通訳を通して「成功に向けて頑張るので協力をお願いしたい」と協力を求めた。同劇団企画制作担当の大木翔吾さんは「気軽に手話に触れてもらえるようなきっかけづくりになれば」と呼び掛けた。

 川満町長は「6年ぶりの公演。めったにない機会なので、役場職員や町民にも(参観を)呼びかけていきたい」と話した。

 入場料は大人1500円(障がい手帳割り引き1000円)、中高校生1000円(同500円)、小学生以下500円(同無料)。チケットは10日からブックスきょうはん・やいま店とタウンパルやまだで販売する。

 問い合わせは同実行委員会(石垣市社会福祉協議会内・84—2211)。主催者ではボランティアも募集している。

中山市長「一つ一つ花咲かす」 2期目就任激励会で決意

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伊良皆高信石垣市議会議長の音頭で乾杯する中山義隆市長(右)と、激励に訪れた人たち=4日夜、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート

 中山義隆石垣市長の2期目就任激励会(同実行委主催)が4日夜、市内ホテルで行われた。大勢の人たちが駆けつけ、2期目の活躍と市政の発展に期待を寄せた。

 あいさつで中山市長は「これからの4年は重要。新空港開港で94万人という観光客が入ってきた。今年は去年以上の客が訪れる。観光客をどう受け入れ、インフラ整備をどうするかが大きな課題。アクセス道路、国営土地改良事業、新庁舎建設、美崎町再開発、旧空港跡地の事業展開、南ぬ浜町の開発など、多くの可能性がある。これを一つ一つ前に進め、花を咲かせたい」と決意を述べた。

 中山市長のあいさつに先立ち、実行委員長の東田盛正後援会長が市長選での支援に感謝の言葉を述べ、自民県連会長の西銘恒三郎衆議、自民党石垣市支部長の砂川利勝県議、公明党八重山連合支部長の大石行英市議、下地敏彦宮古島市長、伊良皆高信市議会議長、外間守吉与那国町長、川満栄長竹富町長、元法務大臣の中村正三郎氏、自民党県連副会長の翁長政俊副会長が激励のあいさつをした。

障がい者の使用料全額免除 スポーツ施設で1日から

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1日から市中央運動公園条例施行規則の一部が改正され、障がい者の使用料が全額免除となっている同公園陸上競技場などの各施設=3日午後、市中央運動公園陸上競技場

 石垣市は市中央運動公園条例施行規則の一部を改正し、障がい者が同公園や市総合体育館などのスポーツ施設を利用する場合の使用料を1日から全額免除としている。石垣市障がい者自立支援協議会(小倉隆一会長)が昨年11月に要請したのをきっかけに実現した。3月28日の同協議会第2回権利擁護部会で全額免除を知らされた関係者は「(こんなに早く実現して)すごい」と歓迎。小倉会長は「今後も障がい者に対する配慮を社会全体で取り組んでほしい」と話した。

 全額免除が適用されるのは障がい者とその介助者。照明などの器具使用料も免除される。対象となる施設は、同公園の陸上競技場、屋内練習場、水泳プール、テニスコート。同体育館のメイン、サブの両アリーナ、トレーニング室、武道場。利用する場合には、障害者手帳を提示する。

 八重山身体障害者福祉協会の比嘉玉子会長は「要請したことが通り、障がい者団体も利用しやすくなって助かる。いっぱい活用していきたい」と話した。

 小倉会長は「気付いた時に気付いたことを要請していきたい。当事者が計画段階から入り、協働してまちづくりができるよう要望していく」と語った。

【対象となる使用料】

 全額免除の対象施設の一般使用料は次の通り。

 ▽陸上競技場=児童生徒50円、大学・一般100円▽テニスコート=1面1時間につき小中高生200円、大学・一般400円▽屋内練習場テニス利用=小中高生500円、大学・一般1000円▽同その他利用=小中高生300円、大学・一般600円▽プール=1時間につき児童生徒100円、学生・一般200円▽総合体育館(メイン、サブ、武道場)=1人1時間につき小中高生50円、大学・一般100円▽同トレーニング室=1人2時間につき高校生100円、大学・一般200円。

コンドイ浜が国内2位 世界の口コミで評価

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世界最大級の口コミサイトで国内2位に選ばれた竹富島のコンドイビーチ=(2011年7月30日、NPOたきどぅん提供)

 世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」(日本法人・原田静織代表取締役)はこのほど、過去1年間に投稿された世界の旅行者の口コミをもとにした「トラベラーズチョイス世界のベストビーチ2014」を発表し、国内ランキングトップ10で、郡内から竹富島のコンドイビーチが2位、波照間島のニシ浜ビーチが4位に選ばれた。コンドイビーチは昨年の6位から四つ順位を上げた。ニシ浜ビーチのランクインは初めて。

  同社は世界に2億6000万人超のユーザーを持ち、世界36か国でサイトを展開。2年目となる今年のランキングには、世界各国から322のビーチが選ばれた。国内ではトップ10のうち9カ所が沖縄県内から選ばれており、1位は宮古島の与那覇前浜ビーチが2年連続で選ばれた。

 ランキングトップ10に入ったビーチには、サイト内の紹介写真に「トラベラーズチョイスアワード2014受賞」と表記される。

 同社の広報担当は「沖縄県のビーチがあらためて素晴らしいということが、サイト内の口コミで分かる」と話した。

 竹富公民館の大山榮一館長は「観光客の皆さんが好んでくれてありがたい。国立公園内のビーチとして、島の人々が自然環境を守ってくれたおかげ」と喜んでいる。

 国内ランキングトップ10は次のビーチ。

 ▽1位=与那覇前浜ビーチ/宮古島(沖縄県)▽2位=コンドイビーチ/竹富島(同)▽3位=白良浜海水浴場/白浜(和歌山県)▽4位=ニシ浜ビーチ/波照間島(沖縄県)▽5位=はての浜/久米島(同)▽6位=ニライビーチ/読谷村(同)▽7位=新城海岸/宮古島(同)▽8位=砂山ビーチ/宮古島(同)▽9位=阿波連ビーチ/渡嘉敷島(同)▽10位=奥間ビーチ/国頭村(同)

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