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「これくらいは」

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 ▽…石垣市経済振興プラン策定委員長の大城肇琉球大学学長は28日午後、石垣市役所で中山義隆市長に案を提出した後、竹富町役場に移動し、町の新庁舎建設のあり方検討有識者委員会に出席した。大城委員長は鳩間島出身。「八重山出身なのでこれくらいはやらないと」とふるさとへの貢献に大忙しだった。

 ▽…市教育委員会がオオゴマダラを理科の教材に活用することになった。身近なチョウで郷土愛も育むことができそうだ。市内の小学3年生が観察するとなると、かなりの数が必要となることから「乱獲にならないか」と心配の声もあったが、市内宮良にオオゴマダラのほ場があり、十分な数を確保できるという。初夏のころには各学校でオオゴマダラの羽ばたく姿が見られそうだ。

 ▽…庁舎建設に向けて開かれた「新庁舎建設のあり方検討有識者委員会」。竹富町役場移転問題に利害関係のない委員10人が議論を行った。川満栄長町長は「移転ありきではない」というものの、西表に移転するか、石垣で建て替えるかで庁舎のあり方も変わるため、委員の意見を尊重して今後の議論は「移転を前提に」進められることに。

 

3月議会の外間守吉与那国町長の答弁に…

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 3月議会の外間守吉与那国町長の答弁にがっかりした。一般質問で与党議員が低迷する町の観光振興で「関係各団体とキャラバン隊をつくり、町長が先頭に立って観光客を誘致してはどうか」とただしたのに対し、こう答えたのだ▼「いくら観光客を誘致しても飛行機が39人乗りでは、与那国に来られる数も限られるので機体の大型化を優先し、ジェット機の再就航を航空会社に引き続き要請していく」と(20日付本紙)▼町のトップがこのように悲観的で消極的では島で観光業に携わる人々は、これからの観光産業に夢も希望も持てないだろう▼これは卵が先か鶏が先かの論議でなく、町長はトップセールスで積極的に観光客を誘致すべきだ。需要があれば航空会社は、新空港の全日空のように中型機も飛ばす▼逆に乗客がいなければ、与那国路線のように地域の反対を無視し撤退縮小する。それが企業の本質だ。それだけに町長は島の活性化のため、観光需要掘り起こしと受け皿整備にもっと真剣になるべきだ▼それとも与那国は観光がなくとも自衛隊が来るから大丈夫という考えなのか。その自衛隊誘致と引き換えの9項目のインフラ整備も、わずか50%の補助率では財政的に逆に町の足を引っ張りかねない。各面で外間町長の資質、行動力が問われている。(上地義男)

迫る全国学力テスト

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■問われる実施目的

 全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が来月22日に行われる。対象は小学6年、中学3年で教科は国語、算数(数学)。昨年に続き全児童生徒に対して行われる。

 この全国学テは、何のために膨大な予算を使って実施するのかよく分からないところがある。そればかりか当初計画からその結果使用方法が変質していっている向きがある。

 わが国の教育水準を維持し、レベルアップを図るためであるならば、それに見合った使用が求められる。

 2012年度は調査に理科が追加された。児童生徒の理科離れが進み「科学立国ニッポン」の将来が危ぶまれている現状をかんがみ、それに見合う教育を施す―このような確固とした理念があればいい。単なる学力比較だけでは毎年実施、全数調査の必要はあるまい。

 

■順序付けで好転するのか

 本年度から学校別の成績公表を各教育委員会に委ねることになった。順位付けをすることで競争論理を高め、叱咤(しった)する意図が透けて見えてくる。果たしてこのような数値信仰とも言うべきことで学力が向上するのか。各学校、教育委員会で励んでいる一連の施策を否定するものではない。むしろ激励する立場に立つ。されど「だが、待てよ」の疑問符が付きまとう。

 昨年、静岡県知事が成績下位校100校の校長名を公表する—ということで物議を醸したことは記憶に新しい。近くは、去る2月26日開会の宮古島市議会において下地俊彦市長は、14年度施政方針で成績公表を明らかにした。学校名公表は県内では初めてとなる。

 子どもたちは何のために学ぶのか。目的は多々あろう。その手段方法も種々ある。だが、個々人の集合で成す学校での学びは、知識獲得の喜びに満ちていなければならない。「個」が保持している「知」が飛び交い、それを錬磨させた「新たな発見」でなければならない。順位付けで尻を叩き、変動で一喜一憂する—こんなことで学力が向上、定着するだろうか。どこまでも学校での知識の獲得は、授業を通しこれまで培った文化遺産である原理原則を駆使した新たな創造という営みがあって初めて可能となるのでないか。

 

■3教委は意思疎通を

 同調査は、生活面も含め貴重な資料が豊富にある。これを日々の授業に創造的に生かさなければならない。教育委員会や校長は、そのためにこそ全国学テ結果を活用すべきではないか。付け焼き刃的な尻たたき訓練学習や脅しや辱めにも似た公表では、たとえ数値が上がったにしても一過性のもの。このことを識者は、建造物のモルタルに例え「知識の剥落(はくらく)」という。恒常的に一定水準を保つことにこそ努力を傾注すべきだ。その手段としての学テ公表にはくみしない。

 八重山3市町教委はどうするだろうか。学校規模の大小が顕著、小規模校が多いことを勘案したとき、順位付けによる適正なデータは得られにくい。学校生活にも影を落とそう。父母の理解も得られまい。意思疎通を図ってほしい。それは自らの思考で、協働的な論理を形成してはじめてかなう。

時間ずらし、すみ分けへ 日台漁業取り決め

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 日台漁業取り決めをめぐり、石垣島北方の三角水域内の一部で、第3回日台漁業委員会が今年1月24日に合意したマグロはえ縄漁の操業ルールが、4月から適用される。この間、第4回会合が開かれ、双方の投げ縄と揚げ縄の時間をずらして操業するとした内容で一致した。台湾側の操業が始まる4月20日から、漁期が終わる7月まで実施される。これがうまく機能すれば、操業ルールの適用範囲をさらに拡大できる可能性がある。(比嘉盛友記者)

 

■「話が早い」 

 

 台湾で3月10日に開かれた第4回漁業者間会合は、現場の漁業者で話し合ったのが特徴だった。八重山漁協から上原亀一組合長、鮪(まぐろ)船主会の仲田吉一会長、会員の高橋拓也さんの3人、台湾側からは漁業者12人が出席、高橋さんは「漁業者同士の方が話が早かった」と振り返る。

 合意した内容によると、台湾漁船は午前0時から図のライン①から東に向かって投縄を開始し、北緯124度15分のライン②で終了。午前7~8時の間に揚げ縄を始める。これに対し、日本漁船は、台湾漁船が揚げ縄を開始した時刻に合わせ午前7~8時の間に三角海域南から北に向かってはえ縄を入れ、北緯25度10分のライン③で終了。午後2時から揚げていく。

 台湾側には操業回数を1日2回から1回に縮小してもらった。

 

■現状ではベスト

 

 1月の第3回日台漁業委では、日本側は5日前までに台湾に通報した上で操業するとの内容で合意していたが、操業時間をずらせば連日操業ができるようになり、事前に通報する必要性もなくなる。

 上原組合長は「現状では最良の手だと思う。操業ルールの海域ですみ分けができるようになれば、もっと広い海域でもできる可能性がある。今年の操業で、うまくすみ分けができるようにしていきたい」と話している。

 日台漁業取り決めの適用以降、三角水域で操業を控えている高橋さんも「元の状態に戻してほしいというのが大前提だが、それができないところから始まった話。苦肉の策だが、今できることのベストではないか。少しでも仕事がいい方向に向かってくれればと思う」と一定の評価をする。

 「やってみないと分からないが、うまくいけば、さらに西の海域に操業できる海域を広げていくことができるのではないか。これでうまくいったから現状でいいだろう、ということになるのが心配だが、まずはやれることをやってみるしかない」と意を決している。

釣り、ダイビング自粛を 産卵期の4~6月

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保護区に指定されている海域(環境省国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター提供写真)

 県水産海洋技術センター石垣支所と八重山漁業協同組合は、4月から6月に産卵期を迎えるサッコーミーバイやクチナギなど全魚種の水産資源を保護するため、西表島近海や石西礁湖周辺の6カ所に設けられた保護区域での期間中の漁業、ダイビング、船舶の停泊を自粛するよう呼びかけている。

 保護区域は▽インダビシ▽トーシングチ▽マサーグチ周辺▽カナラグチ▽ユイサーグチ▽ヨナラ水道の6カ所。産卵期として全魚種を保護する期間はヨナラ水道が4月17~26日と5月16~25日。それ以外は4~6月に設定し、ブイで保護区域を表示している。

 同支所によると八重山地域での漁獲量は、環境の悪化と乱獲により過去20年間で半減。特に産卵期に産卵のために集まった魚を大量に捕ってしまったことが悪影響を与えているという。

 同支所の秋田雄一研究員は「漁業者が産卵保護区をつくって産卵群を守る取り組みを始めているが、近年一般の釣り客や個人経営のダイビング、シュノーケリング業者による保護区の違反がみられる」と話す。

 同支所では、保護区域周辺での釣りやダイビングをしないよう呼びかけており、見かけた場合は八重山漁協(82—2448)、同支所(88—2255)に連絡。

事業所相互で情報共有を 障がい者自立支援協

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事業所相互の情報共有の必要性が挙げられた就労支援部会=27日午後、市民会館中ホール

 障がいを持つ人々の自立した社会参加を支援する石垣市障がい者自立支援協議会の第2回就労支援部会(大濵守哲部会長)が27日午後、市民会館中ホールで開かれ、就労継続支援の事業所移行などについて福祉事業所の関係者らが意見を交わした。

 就労継続支援には雇用契約に基づく就労が可能なA型と、雇用契約のないB型があり、A型は雇用契約により最低賃金はもらえるが、B型に比べ利用のハードルが高いため、持続力やコミュニケーション能力などが求められている。

 部会では、B型からA型への移行について「どのようにすれば受け入れてもらえるのか」「雇用要件を分かりやすくしてほしい」などの意見が出され、大濵会長は「A型とB型で相互に情報を共有する必要がある。会合を開き、事例の検討などを行ってみてはどうか」と提案した。

 意見や提案などは31日に予定されている協議会で報告される。

 このほか、県内の社会福祉施設と連携し、障がいのある人たちがより良い社会生活をおくるための支援を行っている県セルプセンターの八重山地区へのコーディネーター派遣が予算縮小で本年度で廃止されることについて、次年度以降も継続してもらえるよう要請していくことを決めた。

 八重山地区では、派遣されたコーディネーターが福祉関係事業所で作った製品の販路拡大に取り組んでおり、八重山の産業まつりでの売り上げが伸びている。

新収蔵品100点を紹介 八重山博物館

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100点余を紹介している新収蔵品展。中央左は芋麻朝衣などを寄贈した小濱勝義さん=28日午前、八重山博物館

 八重山博物館(大濵憲二館長事務代理)が収集したり、寄贈・寄託を受けた資料を紹介する「新収蔵品展」が28日、同館特別陳列室で開幕した。

 明治17(1884)年に作られた宮良村山崎御嶽神司の神衣「芋麻朝衣(ちょまちょうきん)」や和紙を使った三線「渋張(しぶばり)三線」、嫁入り道具の「柳行李(やなぎこうり)」など100点余が展示されている。

 祖母が使っていた芋麻朝衣や馬具を寄贈した小濱勝義さん(79)は「当時は捨ててしまおうかと思っていたものが、貴重なものとして博物館に展示されることはうれしい。昔の生活などを若い人たちにも感じ取ってほしい」と話した。

 4月13日まで。3月31日と4月7日は休館。開館時間は午前9時から午後4時30分。同展のみの入場は無料。

移転前提に方向性模索へ 竹富町

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議論の方向性を確認した竹富町新庁舎建設のあり方検討有識者委員会=28日午後、町役場委員会室

 竹富町新庁舎建設のあり方検討有識者委員会(委員10人)の第1回委員会が28日午後、町役場委員会室で開かれ、西表島大原への役場移転を前提に、行政サービスの拡大や町民の合意形成に向けた方向性を模索することを確認した。今後、現地調査なども含めて来年度中に4、5回の会合を開き、町が提起する「新庁舎建設ビジョン」に関する意見や提言をまとめる。

 委員会では、議論の進め方をめぐっては「役場を移転しても行政サービスを確保するための議論をするのがこの場なのかと思う」(八重山観光フェリー会長の池間義則副委員長)、「前提として、どうすれば役場移転を促進できるのか方向性をはっきりした方が良い」(ジャーナリストで町史編集委員の三木健委員)と意見が相次いだ。

 これについて、川満栄長町長は「移転ありきではなく、新庁舎建設のビジョンの方向性になり得る意見を出してほしい」として、役場移転を前提としない意見交換を求めた。

 この後、各委員の意見を確認し、沖縄21世紀ビジョン計画担当経験者の上妻毅委員長は「前提として庁舎の建て替えは必要だ。移転先も特定されている中で、どうしたら庁舎移転を町民に理解してもらい、歓迎してもらえるかということが重要な議題になっているかと思う」と述べ、移転を前提に町民の合意形成に向けた方向性を模索する考えを示した。

 同委員会は、現庁舎が築45年経過し耐力度調査で危険性が指摘されたことを受け、新庁舎建設事業を推進するため、客観的に中立公正な専門的見地から意見を聞くために設置した。

 正副委員長以外の委員は次の各氏。

 ▽赤嶺武(在沖八重山郷友会連合会長)▽今井恒子(情報通信関連企業代表)▽上里至(県職員OB)▽越善靖夫(青森県東通村長・役場移転経験)▽大城肇(琉球大学学長)▽大浜一郎(八重山経済人会議代表幹事)▽土屋誠(琉大理学部教授)▽三木健


初年度は送水路新設へ 国営土地改良事業

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南側の平たん地に約2000㌔㍗の太陽光発電施設が計画されている底原ダム=2月23日

 2014年度から10年計画でスタートする予定の石垣島国営土地改良事業で、内閣府沖縄総合事務局土地改良総合事務所石垣支所(當銘俊明支所長)は、底原ダム南方の二又配水池から桃里配水池(新設)までのパイプライン工事に着手するほか、既存施設の改修や補修に入る予定だ。約2000㌔㍗を発電する太陽光発電施設の設置工事も開始、15年度までの完了を目指す。電気代の3~4割を軽減できるという。

 當銘支所長が28日、市役所で開催された石垣島国営土地改良事業推進協議会(会長・中山義隆石垣市長)の2013年度総会で報告。「営農にも関わっていきたい。手始めに星野地区で水あり農業のあり方についてワークショップを開催し、地元の意見を吸い上げたい。次年度以降も継続していきたい」と話した。

 協議会が11日から開始した同意取り付け作業は27日現在、3621人の対象者のうち1913人から同意を得た。同意率は52.8%。協議会は95%以上を目指している。受益者の代表が4月下旬、県などを通して農水大臣に事業申請する。

 同事業の受益面積は4338㌶。2025年度まで。国営の事業費は281億円で、県・市・土地改良区の関連事業を含めると761億円。

 国営事業ではダムの改修5カ所、揚水機の改修・新設3カ所。用水路は新設50㌔、改修55㌔で、新規編入の北部地区にまで伸ばす。

 事業の効果について同支所は▽計画的で安定した水利用▽計画的水利用で作物の増収▽安定した水利用による作物の品質向上▽水運搬などの労働時間の短縮▽施設の維持管理費の低減—などを挙げた。さらに農業用水を防火用として、ダムの湖面を観光資源として利活用できるようにする計画だ。

土地改良後のバイク通勤の悩みは、…

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 土地改良後のバイク通勤の悩みは、畑のスプリンクラーの放水を浴びないように一時停止し風向きと機器の俊敏な動きを見極めることだった。回避には通勤コースを変えるか、雨がっぱをつけるしかなかった▼自動車通勤に変わってからは、往生しているバイク通勤者を尻目に以前の自分を忘れて優越感を抱いたりした。後続車が無いのを幸いに、散水の中を直進、バックして、洗車のつもりが乾いた後で泥混ざり水遊びだったことに気づき反省したことも▼当時、天気頼みだった島の農業の救世主のように出現した土地改良に付随するスプリンクラーへは、文句のつけようがなかった。しかし、スプリンクラーの水の勢いは、細やかな果樹、花、葉野菜などの農業には不向きに見えた▼父が亡くなって畑を相続し、ほとんど使うこともないのに負担をさせられている農業用水課金の支払いでも、滞納している人が少なくないことを知り不満は募った▼今に至るも水管理はずさんで現在も道路にかけ続けている畑がある。壊れているのか終日放水している畑も見かける。メーターがないので漏水に気づいていても修理せず放置してある畑もある▼今後の土地改良事業や改良済み畑の改修事業では、個別メーターの設置とホース潅水が選べるように願います。(仲間清隆)

怖い「対岸の火事」意識

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 ▽…東北大災害科学国際研究所の出前講座が開かれ、参加者が減災について学んだ。会場には八重山明和大津波研究会の会員を除くと一般の参加者は10人に満たなかった。会場では「市議会であれだけ防災教育の必要性を訴えていたのに、議員や教育委員会の関係者の姿がないのは残念」との声も。いつ起こるかもしれない地震・津波災害。防災意識とは常日頃からの心構えが大切なはず。

 ▽…大規模工事の予算執行があったことで前年度に比べて25億8900万円、33・9%の大幅な減額編成となった竹富町の2014年度一般会計当初予算。それでも総額50億3800万円と従来の40〜50億円規模を上回っており、一括交付金制度導入の影響は大きい。予算や事業が増える一方で、職員一人一人の負担は増えるばかりで明許繰り越しが増えている状況も。

 ▽…昨年創立50周年を迎え、新学期から新校舎での学校生活が始まるという私立稚内大谷高校。野球部が初の石垣島キャンプを29日、スタートさせた。4月3日までの短い期間だが、暖かい石垣島での合宿を充実したものにしてほしい。4月2、3日に予定されている地元3高校との交流試合も楽しみだ。

クサゼミ鳴く

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小さい体を震わせて鳴くイワサキクサゼミ=29日午後、石垣市磯辺

 初夏を思わせるポカポカ陽気となった29日午後、石垣市磯辺の県営磯辺第二団地の南側で、イワサキクサゼミが鳴きだした。

 クサゼミは体長15㍉ほどの日本最小のセミ。サトウキビやチガヤなどの葉の上で小さな体を震わせて「ジィー、ジィー」と鳴く。

 石垣島地方気象台によると、クサゼミの初鳴きは平年3月31日。昨年は2月23日に確認されており、今年は平年より2日早く、昨年より約40日遅い。

 この日各地の気温は4月中旬から5月上旬並みの今年最高となり、西表島では平年より3・7度高い27・5度、石垣島でも平年を2・2度上回る26・6度を観測。初夏のような汗ばむ陽気に包まれた。

事例をもとに討論白熱 ジュニアロースクール

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第4回ジュニアロースクールinやえやまで弁護士の見守るなか活発な意見を戦わせた市内の中学生=28日午後、大浜信泉記念館

 沖縄弁護士会主催の「第4回ジュニアロースクールinやえやま」が28日、大浜信泉記念館で開かれ、市内の中学生6人が参加した。

 問題が発生したときに意見を出し合い、公正な解決を導く法的思考を学校生活で生かすことが目的。

 参加者は想定された事例に対し2組に分かれて討論。事例はクラスの中でのいじめについて、個人のプライバシーに関わることか、人を傷つける表現に該当するかなど意見を出し合い「公表することがいじめを助長する」「公表しないといじめが悪化する」など考えを発表した。

 各弁護士からは「予想以上に弁論が充実していた」「ヒントを差し挟む隙がないほど、活発に意見が出ていた」「立場によってさまざまな見方があることが学べたのではないか」などの講評があった。

 参加した新里恋さん(白保中2年)は「夢は弁護士。さらになりたい気持ちが大きくなった。実現できるように頑張りたい」、大城岳君(大浜中2年)は「部活休んだかいがあった」、輕部あいりさん(石垣第二中2年)は「法律を何も知らないで参加した。裁判のことなど細かな部分まで学べた」、島袋美桜さん(同)は「討論を実際に行えて、よかった」、與儀健太君(同)は「楽しかった」、矢崎陽さん(同)は「法律のことを知ることができて充実していた」と感想を述べた。

 参加者は裁判所を見学し裁判官、検察官、弁護士の仕事内容についても学んだ。

バレーボールで国際交流

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バレーボールで交流を深めたシーサーバレークラブと市内小学校バレーボールクラブの部員ら=29日午前(八島マリンズ提供)

 県内のアメリカンスクールなどに通う女子児童生徒で構成する「シーサーバレークラブ」=沖縄市=のメンバー33人が29日、八島小学校で市内小中学校のバレーボール部員約100人と交流した。

 同クラブは国際交流に力を入れており、県内各地に遠征し、バレーボールで親睦を深めている。八島マリンズの上地みか監督の知人が同クラブにおり、交流が実現した。八重山を訪れるのは初めて。

 この日は午前中に小学校、午後に中学校部員が同クラブと対戦。1セットゲームの総当たり戦を行った。

 同クラブは小学生2人、中学生14人、高校生8人で中学生がメイン。長身を生かしたプレーで試合を展開した。終了後は各チームにお菓子をプレゼントする温かい心配りも。

 白保中学校キャプテンの上村眞紀子さん(14)は「(プレゼントは)とてもうれしかった。スポーツを通して英語や異文化に触れることができ、お互い楽しんで試合ができた。とてもいい経験になった」と笑顔。

 八島マリンズで最も身長の高い與那覇夏歩さん(12)は「ブロックが高くて驚いた。高校生が交じっているチームは動きが良かった」と感想を語った。

 上地監督は「これまで島外遠征をした時に助けられたことが多々あり、恩返しの思いも含めて受け入れた。子どもたちの感想を聞き、受け入れて良かったとつくづく感じた」と目を細めた。

「親子で減災学ぶ」 東北大災害科学研が出前講座

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疑似家族となって屋内の危険箇所などをチェックする参加者ら=29日午前、大浜信泉記念館

 東北大学災害科学国際研究所出前講座「減災って知ってる?」(同大学主催)が29日午前、大浜信泉記念館で開かれ、親子連れや八重山明和大津波研究所の会員ら多数が参加した。

 講座は2011年3月11日に発生した東日本大震災を風化させず、災害時における被害を最小化する取り組みを学ぶことで、今後の防災に役立てるのが狙い。

 同大学津波工学分野の防災士、保田真理さんが講師を務め、津波のメカニズムや東日本大震災発生時の現地の状況、災害時のルールづくりなどを説明した。

 その中で、屋内の安全確保3原則として▽ものが倒れてこない▽ものが落ちてこない▽閉じこめられない−の3点を挙げ、「身近なところから防災について考えることで、避難の第一歩につながる」と話した。

 また、避難先に救援物資が届くまでには時間がかかるため、日ごろから防災リュックなどの備えをしておくように呼びかけた。

 講話後は、参加者が疑似家族となって、地震が発生した際の屋内の危険箇所のチェックやそれぞれの役割について意見を交わした。

 講座に参加した登野城小学校5年の前津志帆さんは「地震や津波についていろいろと学ぶことができた。家族と一緒に防災について話し合いたい」と感想を述べた。


4年ぶりの減額編成 14年度竹富町一般会計予算

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2014年度竹富町一般会計予算

 竹富町(川満栄長町長)の2014年度一般会計当初予算は歳入歳出総額50億3800万円と前年度に比べて33・9%(25億8900万円)の大幅な減額となった。町の当初予算は40〜50億円規模だが、前年度は西表島製糖工場の整備予算など県の一括交付金を活用した予算が盛り込まれたことで過去最大規模となり、14年度は同整備事業費執行に伴う反動減で4年ぶりの減額編成となっている。

 歳入は町税や固定資産税などの伸びで自主財源が9億9550万円で同2・8%(2680万円)増加。財政調整基金からの繰り入れが4億2240万円、減債基金からの繰り入れが2160万円で前年度に比べて繰入金は6・0%(2560万円)増加している。ふるさと応援寄付金は300万円と同22・0%(85万円)減額した。

 地方交付税や国庫・県支出金などの依存財源は40億4280万円で西表島製糖工場の施設整備費執行に伴い、県支出金が大幅に減額したことで同39・3%(26億1590万円)減額となっている。地方交付税は前年同額の19億9500万円。

 歳出では、人件費などの消費的経費が28億1430万円と同10・1%(2億5900万円)増加したが、普通建設事業費などの投資的経費は13億9750万円と同67・1%(28億4690万円)の大幅な減額となった。

 普通建設費のうち、14年度の主なハード事業では西表島上原集会施設建築事業で1億3300万円、うなり崎公園整備事業が1億800万円、船浦中学校の建て替えで1億4500万円、西部共同調理場の立て替えで1億2900万円などが計上された他、西表島製糖施設整備事業の資材費高騰に伴う追加で1億7400万円も盛り込まれている。

健康にいい野菜づくり

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 ▽…開園5周年を迎えた石垣市老人クラブ連合会趣味のクラブの「ふれあい農園クラブ」。生産された野菜類は市内の老人施設に贈ったり、健康福祉まつりの即売に出品するなど好評を得ている。農作業を健康保持につなげているようで、石老連の石垣實勇会長も「5年前と比べても皆さんは健康そのもの」と持ち上げていた。

 ▽…天文講演会で理学博士の嘉数悠子氏は人類の住む天の川銀河と地球から約239万光年の距離に位置しているアンドロメダ銀河が衝突するかもしれないという話を紹介。衝突時の夜空の見え方をシミュレーションした画像を見せた後、「本当に起きたらすごい風景が見られるが、これは約40億年後の話です」と話し、会場の笑いを誘った。

 ▽…人気歌手の小林幸子さんの石垣島コンサートが市民会館大ホールで行われた。音響や照明などは小林さん側で用意し、全国公演に引けをとらない迫力あるコンサートとなった。市民会館は8月いっぱい休館し、照明や音響などの全面改修工事が計画されている。今回のコンサートのような素晴らしい設備が整えばいうことなし。

値上げの春。17年ぶりの消費税増税が、…

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 値上げの春。17年ぶりの消費税増税が、いよいよあすからスタート「3%ぐらいなんくるなるさー」と思いたいが…、家計に大きな打撃となるのは予想できる▼市内では住宅の新築工事が目に付き、新車が走っているのを多く見かけ、駆け込み需要が増えているのを感じる▼ラスト週末、スーパーに行くと日用品が二つ買うとお得になる「まとめ買いセール」が行われており、飲料水や米など他の人のいっぱいの買い物かごを見たら、どうせ使う物、買い置きできるものは今買った方がいいかとついかごに入れ、レジで予想していた以上の金額に驚いた▼消費税の増税は、たしか社会保障などを充実させるためのものだったはずなのに、介護保険の見直しにしても年金や公共料金にしても、切り下げや個人負担の増額など何ひとつ明るいことが見当たらないような気がする▼さらに病院も診療報酬のうち初診料の引き上げなど窓口負担も増えそうで、そうなると病院に掛かることすら二の足を踏んでしまいそう▼「景気は上向きと言うが給料は上がらないし、年金も期待できないのに消費税が上がったらどうすればいいの」という不安の声をよく聞く。あとは節約思考でいくしかないのかなと思うが、景気が良くなり豊かな暮らしを実感できる日は、いつかくるのだろうか。(辻本順子)

八重山が2位入賞 沖縄マスターズ駅伝

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 2014沖縄マスターズ駅伝大会(沖縄マスターズ陸上競技連盟主催)が30日、奥武山陸上競技場で開催され、八重山マスターズが2位に入賞した。亀川栄健(54)、東浜リエ(49)が区間賞、阿部知史(42)、村松稔(36)が区間2位に輝いた。

 結果は次の通り。

 【総合】

 ▽①浦添マスターズA(1時間45分19秒)②八重山マスターズ(1時間45分57秒)③那覇マスターズ(1時間49分40秒)

 【個人】

 ▽第1区3.0㌔(女子30歳以上、男子65歳以上可)=③石川めぐみ(39)11分58秒

 ▽第2区3.0㌔(男子60歳以上)=⑥大橋光彦(68)12分59秒

 ▽第3区5.5㌔(男子45歳以上)=④仲村渠隆雄(52)20分02秒

 ▽第4区3.0㌔(男子50歳以上)=①亀川栄健(54)10分49秒

 ▽第5区5.5㌔(男子40歳以上)=②阿部知史(42)19分34秒

 ▽第6区3.0㌔(女子40歳以上、男子70歳以上可)=①東浜リエ(49)12分17秒

 ▽第7区5.5㌔(男子35歳以上)=②村松稔(36)18分18秒

夢は日本武道館ライブ 三線唄者の宜保和也さん

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Xファクターでチャンスをつかんだ宜保和也さん=29日午後、本社

 音楽オーディション番組「Xファクター沖縄ジャパン」で2位と健闘した石垣市明石出身の三線唄者、宜保和也さん(29)=那覇市在住=が29日、本社を訪れ、抱負を語った。

 同番組のベスト3選出では、視聴者投票で落選するも敗者復活戦で勝ち上がり、グランドファイナルに出演。自作の「ゆらり」を熱唱し、審査員やオーディエンスの心をつかみ、2位に輝いた。

 宜保さんは、三線教室の講師を務める傍らライブハウスで音楽活動を行っており「チャンスをつかみたい」との思いからXファクターに応募した。オーディションを勝ち進むにつれ、テレビを見た視聴者から写真やサインを求められたり、学校での公演やライブ出演の依頼も増え活動範囲も広がった。

 「地元や家族の応援のおかげ。参加して良かった」と喜ぶ宜保さんは、「沖縄民謡にこだわりながら、今の時代に合った音楽を追求していきたい」と述べ「夢は三線を手に日本武道館で歌うこと。三線の音色を世界に届けたい」と熱い思いをはせる。

 7月7日の「七夕の日」には、3枚目のシングル「星に願いを♪」がリリースされる。

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