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小林幸子コンサートに2000人 デビュー50周年記念

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歌や華やかな衣装で観客を魅了した小林幸子さん=30日午後、市民会館大ホール

 NHK紅白歌合戦に30回以上の出場経験を持つ人気歌手、小林幸子さん(60)のデビュー50周年を記念したコンサート「Smile」(小林幸子石垣招致委員会主催)が30日、石垣市民会館大ホールで昼夜の2回行われ、多彩なジャンルの歌や豪華な衣装で会場に詰めかけた観客を魅了した。石垣島公演は初めて。

 小林さんは1964年に「ウソツキ鴎」で歌謡界にデビュー。全日本有線放送大賞グランプリや第21回日本レコード大賞最優秀歌唱賞受賞、NHK紅白歌合戦33年連続出場など人気歌手として活動を続け、2013年6月にデビュー50周年を迎えた。

 コンサートは昼と夜の2回行われ、計2000人(主催者発表)が来場した。

 昼の部では幕開けで「影を慕いて」をアカペラでしっとりと歌い上げた。

 「もしかして」のジャズバージョンや「女の円舞曲」のワルツバージョン、「ひと晩泊めて」などのメドレーに合わせたダンス、衣装の早着替えも披露。

 紅白に初出場した際に歌った「おもいで酒」をはじめ、新曲「蛍前線」、人気の「とまり木」「雪椿」、さだまさし作詞の「茨の木」など19曲を熱唱した。

 曲の合間にはトークショーもあり、「石垣島は初めてですが、皆さんに会うことができてとてもうれしい。歌謡界でデビューして50周年を迎えられたのも、応援してくれるファンの皆さんのおかげ」とあいさつ。

 コンサートの最後には、楽曲「茨の木」をモチーフにバラの花をちりばめた50周年を記念した衣装(高さ5㍍、幅7㍍)で登場。豪華な衣装に会場からは大きな歓声が上がり、コンサートは最高潮に達した。


漂着ごみ回収追いつかず 石垣BC

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ビーチクリーンアップで集められた漂着ごみなど=30日午前、吉原海岸

 石垣ビーチクリーンクラブ(佐藤紀子代表)は30日午前、吉原海岸でビーチクリーンアップを行った。

 清掃には会員ら約10人が参加し、海岸に漂着したペットボトルや空き缶、発泡スチロール、漁具などを回収し、分別した。

 ごみの中には重油の付着したものや割れたビンもあった。

 参加者は「毎月、清掃しているのにすぐごみがたまる。より多くの人に参加してもらい、環境保全に関心を持ってほしい」と話した。

観光の島に自衛隊いらぬ 平和労組団体が抗議

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海上自衛隊練習艦隊の石垣入港を前に抗議集会を開いた人たち=30日午後4時45分ごろ、八島小入口交差点近く

 海上自衛隊の練習艦隊4隻(計約1200人)が石垣港に入港するのを前に、平和・労組10団体で構成する平和憲法を守る八重山連絡協議会(渡辺賢一会長)は30日午後、入港に抗議する集会「観光の島がこれでいいの?」を八島小入口交差点近くで開いた。約60人が参加し、市観光交流協会と市商工会が歓迎レセプションの主催団体に加わっていることについて「市民を対立させるようなことをして経済団体が繁栄するのか」などと疑問をぶつけた。

 練習艦隊は31日午前9時ごろに入港する予定。練習艦3隻が港湾ターミナル前の岸壁に接岸、護衛艦1隻が沖合に停泊する。約800人の隊員が上陸し、買い物や観光を楽しむという。同日夜には地元経済団体などが主催する歓迎レセプションが市内ホテルで行われる。出港は4月2日午前9時を予定している。

 連絡協は「賛成する人と反対する人が対峙(たいじ)する図式になるのはどうか」(渡辺会長)として集会を前日に開いた。渡辺会長が「自衛隊に対する市民の警戒心やアレルギーをなくしていこうという動きが加速している」と石垣島への自衛隊配備を警戒。宮良操市議も「観光や平和とは次元を異にする動きになっている」と指摘した。

 市民3人がマイクを握り、「八重山の戦争」の著者である大田静男さんは「ボタン一つでどうにでもなる時代に小さな島を防衛できるわけがない。軍隊は国体(国家体制)を守るもので、何か事が起きれば軍隊の本性が出る。そのときに気づいても遅い」と警鐘を鳴らした。

 歓迎レセプションの主催団体に経済団体が参加したことについて大田さんは「ついに(経済優先の)正体を現してくれてよかった」と皮肉を込めて批判。戦争マラリアを語り継ぐ会に所属する西村幸吉さんは「経済団体の代表が自衛隊は災害救助も行っていると言っているが、自衛隊は災害救助隊ではない、軍隊だ。軍隊が平和をつくるとは信じていない」と訴えた。

消費税、あすから8% 「上がる前に買っておこう」

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箱ごと商品を買い込む買い物客=29日夕、石垣市内の大型店

 消費税が4月1日に5%から8%に引き上げられる。増税に向け「上がる前に1円でも安く買おう」と駆け込み需要が高まり、市内の大型スーパーや家電量販店では増税前の需要を想定し、普段の倍以上の品を準備して対応。一方、石垣市内では製造・卸売業は1日出荷分から増税を価格に反映させるが、個人経営の小売、飲食業では価格転嫁に及び腰な店舗も多く、対応も店舗によって異なり、増税による影響が懸念される。

 引き上げ前の3月30日、休日とあって市内のスーパーではトイレットペーパーや缶詰、飲料水、調味料、洗剤など生活必需品や保存できる食品をまとめ買いしようと、通常より多くの買い物客で混雑。従業員らが品切れの商品を棚に並べる作業に追われていた。

 買い物に来た40代の女性は「家族が多いので家計への影響は大きいため、少しでも出費を抑えようと調味料など日持ちのするものやトイレットペーパー、洗剤などストックできるものをまとめて買った」と話す。

 また、30代の男性は「まとめ買いしたくてもそんな余裕はない。消費税が上がっても給料が上がるわけではないので、今後の生活に影響が出ないか不安だ」と話していた。

 家電販売店によると、シーズン前の早めのエアコン購入や、全国高校野球や6月のサッカーワールドカップを観戦するため、テレビの買い替えも増えているようだ。

 宅配業者は、駆け込み需要によるネット通販などの取扱量の急増に加え、引っ越しシーズンが重なり、商品配達の遅延が出ているという。

引き継ぎミスに注意

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 ▽…11人の退職者に辞令を交付した竹富町。団塊世代の退職が相次いでおり、来年にはピークを迎え、課長級職員が様変わりすることも予想される。退職とともに1日には新職員への辞令交付もあるため、担当課は大忙しな様子だが、退職や新規採用、人事異動に伴ってたびたび発生する引き継ぎミスには十分な注意が必要。

 ▽…3月31日、中山義隆市長に基本方針案を答申した自然環境保全審議会の渡辺賢一会長は「40年前に石垣島に来たが、保護策がないまま、じれったい思いをしていたが、私にそういう役割が回ってきたので喜んで会長職を引き受けた」と語った。今後の取り組みに期待。次は、保全種と保全地域の指定という重要事項の検討が待っている。

 ▽…八重山教育事務所の退職者辞令交付式で代表あいさつをした伊原間中の大濱民江校長。この日が月曜日とあってMondayの由来が月(Moon)だと言い「12人の定年退職者が満月となった記念日といえる。いよいよ明日からは新月に入るが、新たな気持ちでそれぞれの次なる満月に向け、出発したい」と表現。元英語教諭ならではの素晴らしいあいさつに盛んな拍手。

 ▽…八重山の自然が織りなす並木道や樹木が県の名所や名木に選ばれた。今回は新たに5カ所と3本が認定。自然を満喫できるという「うたい文句」も観光客の誘客には欠かせないことから、今回の認定はうれしい。自然がみせる、ダイナミックな姿や壮大さを肌で感じることも、地域観光の目玉として注目されている。この島々には、たくさんの名所や名木があるのでさらなる認定に期待。

あす2日は「浜下り」。旧暦3月3日の大潮…

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 あす2日は「浜下り」。旧暦3月3日の大潮に合わせて海浜へでかけ、海水で身を清めて厄払いする伝統行事の日で、八重山ではサニズという▼健康を祈願する行事だが近年は家族ばかりでなく、職場や各種団体が親睦の日としてバーベキューやキャンプを楽しんでいる。すでに先週末から、浜辺に繰り出す人々の姿が目立つ▼この時期はモズクが採れ、産卵期でミーバイやクチナジなどよく釣れる。海の幸は豊富で、真っ赤に日焼けしても、なお夢中になるほど楽しい。会話もはずみ、八重山ならではの魅力を満喫できる▼ところが時代は変わった。車社会で島の隅々まで行けるようになった。さらにボート所有者も大幅に増え、これまで行けなかったリーフにも、一般の人々が足を踏み入れている。当然、自然への負荷は大きくなる▼毎年このコラムで浜下りの「乱獲防止」を呼びかけている。海浜レジャーを楽しむのはいいが、サンゴ群生域に入るのはやめよう。数千人単位の人がサンゴを踏めば、一瞬にして相当な面積が死滅する▼八重山は豊かな自然の恩恵を受けている。それを失えば何ら魅力のないへき地になる。サニズは浜辺で楽しむ程度にし、サンゴの多いリーフなどへの「遠征」はやめよう。潮干狩りも欲を出さず、量を抑えるなど少しやせ我慢しよう。(黒島安隆)

じゅんかんバスのルート変更を 障がい者自立支援協

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まちなかじゅんかんバスのルート変更と時刻調整などの議題を協議した第3回石垣市障がい者自立支援協議会=3月31日午後、市健康福祉センター

 第3回石垣市障がい者自立支援協議会(小倉隆一会長)が3月31日午後、石垣市健康福祉センターで開かれ、これまで5専門部会で話し合い、上がった要望や検討議案について協議した。本年度は今回で終了し、協議内容は次年度に引き継いでいく。協議会に先立ち委員の委嘱状交付式が行われ、これまでの10人と新たに加わった5人の計15人に漢那政弘副市長から委嘱状が手渡された。会長には小倉会長を再任した。

 この日は、昨年12月から今月までに専門部会で話し合い、議題として出された▽まちなかじゅんかんバスのルート変更と時刻調整▽新県立八重山病院建設に関する要望書の提出―など6項目を協議。

 まちなかじゅんかんバスについては小中学校登校時に間に合わないことや、公共施設に止まらないなどの理由で時刻の調整やルート変更を求める声が以前からあり、「時刻設定などを行っている石垣市地域公共交通協議会に委員や障害者団体も参加できないか」との提案があった。

 委員からは「直接意見を言った方が反映されやすい」「参加しなくても議題として上げてもらえれば十分では」など、さまざまな声が挙がり最終的にはアイデアを提案するなど、何らかの働きかけを行っていくことになった。

 新八重山病院建設に関する要望書は設備面と人材確保などの要望が一緒になっていて焦点が分かりにくくなっていたため、優先すべき部分を抜粋し、新たに要望書を作成することにした。

 今回で本年度の協議会は終了し、協議内容は次年度に引き継いでいく。事務局の市障がい福祉課は「1年間手探りでやってきて課題もいろいろ挙がった。次年度も運営の仕方を含め、検討を重ねながらより良い協議会にしていきたい」と語った。

 委員は次の皆さん。

 ▽会長=小倉隆一▽副会長=栽里秋▽委員=俵崇記、伊良部義一、比嘉玉子、大濵守哲、津嘉山航、仲松芳子、仲盛友紀、東迎正則、前津榮要、宇根眞利子、矢崎真一、長谷部弘美、長浜末子

きょうから缶類等も資源化 石垣市

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5種分別表(右)とごみ出しの手引き

 石垣市は1日から、缶類の資源化を実施、分別収集を開始する。これに伴い、ごみの出し方をまとめた手引を全世帯に配布した。市のホームページにも掲載している。

 缶類も資源ごみの日に収集。洗えるものは軽くすすぎ、透明袋に入れて出す。フライパンや鍋など家庭用金属類も資源ごみとして取り扱う。

 手引は24㌻で、50音順のごみ分別早見表もつけている。

 環境課は「ごみの出し方についてイラスト付きで説明しており、これを参考に分別をお願いしたい」と協力を求めている。


桜をバックに演舞太鼓 東京でエイサー祭り

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多くの人出でにぎわったさくらエイサー祭り=3月29日、北区王子の飛鳥山公園

 【東京】創作エイサー隊・炎舞太鼓を主宰する上里好博さん(新川出身)の主催する「さくらエイサー祭り」が3月29日、北区王子の飛鳥山公園で開かれ、開花宣言が出された週末、会場は多くの人出でにぎわった。

 この催しは飛鳥山で江戸の庶民が楽しんだ花見を復活させ、未来に伝えていこうという有志によって始められた「北区さくらSA*KASO祭り」の一環。同公園で練習していた上里さんらに主催者から声が掛かり、2007年からは開催2日間の丸1日を沖縄芸能が楽しめる沖縄デーとした。

 しかし、東日本大震災や悪天候などで開催を見送った経緯があり、本開催は3年ぶり。 司会も務めた上里さんは「桜も咲いてくれてうれしい。最後まで盛り上がって楽しんでいってください」とあいさつ。 

 ステージは、大人から子どもまで上里さんが指導を手掛けている「エイサーシンカ夏の子」(松戸市)「とんとんみー」(流山市)、同郷の小禄道悟さん(双葉出身)が会長を務める「江戸川琉心」といったエイサー団体や、沖縄ポップスユニット・Ambercaju(アンバーケージュ)、琉球古典舞踊などが次々と展開された。

 炎舞太鼓はトリを飾り、桜をバックに堂々と演舞し、会場を盛り上げた。最後は多くの観客らとカチャーシーを舞い、大盛況のうちに締めくくった。(黒島安央東京通信員)

転入、転出手続きで混雑 石垣市役所窓口

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転入・転出手続きの対応に追われる市職員ら=31日午後、市役所ロビー

 年度末・年度初めの繁忙期を迎え、石垣市役所1階ロビーは人事異動などに伴う転入・転出の手続きで混雑している。1・2日は混雑がピークを迎えるため、市市民課では3日以降の手続きを呼びかけている。

 同課によると、転入・転出手続きは通常、1日あたり50件未満だが、3月25日ごろから100件以上に増え、3月31日には200人以上の市民が窓口を訪れ、手続きした。

 また、毎年4月1、2日は平日の4、5倍の転入、転出の手続きがあるため同課では1日から臨時の記帳台を増設して対応することにしている。

 午後2時~3時30分ごろに混み合うことが多く、同課の仲間典登交付係長は「待ってもらっている市民に申し訳ないが、混雑時には手続きに20分ほどかかる場合もある」と話し、混雑する日時を避けた手続きを呼びかけている。

海自練習艦隊が初寄港 経済団体が歓迎

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ミス八重山から花束を受ける湯浅秀樹司令官(左)ら=3月31日午前9時15分ごろ、石垣港

 海上自衛隊の練習艦隊(湯浅秀樹司令官)が3月31日午前9時ごろ、練習艦など4隻で石垣港に初めて入港した。経済団体などで組織する実行委員会(委員長・我喜屋隆石垣市商工会会長)が一行を出迎え、ミス八重山が湯浅司令官らに花束を贈呈、同日夜には歓迎レセプションを市内ホテルで開いた。湯浅司令官の訪問を受けた中山義隆石垣市長は、初寄港に謝意を伝えた。

 湯浅司令官によると、乗組員は海自の幹部候補生学校を卒業した172人を含む829人。昨年は北海道を訪れており、今回は南で調整したところ、石垣島に決まったという。2泊3日の日程で滞在、延べ700人程度が上陸して観光などを楽しむ。

 湯浅司令官は「なかなか来られないところなので、こういう機会を得てうれしい。実習幹部生には寄港地で期待や要望を聞いて今後の勤務に役立ててもらいたい」と話した。

 入港時には我喜屋会長のほか、市観光協会の宮平康弘会長、県建設業協会八重山支部の黒嶋克史支部長、八重山防衛協会の三木巌会長ら実行委のメンバーが横断幕を持って迎えた。我喜屋会長は「石垣島を満喫し、石垣島をPRしてほしい。訓練を実り多いものとし、所期の目的を達成してほしい」とあいさつした。

 中山市長は同日午後、市長室に湯浅司令官の訪問を受け、「寄港地に石垣島を選んでもらい、ありがとうございます」と感謝、「石垣島で英気を養い、今後の訓練に生かしてもらいたい」と述べた。

 練習艦など4隻のうち3隻が接岸、1隻が沖合に停泊した。この日は練習艦の一般公開も行われ、510人が訪れた。1日も予定していたが、民間の貨物船の入港があるため中止となった。出港は2日午前9時ごろ。

心ほぐす歓迎の集い

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 ▽…昼食時間の午後0時30分から石垣市商工会館ホールで開かれた竹富町教育委員会恒例の新任教職員歓迎の集い。大田綾子委員長は「離島への船便に合わせて行事を設定しなければならない」と一町多島という町の特殊性に理解を求めた。慶田盛安三教育長も教職員らが沖縄本島や石垣島から各島々に生活拠点を移すことに「ありがとう」と礼を述べるなどねぎらいの言葉を忘れなかった。

 ▽…安心安全なまちづくりを推進するちゅらさん運動と同条例を周知するチラシ配布が市内のホームセンターで行われた。時間帯は客が多い夕方を狙った。しかし、始まっても客がまばらで用意したチラシも減らずじまい。「客が少ないのは増税前のきのう駆け込み客が多かったせいだろう。タイミングが悪かったかも」と苦笑い。客の1人は「店の入り口に大勢の警察官が立っていたら入りづらい」とこちらも苦笑い。

 ▽…資源ごみに缶詰缶など缶類等を追加するごみ収集が1日、石垣市内で始まった。環境課は全公民館などで住民説明会を開催し、全世帯にごみ出しの手引も発刊した。プロパーに委託して配布してもらっているが、まだ届いていない世帯もあるようだ。「手引を見ないと分からない」という市民もいるため、早めの配布を。

6年前、高校生だった少女は、難関の自治医科…

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 6年前、高校生だった少女は、難関の自治医科大学への入学が決まり、希望に満ちた表情で取材に応じてくれた。そして今年3月に念願の医師国家試験に合格し、夢実現の取材で再会した▼少女の名は、平山結佳子さん=旧姓内原(24)=。那覇市に住む石垣市白保出身の内原用美さん(57)、新川出身の京子さん(54)夫婦の三女である。医者になるという幼い頃からの夢を、持ち前の日々の努力で成し遂げた▼大学がある栃木県の冬は寒い。慣れない地での6年間の一貫教育、時にはくじけそうになったこともあり、支えてくれた両親への感謝の心を忘れない。サポートした仲間は一生の友だちと語る▼一方、小浜島出身の與西満さん(43)=八重瀬町在住=の長男・涼さん(19)は、琉球大学医学部の「地域枠」に推薦で合格を果たし、中学生の頃から抱いた夢のスタートラインに立った▼二人の熱い思いに触れていると、ふと石垣市出身の書家・茅原南龍氏が常々、講演などで説く「夢は人を磨き育てる」が脳裏に浮かんだ。まさに二人の旅立ちにふさわしい言葉である▼新年度、平山さんは群馬大学医学部付属病院の研修医、與西さんは医学生としての大学生活がスタートする。共に地域医療への貢献が将来の夢。八重山の医療の未来を担う若き二人の大成を願いたい。(鬚川修)

新年度に思うこと

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■観光好調も重い税負担

 新年度がスタートした。3市町では年度始め式を行い、新年度の決意を新たにした。消費税が5%から8%にいきなりの増税でわれわれに重い家計負担を課してスタートした本年度は果たして何が起こるのだろうか。

 昨年度は待望の新石垣空港の開港で低迷していた八重山観光が一気に息を吹き返し、過去最高の94万人の入域を記録した。おかげで八重山経済も回復基調に乗った。その観光は今年に入っても好調を持続し、街は春休みの家族連れなど大勢の観光客でにぎわっている。非常にうれしいことだ。

 この調子だと今年は初の観光客100万人突破で目標の105万人も夢でないと期待は高まる。しかしそこで気がかりが日本経済に水を差しかねない消費増税の悪影響だ。新空港開港の勢いにブレーキが掛からないよう継続した観光プロモーションを求めたい。

 さらに経営者の皆さんには、円安値上げに追い打ちをかける消費増税の家計負担を少しでも軽くするため、ぜひいくらかでも賃上げを願いたい。

 

■許されない集団的自衛権容認

 戦前回帰の希代の悪法と批判された特定秘密保護法案を数の力で強引に制定した安倍政権は、今度は憲法の解釈変更で集団的自衛権の行使に突き進んでいる。「戦争をしない国」から「戦争する国」に国の形が変貌するが、それが国民投票による憲法改正の手続きも経ないまま一内閣の閣議で決められるのは決して許されるべきでない。

 今日の格差社会を生み出した小泉政権と言い、今の安倍政権と言い、一首相の強権で国の形が簡単に変わる日本は、正常な民主国家なのだろうか。

 集団的自衛権行使で八重山出身の隊員も戦地に行く可能性の自衛隊だが、与那国の配備は着実に進んでいる。反対闘争はどう展開されるだろうか。

 石垣市も本年度は配備の打診が出てくるかどうか。もし打診が来れば配備の動きは一気に加速する。その際、市長は自然豊かな小さな観光の島に軍事基地や軍隊が常駐することには極力慎重であってほしい。

 

■役場移転は決着の道筋付けよ

 3市町の新年度はどうなるだろう。中山市政2期目の石垣市は、総額230億円の新年度予算を円滑に執行し、さらにポスト新空港となる総事業費約800億円の国営土地改良事業も、本年度から事業をスタートさせ、着実に石垣市の景気回復に結び付けたい。

 石垣市ではこのほかに庁舎建設位置決定とともに、初の台湾事務所がどういう役割を果たすかも注目される。

 竹富町は教科書問題が尾を引くが、是正すべきは文科省にありで敢然と主張を貫いてもらいたい。役場移転も本年度で決着の道筋をつけたい。与那国町は製糖工場が建て替えられる。島の基幹産業再生のカギを握る7000㌧の原料確保は町のテコ入れが必要だ。

 県予算では八重山病院の医療体制強化など引き続き離島への配慮を高く評価したい。一方で本年度は名護市辺野古の海が大荒れしそうだ。基地移設反対の住民と警察など県民同士を衝突させ、その当事者の日米両政府は高みの見物という悲しい事態を、埋め立て承認した知事はどう見るのだろうか。

天川学童クラブが開所 市内6カ所目

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天川学童クラブ開所式後、塗り絵などを楽しむ子どもたち=1日午後、天川公民館

 天川公民館(上地義一館長)が運営する「天川学童クラブ」が1日午後、開所した。石垣市はこれまで民間施設5カ所に補助金を交付して放課後学童クラブの運営を支援しており、同クラブは6カ所目。公民館が運営に関わるのは初めて。

 あまかわ幼稚園の預かり保育が3月19日で終了し、子どもを見る施設がなくて困っているという保護者の声を受け、同公民館が企画したもの。保育料はおやつ代2千円を含めた計7千円。指導員の山里直美さんを配置し、子どもたちの学習や遊びを見守ることにしている。

 今後、八島小学校の1年生から3年生を対象に平日の午後4時間受け入れるほか、長期休暇は1日8時間預かり、安全な居場所を提供する。

 開所セレモニーでは、入所した児童5人が「ドキドキドン!1年生」を踊り、喜びを表現。同館の玉城政高副館長は「小学校から歩いて来られる公民館でできればとの思いできょうの日を迎えた。運営も初めてでまだ手探りの状態だが、保護者の皆さんと力を合わせて発展させていきたい」とあいさつした。

 市児童家庭課児童福祉係の松川英樹係長は「大変画期的な取り組み。この流れがほかにも波及し、子どもたちの元気な声が地域に響くことを願っています」と期待した。

 8日から八島小に通う新里結愛さん(6)の母親、千賀子さん(35)は「子どもたちの生活の場を設けてくれて働く親としてとても助かるし、感謝している」と述べた。


黒島診療所に久保医師着任 大勢の島民が出迎え

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写真説明=港で住民らの歓迎を受ける久保利夫医師=1日午前、黒島港(黒島通信員撮影)

 【黒島】常駐医師不在が懸念されていた竹富町立黒島診療所に1日、福島県岩瀬郡天栄村の国民健康保険診療所に勤務していた医師、久保利夫氏(77)が着任した。黒島公民館(服部邦雄館長)では同日午前、防災無線で新任医師の着任を知らせた。服部館長は「医師不在の長期化が心配だったが、久保先生が来てくれて一安心」と喜んだ。同診療所では2日から診療を行う。

 同診療所では前任の医師が3月末で退職。4月からの医師確保が課題となっていたが、町健康づくり課が医師確保に向けて県病院事業局の紹介を受け、久保氏と連絡を取り合っていた。

 一方、同日朝、町役場で行われた委嘱状交付式では川満栄長町長が「島には高齢者も多く、医師がいないと住民に不安が広がる。早めに来てもらって感謝の気持ちでいっぱいです」と久保氏に感謝した。

 委嘱状を受けて久保氏は「人々の痛みを取っていく義務を果たしていくことで、社会のために少しでもお役に立とうと医師を志した。高齢になって、こういう使命を果たすチャンスを与えてくれた町に感謝している」と礼を述べた。

 久保氏は同日朝、高速船で島に渡り、港では多くの島民が横断幕を掲げて歓迎した。

 出迎えの子どもたちに久保氏はハトの鳴きまねを披露し、「福島ではホーホー先生やハトポッポ先生と呼ばれていた」と笑顔。服部館長は「久保医師に来ていただいて本当に安心した。公民館主催で歓迎会を計画している」と話した。

工事入札を中止 西表製糖工場

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 竹富町農林水産課(野底忠課長)は3月31日に西表製糖工場(含みつ糖製造)建設工事の一般競争入札を予定していたが、応募していた2社が辞退したため入札を取りやめた。調整を行い、3日に再広告し、5月上旬にも入札を実施したい考え。

 現工場は3月25日に今期操業を終えて解体されるため、着工の遅れで来期操業への影響も懸念されている。

 建設工事は敷地面積1万1949平方㍍に鉄骨2階建て、延べ床面積約3489平方㍍の新工場をつくる。

 設計および管理、プラント関連の機械器具設置工事はすでに受注を終えている。

 当初計画では4月中旬に着工、11月下旬ごろの完成を予定していたが、入札の遅れで5月に着工した場合、完成は12月にずれ込む。次回入札が不調に終わった場合は操業への影響も懸念される。

 参加資格企業の辞退に町農林水産課の大嶺高輝係長は「公共事業などの大規模な工事が各地で一斉に行われているため、現場管理に必要な有資格者などの人材確保に苦労していると聞いている」と話した。

 野底課長は「次の公告への反応をみながら、操業に影響の無いようにしっかりと相手方を見つけて、早めに契約できるように取り組みたい」と述べ、年内完成に向けて取り組む考えを示した。

 町では、西表糖業の老朽化のため、新工場への建て替えを進めている。

下水道接続補助を開始 石垣市

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大浜・磯辺地区を対象に生活雑排水を浄化する汚水処理施設。2月末現在、処理施設への接続率は2.03%にとどまっている=2013年5月31日

 石垣市は宮良・白保・大浜・磯辺地区で整備した下水道への接続に対する補助制度を1日からスタートさせた。接続工事に5―10万円を補助するもので、この日から受け付けを開始した。市街地の公共下水道への補助は5月から予定している。市は、原則30万円を上限とする無利子の貸付制度の併用を促すなどして、接続率向上を目指す。

 排水処理施設に接続する場合、合併処理浄化槽を設置している世帯には上限5万円、単独処理浄化槽やくみ取り式便所を使っている世帯には上限10万円を補助するという内容。いずれも新築は対象外。

 事業を担当する市むらづくり課によると、2006年度に供用開始された宮良・白保地区では1270世帯、13年度供用開始の大浜・磯辺地区では1477世帯が対象となっているが、2月末までに接続したのはそれぞれ414世帯(32.6%)、29世帯(2.03%)と接続率が低迷している。

 一方、5月から補助制度が始まる市街地での公共下水道は、対象6973世帯のうち3634世帯(52.12%)、川平地区の下水道は388世帯のうち298世帯(76.80%)が接続。市街地では毎年、供用開始地区が拡大して対象世帯が増えるため、50%前後にとどまっている。

 接続工事費補助は2017年3月末までの3年間に限定される。14年度当初予算で、むらづくり課は750万円、下水道課は1400万円を確保した。

 両課は「公共用水域の水質汚濁の防止、浄化の促進をすることにより、快適な生活環境が確保できる」として補助制度の利用を呼びかけている。

3市町が年度始め式

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人事異動の辞令を受ける市職員たち=1日午前9時すぎ、市役所会議室

 1日から2014年度に入り、官公庁や一部の民間企業では人事異動を行い、新たな人員体制で新年度業務を開始した。3市町は年度始め式を行い、3首長が「住民の生活、福祉の向上に頑張ってもらいたい」などと職員に訓示した。異動対象となった職員は、一日も早く配属先での業務に慣れようと業務の引き継ぎに忙しく動き回った。

 石垣市役所では午前9時10分から人事異動の辞令交付式に続き、年度始め式を行った。市全体では職員全体の31.0%に当たる164人が異動した。

 中山義隆石垣市長は年度始め式で「新空港開港後の勢いを止めることなく、足元の経済を固めて景気を回復させ、市民生活を良くしなければならない。職員一丸となって業務に推進してもらいたい。私の2期目の初年度でもあり、今まで以上に全力で頑張っていくので、職員の力を貸せてほしい。どうすれば市民生活が良くなるかを念頭に置いた業務を」と要望した。

 

【竹富町】37人に辞令 

 川満町長「一括交付金、有効に」

 竹富町は1日午前、町役場で年度始め式と辞令交付式を行い、異動者25人と新規採用の12人に辞令を手渡した。

 年度始め式で川満栄長町長は黒島診療所の医師確保に「担当課が情熱と行動力、誠意をもって迅速に行動した結果、医師が応えてくれた。不在期間の長期化も懸念していたが、これだけ早急に医師が確保できたことは素晴らしい結果」と関係職員の労をねぎらった。

 また、「一括交付金事業も3年目に入り、過去2年間の結果、改善すべき点が見えてきている。有効に活用する姿勢と早めの執行に取り組んでほしい」と訓示した。

 

【与那国町】一層の奮起誓う

 外間町長「1次産業、しっかり支援」

 【与那国】与那国町は1日午前、庁舎前で年度始め式を行った。外間守吉町長は職員に対して一層の奮起を促し、スキルアップと予算の適正な執行を求めた。

 外間町長は「農漁業は町の大切な産業でありしっかりと支援したい。製糖工場の建て替えもめどがついた。今後は水産業振興に光を当てたい。職員は規範を守り職務に専念してほしい」と強調。1次産業の衰退やインフラ整備のランク付けにも触れた。

 崎原用能教育長は「これから入域者が増える。学童の安全はみんなで考えてほしい」と呼びかけた。

千載一遇のチャンス

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 ▽…県の教員人事交流事業で全国学力テストトップの秋田県から初めて八重山に派遣された鈴木誠教諭。1年間の期限付きだが、全国トップの学習方法を直かに学べる機会になるのではないか。しかも、鈴木教諭は授業の指導方法を研究してきたというから、そのノウハウを吸収する絶好のチャンスと捉え、石垣市が掲げる学力向上につなげてほしい。

 

 ▽…旧暦3日3日は浜下り(サニズ)。伝承によると、美男子に姿を変えたヘビの子を宿した娘が神のお告げに従い、海で洗い流したという由来から、婦女子が海水に足を浸して浜辺でけがれを払う日とされている。近年ではその意味を知らず、潮干狩りの日と認識している人も。家族で潮干狩りを楽しむのもいいが、地域の伝承を語り継いでいくことも大切。

 

 ▽…6社を束ねる美ら花グループのトップに47歳の親盛一功氏が就いた。専門学校卒業後、ホテルで勤務してから27年目。ミヤヒラ一筋、生え抜きの人材が抜てきされた。課題は、リーマンショック以降に下がったままの客単価。「一日も早く元に戻したい」と意気込む。どんな手腕を発揮してくれるのか。

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